第3840回 前半戦を終えた欧州カップ(1) ポルトガルに迫られるフランス、デモやストで日程変更
平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震、令和8年熊本地震、令和8年千葉豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。
■11月上旬に折り返し点を迎える欧州カップ
前回までの本連載では10月に行われた欧州カップ、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの第2節と第3節、カンファレンスリーグの第1節と第2節の模様を紹介した。10月は各大会とも2試合が行われたが、11月も2試合が行われる。ただし、11月は上旬に1試合、下旬に1試合という点が異なる。そして11月上旬に行われた試合で欧州カップのリーグフェーズは前半戦を終了する。
■11月を迎える時点で全勝のパリサンジェルマンとモナコ、全敗のリールとマルセイユ
11月を迎える時点の成績については、チャンピオンズリーグではパリサンジェルマンが3戦全勝、RCランスは1勝2敗、リールは3連敗である。ヨーロッパリーグは連勝スタートしたリヨンが第3節で敗れて2勝1敗、レンヌは1勝2分、マルセイユは3連敗である。カンファレンスリーグではモナコが2戦全勝である。欧州カップに出場している7チームのこれまでの成績を見ると、パリサンジェルマン、モナコは首位争いをしているが、リールとマルセイユは最下位争いをしている。欧州カップの順位表を見ると、上位は欧州5大リーグのチームが並び、下位は中堅以下のリーグのチームが多い、というのが通例である。フランスの場合も最もレベルの高いチャンピオンズリーグでパリサンジェルマンが首位をキープしているが、その一方でリール、マルセイユがここまで勝ち点なしというのは異例のことである。
■UEFAインデックスで6位ポルトガルに迫られる5位フランス
そうなると気になるのがチャンピオンズリーグ等の出場枠や出場条件を決めるUEFAインデックスである。フランスは長らく5位の座を保ってきたが、気になるのは6位のポルトガルである。UEFAインデックスは各リーグに所属するクラブの過去5年間の成績を通算して指数化するものであるが、次年度は2021-22シーズンの成績がカウントされなくなる。実はこの2021-22シーズンはフランス勢が好調で、逆にポルトガル勢は不調であり、大きな差がついた。それ以降のシーズンでは大差がついたのは2023-24シーズンだけであり、小差である。特筆すべきはパリサンジェルマンがチャンピオンズリーグで2連覇を果たした2025-26シーズンですら、ポルトガルの指数がフランスを上回っていることである。パリサンジェルマンが強豪の集まるチャンピオンズリーグで好成績を残すだけでは、不十分なのである。
UEFAインデックスで1位から5位まではチャンピオンズリーグの出場チーム数に差がないが、6位となると4チームではなく3チームとなる。今シーズンに限って言えば、ポルトガルのクラブの方がよい成績を残しており、フランス勢は奮起が必要である。
■大規模デモやストで試合日程が変更
そのフランス勢であるが、国内は大規模デモが続いている。来年に大統領選を控える政治の季節であるが、若者を中心とするデモは1969年5月の再来と言われている。パリ、リヨンといった大都市だけではなく、地方の小都市でもデモの勢いは止まらない。
大規模なデモの起こったパリでは国内外の試合の開催が危ぶまれた。10月19日のチャンピオンズリーグのパリサンジェルマン-バルセロナ(スペイン)戦は混乱なく試合を開催した。しかし、週末の25日の日曜日に予定されていた国内リーグのパリサンジェルマン-リヨン戦は月曜日の26日に日程を変更することになった。注目度は高いとはいえ、チャンピオンズリーグは週の半ば、リーグ戦はデモの行われる週末ということで警察当局が延期を申し入れ、注目の一戦は月曜日に行われた。
そしてデモはストへと発展し、木曜日の11月5日にゼネストが行われることになった。この日は欧州カップの試合が組まれ、フランス関連ではヨーロッパリーグのレンヌ-オリンピアコス(ギリシャ)戦、カンファレンスリーグのモナコ-ノアシェラン(デンマーク)戦が予定されていた。このうちフランス国内で行われるレンヌの試合についてフランス側はUEFAに対し、日程変更を申し入れ、1日早い4日に試合が行われることになったのである。(続く)
