第3698回 欧州カッププレーオフ (2) アウエーでモナコに先勝したパリサンジェルマン
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■昨年もプレーオフで対戦の可能性があったパリサンジェルマンとモナコ
欧州カップのプレーオフは、チャンピオンズリーグは第1戦が2月17日と18日、第2戦は24日と25日、ヨーロッパリーグは第1戦が19日、第2戦が26日に行われる。
フランス勢同士の対戦となったパリサンジェルマンとモナコの試合は第1戦は下位チームのモナコのホームで17日に行われた。両チームは昨季のチャンピオンズリーグのプレーオフで対戦する可能性があった。パリサンジェルマンリーグフェーズ15位であり、プレーオフでは17位か18位のチームと対戦することになっていた。17位がモナコ、18位がブレストであり、抽選の結果、ブレストと対戦した。一方のモナコは16位のベンフィカ(ポルトガル)と対戦した。
パリサンジェルマンはプレーオフでブレストに連勝し、決勝トーナメントへ弾みをつけた。一方のモナコは第1戦はホームで0-1と落とし、リスボンでの第2戦は2度のリードをいずれも追いつかれ、3-3のドローとなり、プレーオフで敗退した。なお、この時のリーグフェーズは15位のパリサンジェルマンから19位のフェイエノールト(オランダ)まで勝ち点13で並び、得失点差で順位が決まり、この得失点差による順位がプレーオフ、決勝トーナメントでの各チームの運命を左右した。
■今季のこれまでのリーグ戦ではモナコが勝利
この時点の両チームの国内リーグでの成績であるが、パリサンジェルマンは2位、モナコは8位である。ただ、リーグ戦での両チームの対戦であるが、前半戦は昨年11月29日にモナコで対戦、67分の南野拓海の決勝点でモナコが勝利している。
パリサンジェルマンはこれまで欧州カップでフランス勢と対戦したことは昨年のブレストとのプレーオフだけであるが、モナコは1998-99シーズンのUEFAカップでマルセイユと対戦したことがある。この時はモナコでの第1戦は2-2のドロー、マルセイユでの第2戦はマルセイユが1-0と勝利し、マルセイユが2試合通算スコアで3-2と勝ち上がる。マルセイユは決勝まで進出し、パルマ(イタリア)に次いで準優勝となった。
直前のリーグ戦ではモナコはナントに3-1と勝利したのに対し、パリサンジェルマンはアウエーでレンヌに1-3と敗れている。
■開始直後の先制点、追加点、PKストップで序盤の流れはモナコ
試合はその直前の成績を反映するような形で展開された。パリサンジェルマンのキックオフで始まったが、センターサークルから後方に戻したボール、ヌーノ・メンデスがサイモン・アディングラにボールを奪われ、カイオ・エンリケにパスしたボールは、左サイドを駆け上がったアレクサンドル・ゴロビンにつながり、ゴール前にクロスを上げる。これをフォラリン・バロガンがヘディングで先制、開始からわずか38秒の出来事であった。思わぬ失点となったパリサンジェルマンであったが、ボール支配率は8割を超える。ところが次のゴールもまたモナコであった。中盤で両チームがボールを互いにロスト、このボールを拾ったゴロビンが、縦にフィード、走り込んできたのがバロガンであった。GKのマトベイ・サフォノフと一対一になったバロガンがグラウンダーのシュートを決め、モナコは2点のリードとなる。さらにパリサンジェルマンには試練が続く。20分にクビチャ・クバラツヘリアがペナルティエリアに持ち込んだところを倒され、PKを得る。キッカーはビティーニャ、ところがビティーニャのシュートはモナコのGKフィリップ・ケーンに弾かれてしまう。そして27分にはウスマン・デンベレが負傷のため、ピッチを去り、デジレ・ドゥエが入る。
■交代出場のデジレ・ドゥエのゴールで流れを変え、逆転したパリサンジェルマン
直近のリーグ戦の結果を引きずってしまったパリサンジェルマンであるが、ここから立ち直った。29分、ブラッドリー・バルコラからのパスを受けたドゥエがファーポストにシュートを決め、1点返す。さらに40分にはドゥエのシュートをケーンがブロックしたボールをアクラフ・ハキミが決めて前半のうちに追いついた。
後半に入ると48分にはゴロビンが退場し、パリサンジェルマンのゲームとなる。67分にはクバラツヘリアから横パスをウォーレン・ザイール・エメリ、ドゥエとつないで、ドゥエが決勝ゴールを決め、パリサンジェルマンがアウエーの第1戦を3-2と制したのである。(続く)
