第3344回 ベスト8の出そろった欧州カップ (2) UEFAインデックスで5位を確保したフランス

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■欧州五大リーグのクラブが半数に満たないヨーロッパカンファレンスリーグ

 前回の本連載ではチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグの準々決勝進出チームについて紹介したが、リールが勝ち残っているヨーロッパカンファレンスリーグのベスト8はギリシャからPAOKとオリンピアコスの2チーム、イングランドのアストン・ビラ、イタリアのフィオレンティーナ、ベルギーのクラブ・ブルージュ、トルコのフェネルバフチェ、チェコのプルゼニという顔ぶれである。チャンピオンズリーグの8強がイタリア以外の欧州五大リーグのチームで形成され、ヨーロッパリーグもポルトガルのベンフィカ以外は欧州五大リーグのチームが占めていることを考えると、ヨーロッパカンファレンスリーグの8強のうち、欧州五大リーグのクラブはアストン・ビラ、フィオレンティーナ、リールの3チームだけである。

■中堅以下のリーグのクラブの活躍の場となるヨーロッパカンファレンスリーグ

 この大会はチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに次ぐ第3の大会として創設されて今年で3季目であるが、創設の主旨は中堅以下のリーグのチームの欧州の舞台での活躍のチャンスを与えることであり、欧州五大リーグからの本来の出場枠は各リーグ1チームだけである。その理念通りの勢力分布となったが、この大会もヨーロッパリーグ同様に決勝トーナメントではプレーオフが導入され、シード分けされてプレーオフと1回戦を戦うことになっている。
 ヨーロッパカンファレンスリーグはヨーロッパリーグのグループリーグの3位チームとヨーロッパカンファレンスリーグのグループリーグ2位チームがプレーオフを行い、その勝者がグループリーグを首位で突破したチームと1回戦で戦い、その勝者が準々決勝に進出する。
 プレーオフではヨーロッパリーグの3位チームが圧倒した。7勝1敗とヨーロッパカンファレンスリーグの2位チームに大きく勝ち越した。なお、ヨーロッパカンファレンスリーグの2位チームで唯一敗れたのはプレーオフに出場した16チームのうちのただ1つの五大リーグ勢であるスペインのベティスであった。
 ヨーロッパリーグの3位チームはプレーオフでヨーロッパカンファレンスリーグのグループリーグ2位勢を圧倒したものの、1回戦ではヨーロッパカンファレンスリーグのグループリーグ首位チームに完敗した。ベスト8のうち7チームはヨーロッパカンファレンスリーグのグループリーグ首位チームで、残る1つはヨーロッパリーグから転戦してきたオリンピアコスだった。

■チャンピオンズリーグ等の出場数に影響するUEFAインデックス

 さて、このように欧州カップのベスト8勢について紹介してきたが、気になるのはフランスのUEFAインデックスである。現在5位のフランスを追うのは6位のオランダと7位のポルトガルである。UEFAインデックスは過去5年間の欧州カップにおける各チームのポイントを加算しており、今季終了時点の数字が2025-26シーズンのチャンピオンズリーグ等の出場数等に影響してくる。2024-25シーズンからチャンピオンズリーグの出場数が変化することからUEFAインデックスは重要視されている。
 今季のフランスはベスト8入り3チーム、それ以外の3チームも決勝トーナメントのプレーオフ以上に進出し、今季のみのポイントでは現時点でイタリア、ドイツ、イングランドに次いで4位になっている。

■オランダ、ポルトガルの追撃をかわし、UEFAインデックスで5位を確保したフランス

 それに対してオランダはPSVアイントホーフェンがボルシア・ドルトムント(ドイツ)、アヤックスがヨーロッパカンファレンスリーグでアストン・ビラにそれぞれ敗れ、8強入りはゼロで今季のポイントは9位、ポルトガルもヨーロッパリーグでベンフィカが残っているものの10位である。シーズン終了を待たずして、フランスは5位の座を確定させた。  これによって2025-26シーズンはフランスリーグからチャンピオンズリーグに4チーム出場できるが、それに加えて欧州カップで真夏のプレーオフを避けることができるチームが増えることも大きなメリットである。(この項、終わり)

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