第472回 ランス、マルセイユ、UEFAカップ出場(2) 6チームがUEFAカップに出場

■リーグ戦で好調なランスがUEFAカップ出場

 UEFAカップ出場をかけたインタートトカップは8月9日に第1戦、23日に第2戦が行われ、フランスからはランスとマルセイユが勝ち残った。
  ランスはルーマニアのCFRクルージと対戦した。ランスとCFRクルージ、炭鉱町のクラブと鉄道会社のクラブの対戦、日本で言えばさしずめ日鉄二瀬と門司鉄道管理局の試合であると考えていただければ、その盛り上がりもイメージできるであろう。さらに本連載第465回でも紹介したとおり、CFRクルージは3回戦でフランスのサンテエチエンヌを破っている。フランスのサッカーファンにとっては決勝ではランスに勝利をして欲しいと願うのは当然である。ランスはリーグ戦の第2節でマルセイユに勝利した勢いで第1戦に臨んだ。アウエーのクルージ・ナポリで行われ、ランスは24分にヨアン・ラショールが先制点をあげ、幸先よいスタート。後半に入って57分に追いつかれるが、点を取って引き分けという優位なスコアでホームでの第2戦を迎えることになった。
  ランスは国内リーグでも好調で、その後の2試合は連勝し、特に20日のオセール戦は7-0と大勝し、この勢いで第2戦を迎える。ホームではランスの勢いがそのままスコアに現れ、37分にビットリーノ・ヒルトン、76分にアダマ・クリバリー、78分にはPKでダニエル・クザンとゴールネットを揺らし、CFRクルージの反撃を1点に抑えて、見事にUEFAカップ出場権を獲得した。

■フランス勢と対戦歴の多いデポルティーボ・ラコルーニャ

 一方のマルセイユはデポルティーボ・ラコルーニャとチケットを争う。本連載の読者の皆様であれば、このチームをよくご存知であろう。実は過去10年間に欧州カップでフランスのチームと8回も対戦しているのである。昨季、そしてその前のシーズンもモナコがデポルティーボ・ラコルーニャと対戦し、いずれもモナコがゴールラッシュで大勝している。
  デポルティーボ・ラコルーニャの昨シーズンはリーグ8位、チャンピオンズリーグはグループリーグで敗退と不本意な成績、スペインはまだシーズンが開幕していないが、インタートトカップで勝利して国内外の戦いに弾みをつけたいところである。

■国内リーグで勝ち星のないマルセイユ、元気なく第1戦を落とす

 マルセイユは国内リーグが始まって連敗スタートと言うどん底状態、第1戦はデポルティーボ・ラコルーニャの本拠地で行われた。この試合、マルセイユはついに中田浩二を今季の公式戦で初めて先発させる。さらにアウエーゲームと言うことで5人を最終ラインに配置すると言う守備的な布陣で臨んだが、マルセイユの守備陣が誤算となり、67分に痛恨の失点を喫す。さらに、試合終盤の87分にも追加点を許し、0-2というスコアで第1戦を落としてしまう。
  シーズン開幕後調子の出ないマルセイユはその後も第2戦を迎えるまでにリーグ戦では2試合を戦ったが1分1敗で今季のリーグ戦で勝ち星のないまま、マルセイユでの第2戦を迎える。これまで1分3敗というリーグ戦の戦績、得失点差を考えると3点差の勝利が必要な状況を考えるとマルセイユのUEFAカップ出場は期待薄である。

■終盤のゴールラッシュでマルセイユもUEFAカップへ

 8月23日の夜にベロドロームには空席も散見される4万5000人のファンが集まった。空席がファンの期待の低さを表していたが、開始早々の4分にはリベリが先制点、しかし、9分に追いつかれ、残り81分で3得点が必要となる。しかしながら、ゴールは遠く、1-1の対スコアでハーフタイムとなる。後半に入ってマルセイユの攻撃陣が奮起し、65分にアブドゥライエ・メイテが勝ち越し点、73分にママドゥ・ニアンが追加点を上げ、決勝進出への望みをつなぐ。アウエーゴール2倍ルールにより、残り18分で1点欲しいマルセイユであるが、時計の針は90分を指そうとしている。もはやこれまでかと思われた88分、ニアンが4点目を決めてベロドロームは歓喜で爆発する。さらに歓声の止まない91分、ウィリアム・オルマが5点目を決めて5-1、2試合合計で5-3と言うスコアでマルセイユはUEFAカップ出場を決めたのである。
  フランスからは両チーム以外にチャンピオンズリーグの予備戦で敗れたモナコ、フランスカップ勝者のオセール、リーグカップの勝者ストラスブール、リーグ4位のレンヌの合計6チームがUEFAカップに挑むのである。(この項、終わり)

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