第2783回 パリサンジェルマン、バルセロナで大勝(1) 屈辱の大敗から4年

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■2月中旬から始まるチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグの決勝トーナメント

 サッカーファンにはチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグの決勝トーナメントが始まる待望の2月中旬がやってきた。ラグビーの国際試合は、クラブチームによる欧州ラグビーチャンピオンズカップは新型コロナウイルスの再感染拡大のために1月以降の試合は延期となっているが、2月初旬から代表チームによる6か国対抗が始まった。
 すなわち、クラブレベルでの国際試合はこのチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグが今年初めての戦いとなる。フランス勢についてはこれまでの本連載で紹介してきた通り、チャンピオンズリーグのパリサンジェルマンとヨーロッパリーグのリールの2チームが勝ち残っている。

■2位通過の中の最強チーム、バルセロナと対戦するパリサンジェルマン

 チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選は12月14日に行われた。パリサンジェルマンは首位突破であるため、シードされ、2位突破のチームと対戦し、第2戦をホームで戦うことになる。有利な位置のある組み合わせのはずであるが、2位突破のチームの顔ぶれはアトレチコ・マドリッド、セビリア、バルセロナ(以上スペイン)、ボルシア・メンヘングラントバッハ、RBライプチヒ(以上ドイツ)、アタランタ、ラツィオ・ローマ(以上イタリア)、ポルト(ポルトガル)と近年の常連チームばかりである。この中でグループリーグ組み合わせ抽選の際の第1シードのチームはポルトとセビリアだけであるが、パリサンジェルマンよりもUEFAインデックスの高いチームとしてバルセロナとアトレチコ・マドリッドが存在する。そして抽選結果は無情なことにバルセロナとパリサンジェルマンは対戦することになってしまったのである。
 バルセロナのUEFAインデックスは全体でもバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、レアル・マドリッド(スペイン)に次ぐ3番目、パリサンジェルマンは8番目である。
 スペインリーグはチャンピオンズリーグの決勝トーナメントに勝ち残っている4チームが上位4位までを占めており、アトレチコ・マドリッドが消化試合数が2つ少ないにもかかわらず首位、2位はレアル・マドリッド、そしてバルセロナは3位である。年が明けてからリーグ戦では5戦全勝である。1月以降敗れたのはスーパーカップの決勝戦のアスレチック・ビルバオ戦とスペインカップの準決勝のアウエーでの第1戦のセビリア戦だけである。

■パリサンジェルマンと欧州カップで最多の試合数となるバルセロナ

 これまでパリサンジェルマンとバルセロナは欧州カップで11回戦っており、これはパリサンジェルマンにとっては最も多く対戦した相手であり、通算成績はパリサンジェルマンの3勝3分5敗である。本連載でもしばしば取り上げてきたが、1994-95シーズンのチャンピオンズリーグの準々決勝、パリサンジェルマンは1勝1分で準決勝に進出した。しかし、それ以降は劣勢が続く。

■歴史的な大敗を喫した最新の対戦

 そして最新の対戦は2016-17シーズンのチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦の第2戦、パリサンジェルマンはバルセロナで1-6と大敗している。この時はパルク・デ・プランスで行われた第1戦でパリサンジェルマンが4-0と勝利しており、パリサンジェルマンの8強入りは確実視されていた。ところが、あろうことか2017年3月9日のノウカンプでの試合、バルセロナはラスト7分で3点を奪い、6-1で勝利し、第1戦と通算して6-5という成績で勝ち抜いたのである。チャンピオンズリーグだけではなく前身のチャンピオンズカップでも、第1戦での4点差を逆転したのはこれが最初のことである。またパリサンジェルマンの30余年にわたる欧州での戦いを振り返っても、5点差で敗れたのはこの試合と1996年のスーパーカップのユベントス(イタリア)戦だけである。
 そのような屈辱から4年、パリサンジェルマンはバルセロナに乗り込むのである。(続く)

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