第3763回 新大陸で有終の美を飾れるか、ディディエ・デシャン(4) ミカエル・オリーズのハットトリックで北アイルランドに快勝
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■本大会初戦の遅いフランス
ワールドカップ本大会前の親善試合、フランスは6月4日にナントでコートジボワールに逆転負けを喫した。チャンピオンズリーグの決勝に出場したパリサンジェルマンとアーセナル(イングランド)の選手を起用しなかったとはいえ、コートジボワールには4回目の対戦で初黒星となった。コートジボワールはワールドカップ本大会ではグループEに所属しており、初戦を14日に迎えるため、フランス戦の後、米国へ赴いた。他方、フランスはグループI、初戦は16日であるため、もう1試合を国内で行ってから開催地に入ることができる。本大会の初戦から決勝までの日程を考えた場合、グループが前の方のアルファベットの方が決勝までの日程が長いので有利と言われているが、チャンピオンズリーグの決勝などシーズン終盤に負荷のかかる選手を抱えている場合は第1戦が遅い方が都合がいい。どちらがよいかは7月19日の決勝戦が終わった段階で答えが出る。
■チャンピオンズリーグの決勝に出場した選手も先発に名を連ねる
フランスは6月8日、リールのピエール・モーロワ競技場で北アイルランドと対戦した。フランスの先発メンバーであるが、GKはマイク・メニャン、DFは右からジュール・クンデ、ダヨ・ウパメカノ、ウィリアム・サリバ、テオ・エルナンデス、MFは低い位置にオーレリアン・チュアメニとアドリアン・ラビオ、MFは高い位置に右にミカエル・オリーズ、左はデジレ・ドゥエ、トップ下はウスマン・デンベレ、FWは1トップでキリアン・ムバッペである。パリサンジェルマンのドゥエとデンベレ、アーセナル(イングランド)のサリバが名を連ねた。12年間、指揮を取ってきたデシャン監督の国内最後の試合である。
■ワールドカップ本大会で過去2回対戦したことがある北アイルランド
北アイルランドは今大会の予選ではグループAでは2位であったが、UEFAネーションズリーグでの成績(Cリーグで首位)だったため、プレーオフに出場、プレーオフ準決勝でイタリアに敗れている。
北アイルランドは今までワールドカップ本大会に3回出場しているが、そのうち2回はグループリーグ(一次リーグ)を勝ち抜き、フランスと対戦している。1958年大会、ジュスト・フォンテーヌの活躍とペレの出現で語り継がれるスウェーデン大会、決勝トーナメント1回戦(準々決勝)でフランスはフォンテーヌも得点を記録し、4-0と北アイルランドを下す。1982年大会は二次リーグで対戦、フランスが4-1と勝利している。また1986年大会の北アイルランドはグループリーグで敗退している。北アイルランドが出場したワールドカップでフランスは必ず準決勝に進出している。
■守りを固めた相手からミカエル・オリーズが3ゴール
この試合もフランスが優勢に試合を進めた。北アイルランドは最終ラインに5人並べて守備を固める。守備を固めたチームからゴールを奪うことも本大会に向けた重要なテーマである。21分、ムバッペがシュートを決めて、オリビエ・ジルーと並ぶ代表通算57点目かと思われたが、オフサイドで得点は認められなかった。次々とシュートを放ったフランスがようやく得点を決めたのは前半終了間際の43分、最終ラインのウパメカノからのロングフィードからドゥエ、デンベレとつなぎ、最後はオリーズが決めた。北アイルランドは前半アディショナルタイムにジェイミー・ドンレイが同点ゴールかと思われたが直前のプレーでファウルがあったため、フランスが1点リードして折り返した。
後半開始時に交代出場したマロ・グストのクロスから、ゴール前の混戦となりオリーズが49分に追加点を決める。北アイルランドは64分にパトリック・ケリーが1点差に詰め寄るゴールをあげる。
これに対し、フランスはハイドレーションブレイクの後の75分にオリーズの左足のシュートがポストに当たりながらもゴールに入る。
フランスはオリーズのハットトリックによって3-1と勝利し、本大会に臨むのである。(この項、終わり)
