第3363回 マルセイユも準決勝へ(3) リスボンでの第1戦はベンフィカが2-1で勝利

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■ヨーロッパリーグの決勝トーナメントのプレーオフでトゥールーズを下したベンフィカ

 3度目のマルセイユとの対戦となるベンフィカ(ポルトガル)であるが、今季、フランスのクラブと欧州カップで2度目の対戦となる。
 昨季のポルトガルリーグ優勝チームとしてチャンピオンズリーグのグループリーグでは第1シードとなったが、レアル・ソシエダ(スペイン)、インテル・ミラノ(イタリア)に次ぐ3位となり、ヨーロッパリーグのプレーオフに回った。グループリーグの第1シードは昨年のチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグのタイトルホルダー、UEFAインデックス上位6か国のリーグチャンピオンから構成されているが、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントに進出できなかったのはヨーロッパリーグ優勝のセビリア(スペイン)とUEFAインデックス5位のポルトガルリーグのベンフィカと6位のオランダのフェイエノールトだけである。
 そしてベンフィカはヨーロッパリーグの決勝トーナメントプレーオフではフランス勢のトゥールーズに勝利し、1回戦ではスコットランドのグラスゴー・レンジャースを倒してきた。

■今季、古巣に戻ったアンヘル・ディマリア

 ベンフィカでもっともマルセイユを知る選手はパリサンジェルマンで活躍したアンヘル・ディマリアであろう。アルゼンチン代表のディマリアはまだ代表に選ばれる前の2007年にアルゼンチンのロサリオセントラルからベンフィカに渡り、一度目のベンフィカ在籍時に北京オリンピック優勝の立役者となり、フル代表にも選ばれた。2015年から2022年までキャリア最長の7季をパリサンジェルマンで過ごし、クラブ史上最多の111アシストを記録した活躍は色あせることはない。2022年夏にイタリアのユベントスに移り、昨夏、古巣のベンフィカに戻り、ゴールとアシストを重ねている。

■国内外で4連敗中のマルセイユ、2点をリードされる

 さて、マルセイユはジャン・ルイ・ガセ監督の就任後は成績が良いと本連載第3341回で紹介したが、連勝が5で止まったのはヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦のビジャレアル(スペイン)とアウエーの第2戦、ホームの第1戦で4-0と大勝していることから、余裕の敗戦ではあったが、問題はその後である。国内リーグでレンヌ、パリサンジェルマン、リールに3連敗、力のある相手とは言え、国内外で4連敗という状態でベンフィカ戦を迎えることになった。
 試合前には34年前にマルセイユに勝利し、その後イングランド代表監督にもなったゴラン・エリクソンが姿を表し、満員の観客から拍手を浴びる。
 試合は赤いユニフォームのベンフィカのキックオフで始まる。青いユニフォームのマルセイユは、立ち上がりはボールを保持するが、ベンフィカのブロックを破ることができない。ピエール・エメリク・オーバメヤンのサイドからの個人技でもベンフィカの守備を崩せない。
 逆に先制点をあげたのはベンフィカであった。16分、右サイドでダビッド・ネレスとカスパー・テングステットがパスを交換して中央のラファ・シルバにパス、ラファ・シルバは狭いスペースの中からシュートを決める。
 前半はベンフィカの1点リードで折り返したが、後半に入っても先にゴールを決めたのはベンフィカであった。52分にカウンターから抜け出したディマリアが冷静にゴールを決める。ディマリアは欧州カップ出場5試合目で4得点、国際試合に強いところを見せる。

■ピエール・エメリク・オーバメヤンが一矢を報い、マルセイユでの第2戦へ

 試合はベンフィカが支配し、マルセイユは守備に追われる。マルセイユでの第2戦に期待をかけるとしても、これ以上得点差が離れることは避けたい。マルセイユは後半になって積極的に選手交代を仕掛ける。その中の1人、モロッコ代表のアゼディン・ウナイがガボン代表のオーバメヤンにパス、ベンフィカの守備陣の対応が遅れ、オーバメヤンがシュートを決める。オーバメヤンは今季欧州カップで12得点目、これは1997-98シーズンにオセールに所属していたステファン・ギバルッシュ以来のことである。
 1-2で敗れたマルセイユは国内外で5連勝のあと5連敗となった。マルセイユでの第2戦で逆転を狙うのである。(続く)

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