第3764回 最大の難関、セネガルに快勝(1) セネガル戦に向けて米国入りしたフランス
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■スポンサー企業のラ・コンパニー社の専用機で米国入り
ディディエ・デシャン体制で最後となる挑戦はデシャン監督にとって初めての北中米での大会となるワールドカップである。前回までの本連載で紹介した通り、フランスは本大会前に親善試合を2試合行い、6月4日にナントでコートジボワール、8日にリールで北アイルランドと対戦した。10日にメンバーならびにスタッフはブルジェ空港からのラ・コンパニー社の専用機で米国でのキャンプ地であるボストンに旅立った。ラ・コンパニー社は全席がビジネスクラスというのが特色の航空会社、パリ、ニースとニューヨークを結ぶ路線のみを就航しているが、今年の2月にフランス代表のスポンサーとなり、3月の米国遠征、そして今回のワールドカップで選手、スタッフの移動を担当するため、9月までの契約を結んだ。
米国でのベースキャンプはボストンのフォーシーズンズホテル、そしてすでに本連載第3717回と第3718回で紹介した通り、本大会での試合で使用されるグラウンドも経験済みである。
■各選手が最初に所属したクラブのユニフォームを着用して記念撮影
16日のセネガル戦に向けて早速練習を開始したが、13日には好例となったイベントがあった。それはメンバーが最初に所属したアマチュアのクラブのユニフォームを着用した記念撮影である。プロチームの下部組織もあるが、ほとんどは街のクラブである。2022年のカタールでのワールドカップ、2024年の欧州選手権でも行われており、ファンにとっても楽しみな一枚である。国外は3人(エルナンデス兄弟はスペインのクラブ、ミカエル・オリーズはイングランドのアーセナル)、国内でトップクラスのプロクラブはデジレ・ドゥエのレンヌ、イブラヒマ・コナテのパリFCくらいであり、キリアン・ムバッペとウィリアム・サリバは同じクラブ(ASボンディ)である。
■アフリカ王者を剥奪されたセネガル
そのようなリラックスしたイベントもはさみながら、初戦の日がやってきた。本連載第3672回で紹介した通り、グループリーグでの最大の難所が初戦のセネガル戦である。 セネガルは昨年10月に終わったワールドカップ予選では7勝3分と無敗で本大会出場を決めた。そして12月から今年1月にかけて行われたアフリカネーションズカップでは本連載第3680回から第3683回で紹介した通り、優勝したが、決勝戦における判定不服に関する振る舞いが問題となり、優勝を剥奪され、決勝で敗れたモロッコがアフリカ王者となっている。
■本大会に向けて準備を進めてきたセネガル
3月のインターナショナルマッチデーでセネガルは親善試合を2試合行った。まず、スタッド・ド・フランスでペルーと対戦、この試合にはパリならびにその近郊に住むセネガル系の人々が集結、7万人の観客の前での試合となり、2-0と勝利する。そして2試合目は地元に凱旋、ワールドカップ予選以来の国内での試合、ガンビアを3-1と下す。これが最後の国内での試合となる。
5月21日に28人の候補メンバーを発表、欧州のサッカーシーズンの終了後、セネガルは米国内で準備を行った。5月31日には開催国の米国とシャーロットで対戦、2-3と敗れる。6月2日に最終的な26人のメンバーを発表、開幕の1週間前にはサンアントニオでサウジアラビアと対戦、スコアレスドローとなり、2試合勝ちのない状態で開幕を迎えた。
フランスがワールドカップのグループリーグ、一次リーグでアフリカ勢と対戦したのは自国開催の1998年の南アフリカ戦が最初であり、マルセイユで3-0と勝利した。その次の対戦が2002年のセネガル戦、この時は前回優勝国ということで開幕戦で対戦したが、0-1で敗れている。どうもこの敗戦が尾を引いたのか、その後、フランスはワールドカップのグループリーグでアフリカ勢に敗れるケースが多い。2010年には南アフリカに敗れ、2022年にはチュニジアに敗れている。勝利したのは2006年のトーゴだけなのである。(続く)
