第3832回 10月の欧州カップ(1) RCランスもリールも敗れた第2節
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■リーグ戦では出遅れたが、リヨンに勝利したRCランス
前回までの本連載では9月末から10月初めに行われた代表チームのUEFAネーションズリーグについて紹介した。10月中旬には欧州カップのリーグフェーズの試合が組まれ、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグは第2節と第3節、カンファレンスリーグは第1節と第2節が行われる。
まずチャンピオンズリーグの第2節から紹介しよう。火曜日の10月13日と水曜日の14日に行われた。
13日にはフランス勢2チームが登場したが、厳しい結果となった。まず18時45分、RCランスがポルトガルのスポルティングをホームのフェリックス・ボラール競技場に迎えた。RCランスは第1節ではチェコのスラビア・プラハとアウエーで対戦、後半アディショナルタイムに2点を奪って3-2と逆転勝利した。国内リーグでは2勝3敗1分と黒星が先行しているが、直近の10月9日のリヨン戦は2-1と勝利している。
■シュートとセーブの応酬を制したスポルティング
一方のスポルディングは昨季はベスト8に入り、第1節はトルコのガラタサライ相手にホームで勝利している。そのスポルティングが先手を取った。左サイドからのクロスに中央を走りこんできたルイス・スアレスがニアサイドで右足のアウトフロントで合わせてシュート、フランス代表のロバン・リセールも届かず、ゴールネットを揺らす。
31分にも左サイドからのボールに反応したスアレスは抜け出してGKと一対一の局面を作るが、今度はリセールが右手一本のナイスセーブで防ぐ。
リードを許したRCランスであるが、34分にはフランジョ・イバノビッチがシュート、スポルティングのGKペレイラに防がれたが、会場をわかせるには十分であった。さらに36分にもアマドゥ・ハイダラがゴールを脅かす。1点をリードされているものの、希望をもって後半に入る。
後半に入っても先に得点機を作ったのはRCランス、ハイダラのシュートはペレイラがCKに逃れた。61分、スポルティングはダイナミックな攻撃を仕掛ける。左から右へ大きくサイドチェンジ、これを中央に折り返し、シモエスがシュート、これもRCランスはリセールの好セーブで追加点を許さない。
しかし、RCランスは74分、痛恨の追加点を奪われる。スポルティングは自陣からパスをつなぎ、ハーフライン付近から前方にパスを出し、RCランスの守備陣の裏に抜け出たイッサ・ドゥンビアがボールを確保し、GKと一対一、リセールも前に出たが、シュートを防ぐことができなかった。RCランスは0-2と敗れ、1勝1敗となったのである。
■イングランド勢相手に7連敗中のリール
同じ13日、フランス時間で21時にキックオフを迎えたのがリールである。リールは昨季の準優勝チームのアーセナル(イングランド)とロンドンで対戦した。リールはイングランド勢を苦手としており、2005年にマンチェスター・ユナイテッドに勝利したのを最後に7連敗中である。アーセナルは第1節はアウエーでナポリ(イタリア)に勝利、リールはホームでレアル・ベティス(スペイン)に敗れている。
先のゴールネットを揺らしたのは劣勢を予想されたリールであった。23分、上田綺世のシュートがネットを揺らしたが、オフサイドのフラッグが上がる。VARの末、ノーゴールと判定される。
■後半のアーセナルのゴールラッシュ以上に盛り上がったオリビエ・ジルーの登場
スコアレスのままハーフタイムを迎えたが、後半に入り、地力の差、集中力の差が出る。前半から優勢に試合を進めていたアーセナルは64分にユリエン・ティンバー、その3分後にはエベレチ・エゼが連続ゴールを決める。そして71分にはブカヨ・サカがゴールを決め、3-0と大量リードとなり、試合はこれで決まった。
しかし、この試合で最も多くの歓声が上がったのはゴールシーンではなかった。78分、上田に代わってピッチに入ってきたのは40歳のオリビエ・ジルーであった。長らくフランス代表とアーセナルの得点源として活躍してきた英雄、おそらく人生で最後のエミレーツスタジアムであろう。ジルーの投入もむなしく、リールは0-3で敗れ、連敗となったのである。(続く)
