第3811回 チャンピオンズリーグ開幕(1) 好調リール、初戦はホームでレアル・ベティスに逆転負け

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■リールのダビデ・アンチェロッティ新監督

 前回までの本連載では欧州カップに臨むフランス勢について紹介してきたが、9月8日にいよいよチャンピオンズリーグのリーグフェーズが開幕した。前々回の本連載で紹介した通り、フランスからはパリサンジェルマン、RCランス、リールの3チームがチャンピオンズリーグに参戦する。
 チャンピオンズリーグの第1節では9月8日から始まる。8日にリールがホームでレアル・ベティス(スペイン)、9日にパリサンジェルマンがホームでスラバン・ブラチスラバ(スロバキア)、10日にRCランスがアウエーでスラビア・プラハ(チェコ)と対戦する。
 フランス勢で最初に登場するのがリール、昨年は3位に入ったが、そのチームを率いたブルーノ・ジェネジオ監督は本連載第3803回で紹介した通り、契約満了となってマルセイユの監督となる。リーグ開幕戦ではチームを勝利に導いた。リールの新監督はダビデ・アンチェロッティである。このファミリーネーム、日本の皆様であればよくご存じであろう。先ほどのワールドカップでブラジル代表を率い、日本代表を破ったカルロ・アンチェロッティ監督を父親に持つ。ACミラン(イタリア)でプロサッカー選手にはなったものの、これといった実績を残すことなく現役を引退する。若いころに指導者のライセンスを取得していたこと、父親が監督を務めていたパリサンジェルマンのフィットネスコーチからキャリアをスタートさせる。その後もビッグクラブを渡り歩く父親のアシスタントとしてレアル・マドリッド(スペイン)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)などでアシスタントとして働き、昨年からはブラジル代表のスタッフとなる。ブラジル代表のスタッフの傍らで、昨年7月にはクラブチームであるボタフォゴの監督となり、この夏に2年契約でリールの監督となったのである。

■オランダから上田綺世とバサル・オナルを補強、リーグ戦で負け知らず

 そして新戦力として最も注目すべきは日本代表の上田綺世であろう。オランダリーグの得点王はリールにとって最高額の移籍金で加わった。リールのFWといえば、オリビエ・ジルー、9月には40歳になるが、ダンテが去った今季のフランスリーグでは最年長となる。そしてトルコの年代別代表のバサル・オナルもオランダのNECから移籍してきた。
 本連載第3804回で紹介した通り、リールは開幕戦でアンジェに2-0で勝利した後、第2節ではパリサンジェルマンをホームに迎える。前半の21分にハコン・アルナル・ハラルドソンが先制点、後半に入っても84分にディラン・バクワが追加点、勝利を確信したが、パリサンジェルマンも後半アディショナルタイムにビティーニャ、マルキーニョスが得点をあげて2-2のドローに持ち込まれた。第3節が行われたのは9月3日、後半の57分にジルーに代わってピッチに入った上田が73分に得点をあげ、これが決勝点となる。リールは2勝1分と負けなしでチャンピオンズリーグの第1戦に臨むことになった。

■上田が先制ゴール、アレサンドロが勝ち越しゴールを決めたリール

 リールは上田が先発、12分に右サイドのイーサン・ムバッペからのクロスをファーサイドで頭に合わせて先制点をあげる。上田は移籍後出場した2試合でいずれも得点を決めている。これに対してスペインのレアル・ベティスは33分にマルク・バルトラがヘディングで同点ゴールを決める。追いつかれたリールであるが、すかさずリードを奪う。36分に右サイドのCKからアレサンドロが高さをいかしてヘディングでシュートを決める。前半はリールが2-1で折り返したが、試合は12本のシュートを放ったレアル・ベティスが優勢、前半のリールのシュートは5本、内枠内に飛んだ2本が得点となった。

■後半立ち上がりに逆転したレアル・ベティス

 後半になってレアル・ベティスは立て続けにゴールを決める。49分には左からのCKをバルトラがヘディングで再び同点ゴール。ここまで4得点すべてがヘディングシュートであったが、決勝点は54分にパロットが左足で決める。好調リールは今季初の黒星、ベティスは21年ぶりのチャンピオンズリーグの勝利となったのである。(続く)

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