第3806回 組み合わせの決まった欧州カップ (1) チャンピオンズリーグ予備戦3回戦で勝利したリヨン
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■リーグ戦開幕前に行われる欧州カップの予備戦
前回までの本連載ではフランスリーグの開幕戦について紹介してきた。リーグ開幕前に公式戦としてチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの優勝チームの争うUEFAスーパーカップ、フランスリーグとフランスカップの優勝チームで争われるチャンピオンズトロフィーについても本連載で紹介してきたが、それ以外に行われた公式戦が欧州カップ本戦のリーグフェーズ出場を目指す予備戦やプレーオフもこの時期に行われている。今回からその模様とその結果として決まった組み合わせを紹介しよう
■チャンピオンズリーグを目指すリヨン、カンファレンスリーグを目指すモナコ
まず、フランスリーグから今季の欧州カップに出場するチームを確認しておこう。昨季のフランスリーグからはパリサンジェルマン、RCランス、リールの上位3チームがチャンピオンズリーグのリーグフェーズへストレートイン、4位のリヨンは予備戦3回戦に臨む。
ヨーロッパカップはリーグ戦の出場枠1に加えて、フランスカップの優勝チームに出場権が与えられるが、フランスカップ優勝のRCランスはリーグ2位でチャンピオンズリーグ出場権を獲得しているので、昨季5位のマルセイユに加え、6位のレンヌも本戦のリーグフェーズへ出場できる。そしてカンファレンスリーグに出場するのは7位のモナコである。カンファレンスリーグのリーグフェーズは上位のタイトルであるヨーロッパリーグのプレーオフで敗れるか、カンファレンスリーグのプレーオフを勝ち抜くか、ストレートインできるチームがないことがチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグとの違いである。
このようにフランス勢ではチャンピオンズリーグのリヨン、カンファレンスリーグのモナコが本戦を目指して予備戦やプレーオフに臨むことになった。
■ワールドカップ期間中に始まったチャンピオンズリーグの予備戦
チャンピオンズリーグの本戦に向けた戦いには予備戦1回戦から3回戦、さらにプレーオフがある。予備戦1回戦はワールドカップ開催期間中の7月7日に始まっている。この予備戦1回戦はUEFAランキングで24位以下のリーグの優勝チームが出場する。その中にはワールドカップに出場しているボスニア・ヘルツェゴビナのボラツ・バニャ・ルカもあり、18歳のGKムラデン・ユルカスはワールドカップメンバーに入っている。
予備戦2回戦からは上位リーグで優勝しなかったチームも加わり、リヨンは予備戦3回戦からの参戦となる。予備戦2回戦以降は下位国のリーグチャンピオン同士で行われるチャンピオンズパスと上位国のリーグチャンピオン以外で争われるリーグパスが行われる。
■予備戦3回戦でスパルタ・プラハを下したリヨン
リヨンは予備戦3回戦の第1戦、8月4日、アウエーでスパルタ・プラハと対戦した。スパルタ・プラハはUEFAランキングで9位のチェコリーグで昨季2位、チャンピオンズリーグで全盛期のマルセイユを下したことをオールドファンの方はよくご存じであろう。リヨン同様、予備戦3回戦からの参戦となる。
リヨンだけではなく、今季のフランスのトッププロチームにとっての最初の公式戦である。リヨンは前半終了間際にオウンゴールで先制したが、後半に入って2点を奪われ、1-2と逆転負けを喫した。
第2戦は1週間後の8月11日、リヨンのグルーパマ競技場で行われた。この試合は今季国内で初の公式戦となる。集まった観衆は5万人を超える。8月はバカンスで出かけてしまい、サッカーの試合をしても集客できない、という時代は過ぎ去った。サッカーの人気が出たのか、フランス人の生活様式が変わったのか、いずれにせよ8月にこの観客数はかつてでは考えられなかった。プラハでの第1戦は試合を支配されたリヨンであったが、この日は立ち上がりから攻め続ける。20分にアーネスト・ヌアマが先制点を入れ、2試合通算得点で追いつく。34分にスパルタ・プラハに退場者が出ると、リヨンの勝ち越しは時間の問題となった。エインズリー・メイトランド・ナイルズが66分、73分にはタイラー・モートンとイングランド勢がゴールをあげ、3-0で勝利する。リヨンは2試合通算得点で4-2と上回り、プレーオフに進出したのである。(続く)
