第3795回 ラグビーのネーションズチャンピオンシップ2026(1) 今年から始まった新大会

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震、令和8年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■ワールドカップを運営管理する会社のあるラグビー

 本連載ではほぼ2月間、サッカーのワールドカップについて取り上げてきた。サッカーのワールドカップは欧州のシーズンが終わったシーズンオフに行われる大会である。多くの選手が集積する欧州サッカーのシーズンオフに行われるからこそ、世界中の選手が参加することができる。
 これまで、ラグビーは北半球のシーズン終了後の6月から7月にかけては北半球の代表チームが南半球に遠征していた。逆に秋のシーズン中の11月には南半球の代表チームが北半球に遠征し、テストマッチを重ねてきた。今回のサッカーのワールドカップはFIFA主導による商業面で大きな変化があり、それがファンの反感を買ったことは否めない。そのうちの1つがワールドカップを運営する企業を設立するという案であった。しかし、これは各大陸連盟からの反発によってFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長がプランを取り下げている。このワールドカップ運営会社であるが、ラグビーの場合はFIFAに相当する国際統括競技団体のワールドラグビーがラグビーワールドカップリミテッドという会社を設立しており、この会社が大会の運営管理を行っている。2019年にラグビーワールドカップを開催した日本の皆様はよくご存じであろう。

■新たに始まったネーションズチャンピオンシップ

 このようなラグビー界が夏秋に行われる南北の代表チームの試合を単なるテストマッチにとどめておくのではなく、ラグビーの普及のために新たな大会をスタートさせた。それがネーションズチャンピオンシップである。
 ラグビーワールドカップはサッカーのワールドカップの翌年、すなわち奇数年に開催されるが、このネーションズチャンピオンシップは偶数年の7月と11月に開催される

■北半球6か国、南半球6か国が参加、各チーム6試合を戦い順位決定戦へ

 参加国は北半球6か国、南半球6か国、北半球の国は南半球の6か国とすべて対戦、南半球の国も同様に北半球の6か国と対戦する。7月は南半球シリーズと称し、南半球の国に北半球の国が訪れて試合を行い、11月は逆に南半球の国が北半球を訪れて試合を行う。各チームは北半球シリーズ3試合、南半球シリーズ3試合の合計6試合を行い、各半球で同じ順位同士のチームが11月の末にロンドンで順位決定戦を行う。
 これまでに長年行われてきた夏と秋の南北間でのテストマッチをタイトルマッチの体裁に整えて仕立てたのである。
 参加国であるが、北半球はイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、イタリアという6か国対抗の国が並ぶ。南半球はラグビーチャンピオンシップに参加しているニュージーランド、豪州、南アフリカ、アルゼンチンに加え、フィジーと日本が招待された。
 フランスは南半球勢と7月にアウエーで3試合、11月にホームで3試合戦うことになる。フランスの日程であるが、7月の南半球シリーズでは、4日にクライストチャーチでニュージーランド戦、11日にブリスベーンで豪州戦、18日に東京で日本戦となっている。そして11月には7日にリヨンでフィジー戦、13日にスタッド・ド・フランスで南アフリカ戦、21日にスタッド・ド・フランスでアルゼンチン戦が控えている。そしてこの順位によって11月27日から29日にかけて順位決定戦がロンドンのトゥイッケナムで行われる。

■位置づけが大きく異なる7月の南半球シリーズと11月の北半球シリーズ

 このようにスケジュールを紹介すると前半3試合、後半4試合のように見えるが、フランスのラグビー界としては前半と後半は全く別物であるととらえている。もちろん、前半がアウエー、後半がホームということもあるが、本質はそこではない。前半の7月は2025-26シーズンのポストシーズンでシーズン最後の試合という位置づけであり、後半は2026-27シーズンの途中に行われ、各クラブでプレーしている選手がシーズン中に代表チームに招集されて試合を行うという位置づけとなる。したがって7月の試合と11月の試合では全く異なるメンバー、陣容となるのである。(続く)

このページのTOPへ