第2807回 パリサンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンと対戦(2) 8か月ぶりの再戦となった両チーム

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■リスボンでの対戦時と5人ずつ先発メンバーが入れ替わった両チーム

 昨年の決勝の再現となったパリサンジェルマンとバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)の対戦、わずか8か月の間に3回対戦することとなる。リスボンでの第1ラウンドはパリサンジェルマンの育成部門出身のフランス人選手キングスレー・コマンのゴールでバイエルン・ミュンヘンが勝利している。
 ミュンヘンの無人のアリアンツ・アリーナ、4月に入って7日目というのに、雪のちらつく中でのキックオフとなった。真夏のリスボンから雪のミュンヘンに舞台は変わったが、変わらないのはユニフォームの色、リスボンでの試合でホーム扱いだったバイエルン・ミュンヘンは赤、逆にパリサンジェルマンは今回も白いユニフォームである。
 しかし、先発メンバーは両チームとも変わり、双方とも5人が入れ替わっている。

■セルジ・ニャブリとロベルト・レバンドフスキ不在のバイエルン・ミュンヘン

 バイエルン・ミュンヘンの先発メンバーであるが、GKはマヌエル・ノイアー、DFは4バックで右からバンジャマン・パバール、ニクラス・ズーレ、ダビド・アラバ、ルカ・エルナンデス、MFは低い位置に2人、レオン・ゴレツカとヨシュア・キミッヒ、攻撃的なMFは3人、右にレロイ・サネ、中央にトーマス・ミューラー、左にキングスレー・コマン、1トップはマキシム・シュポ・モティンである。昨年のこの大会で活躍したセルジ・ニャブリは新型コロナウイルスに感染したため、チームの得点源のロベルト・レバンドフスキは右ひざの負傷のためメンバーから外れている。また、バイエルン・ミュンヘンはベンチ入りの選手の数を絞っている。また、リスボンではコマン1人だけだったフランス人選手にパバール、エルナンデスが加わり、昨季まではパリサンジェルマンに所属していたシュポ・モティンが今回は赤いユニフォームを着ている。なおシュポ・モティンはカメルーン代表であるが、ドイツ生まれであり、アンダーエイジではドイツ代表であった。

■新型コロナウイルスでイタリア勢を欠くパリサンジェルマン

 雪辱を期すパリサンジェルマンであるが、GKはケイロス・ナバス、DFは右からコリン・ダグバ、マルキーニョス、プレスネル・キンペンベ、MFは低い位置に2人、ダニロ・ペレイラとイドリッサ・ゲイエ、攻撃的なMFは右にアンヘル・ディマリア、中央にネイマール、左にユルゲン・ドラクスラー、1トップがキリアン・ムバッペである。
 昨年の対戦では主将を務めていたチアゴ・シウバが去り、今季の主将は中盤から最終ラインに下がったマルキーニョスが務めている。またパリサンジェルマンのアレッサンドロ・フロレンツィとマルコ・ベラッティがイタリア代表での活動中に新型コロナウイルスに感染し、メンバーから外れた。ベラッティは今年の1月にも感染しており、2度目の感染となった。またレアンドロ・パレデスは出場停止となっている。一方、このバイエルン・ミュンヘン戦の4日前に行われた国内リーグ戦のリール戦で退場処分を受けたネイマールは国内の試合では複数試合での出場停止という厳罰処分を受ける見込みであるが、このチャンピオンズリーグには出場可能である。

■直前のリーグ戦で明暗の分かれた両チーム

 パリサンジェルマンは3月末のインターナショナルマッチデー明けの試合がリーグ戦のリール戦であった。リールは勝ち点でパリサンジェルマンと並び、得失点差で2位であったが、この試合で1-0と勝利し、勝ち点で3の差をつけて首位を奪回し、パリサンジェルマンは2位に転落した。その4日後にそしてこのバイエルン・ミュンヘン戦とタフな試合が続く。敗れたリール戦から先発メンバーを4人入れ替え、マウリシオ・ポチェッティーノ監督の腕の見せ所である。
 一方のバイエルン・ミュンヘンも似たような日程である。インターナショナルマッチデー明けの国内リーグ戦は国内リーグで勝ち点4差で2位につけるRBライプチヒとの試合であった。アウエーの試合であったが、ゴレツカが得点をあげて1-0で勝利し、勝ち点差を7とした。ハンス・ディーター・フリック監督は勝利した首位攻防戦と同じ先発メンバーでパリサンジェルマンを迎え撃つのである。(続く)

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