第1456回 厳しい結果となったチャンピオンズリーグ第2節(1) リール、パリサンジェルマンは黒星

 昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■国内リーグで苦戦するリールとモンペリエ

 前回までの本連載では9月下旬に行われたチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの第1節のフランス勢の戦いぶりを紹介した。チャンピオンズリーグはパリサンジェルマンが勝利しただけで、リールとモンペリエは黒星スタートとなった。ヨーロッパリーグはマルセイユは引き分けたが、リヨンとボルドーは勝利し、2つのタイトルでフランス勢は対照的な結果となった。
 その中でも紹介したが、ヨーロッパリーグに出場している3チームは国内リーグでも好調であるが、チャンピオンズリーグに出場している3チームはパリサンジェルマン以外は中位以下に低迷している。

■苦戦の原因はオリビエ・ジルーとエデン・アザールの移籍

 チャンピオンズリーグは10月2日と3日に第2節が行われるが、その時点でフランスリーグは第7節を終えた段階である。この順位を見るとパリサンジェルマンこそ4勝3分で2位であるが、モンペリエは2勝2分3敗で13位、リールは1勝4分2敗で15位と2桁順位である。昨季リーグ優勝のモンペリエはエースのオリビエ・ジルーがアーセナル(イングランド)へ移籍、一昨季のリーグチャンピオンで昨季リーグ3位のリールはエデン・アザールが同じくイングランドのチェルシーに移籍しており、大黒柱と言える選手が抜けたことが原因であるが、それにしてもこの成績はファンならずとも残念である。

■リール、バレンシア相手に元気なく連敗

 10月になり、チャンピオンズリーグの第2戦が行われた。10月2日にはリールがバレンシア(スペイン)に乗り込んだ。リールはこの直前にレンヌと対戦する。レンヌもリーグ順位18位と降格圏内にあるチームで決して状態はよくない。そのレンヌ相手に前半こそ持ちこたえたが、後半に2失点し、0-2と元気なく敗れてしまう。
 対するバレンシアも第1戦は第1シードのバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に敗れており、勝ち点ゼロ同士の戦いとなった。バレンシアもスペインでのリーグ順位は10位と中位にあるが、直前のオサスナとのホームゲームは2-0と勝利している。バレンシアは前半、後半にブラジル人のジョナスが1点ずつ得点をあげて2-0で元気のないリールを下す。リールは連敗し、第3節と第4節でバイエルン・ミュンヘンと対戦するという厳しい状況に追い込まれた。

■パリサンジェルマン、8年ぶりのポルト戦で敗れる

 10月3日にはパリサンジェルマンがポルト(ポルトガル)とのアウエーゲームに挑む。ポルトは第1戦でディナモ・ザグレブ(クロアチア)をアウエーながら2-0で破り、先述のバレンシア-リール戦とは逆に勝ち点3同士の戦いとなる。この試合で勝利すればグループリーグの戦いを優位に進めることができる。この両チーム、2004-05シーズンのチャンピオンズリーグで対戦している。この模様は本連載の第389回と第390回で紹介しているが、連敗スタートのパリサンジェルマンはパリでの第3節、ポルトガル人選手パウレタの活躍で2-0と勝利し、第4節のポルトでのアウエーゲームではスコアレスドローに持ち込んでいる。第5節でパリサンジェルマンは強豪チェルシーと引き分け、グループ3位でパルク・デ・プランスでの最終戦を迎えたがCSKAモスクワに敗れ、最下位となる。パリサンジェルマンとの間では負けた形のポルトは2位に入り決勝トーナメントに進出している。
 パリサンジェルマンのチャンピオンズリーグ出場はその年以来のこととなる。第1戦でディナモ・キエフ(ウクライナ)に大勝した勢いでポルトに乗り込んだパリサンジェルマンであったが、厳しい戦いとなった。試合は青と白の縦じまのポルト画集思攻勢をかけ、パリサンジェルマンは守勢一方の展開となる。パリサンジェルマンは守備陣が健闘し、スコアレスドローにも地目かと思われたが、83分にポルトのコロンビア人FWのハメス・ロドリゲスがこの日6本目のシュート、イタリア代表GKサルバトーレ・シリグの守るゴールネットを揺らし、パリサンジェルマンは0-1とアウエーで黒星を喫したのである。(続く)

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