第1488回 欧州カップ、グループリーグ終盤戦(2) 最終節に注目のパリサンジェルマン-ポルト戦

 昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■グループAからはポルトとパリサンジェルマンが決勝トーナメントへ

 前回の本連載ではチャンピオンズリーグ第5節でパリサンジェルマンがディナモ・キエフ(ウクライナ)を2-0で破り、18年ぶりとなるチャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出を決めたことを紹介した。(参考までにパリサンジェルマンは2000-01シーズンは一次リーグを突破したものの、二次リーグで敗退し、8チームで争われた決勝トーナメントに進出できなかった)
 グループAの第5節のもう1つの試合は首位のポルト(ポルトガル)が最下位のディナモ・ザグレブ(クロアチア)をホームに迎え、3-0と一蹴している。この結果、第5節が終了した時点でのグループAの順位は前節と変わらず、すでに決勝トーナメント進出を決めていた首位ポルト(勝ち点13)、2位パリサンジェルマン(勝ち点12)、3位ディナモ・キエフ(勝ち点4)、4位ディナモ・ザグレブ(勝ち点0)となり、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの決勝トーナメント進出チームが確定した。

■最終節でグループリーグ首位をかけてパリサンジェルマンとポルトが直接対決

 そして最終節はパリサンジェルマンがポルトをパルク・デ・プランスに迎えることになるが、この試合でグループAの最終順位が確定する。グループリーグを首位で突破すれば、来年3月に始まる決勝トーナメントの1回戦でシード扱いとなり、1回戦の対戦相手はグループリーグを2位で通過したチームになり、さらにホームアンドアウエーの連戦で重要となる第2試合をホームで戦うというアドバンテージを得ることができる。
 他のグループを見渡すとマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)、バルセロナ(スペイン)、ボルシア・ドルトムント(ドイツ)がすでに首位通過を決めている。これらのチームと決勝トーナメントで戦いたいチームはないであろう。
 そのグループ首位をかけたポルトとの直接対決、パリサンジェルマンが勝てば首位奪回、引き分け以下であればポルトが首位をキープする。この試合はパリサンジェルマンとポルトというクラブの首位争いだけではなく、フランスのサッカー界とポルトガルのサッカー界の意地をかけた戦いとなった。

■UEFAのリーグランキングで5位争いをするフランスリーグとポルトガルリーグ

 チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグの主催者であるUEFAは主催するこれらの試合における各クラブの戦績を指数化し、各国リーグのランキングを作成している。このランキングによってチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグへの出場チーム数や出場するステージが決まってくる。フランスはリーグランキングで5位であったが、昨年6位に転落した。しかし、パリサンジェルマンがディナモ・キエフ戦で勝利して決勝トーナメント進出を決めたことによってボーナスポイントをフランスリーグは獲得、それまで5位だったポルトガルリーグを抜いて5位に復帰した。この5位の座を維持するためにもポルト戦で勝利したいところである。

■欧州カップで21戦連続無敗のパリサンジェルマン

 パリサンジェルマンは欧州カップのホームゲームでは現在21試合連続で負けていない。2006年11月23日のUEFAカップのハポエル・テルアビブ戦で2-4と負けたのが最後である。本連載第646回から第648回で紹介したとおり、この試合後に、パリサンジェルマンのユダヤ人のファンが襲撃されて死亡するという痛ましい事件が起こったが、それ以来パリサンジェルマンはパルク・デ・プランスでは14勝7分と素晴らしい成績を誇っている。
 しかしこの日の相手はポルト、本連載ではしばしば紹介している通り、パリはリスボンに次ぎ、世界で2番目にポルトガル人が多く住んでいる都市である。したがって、パリでポルトガルのクラブの試合を行うとたちまちアウエーゲームとなってしまう。パリサンジェルマンがパリでのアウエーゲームで勝利することができるかどうだろうか。(続く)

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