第1654回 1部勢安泰のフランスカップ(3) 1部勢14チームがベスト32に

 3年前の3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■終盤までタイスコアをキープしたマルク・アン・バルール

 8部に相当するPHに所属するマルク・アン・バルールは2部のオセールに挑戦したが、後半突き放されてフランスカップでの連勝も7で止まり、ベスト64どまりとなった。
 マルク・アン・バルールと同様にフランスカップに2回戦から参戦し、2014年を迎えたチームが他にも2チームある。7部に相当するDHRに所属するラカヨルがCFA2のイール・ルースに挑戦する。ラカヨルはマルセイユにあるクラブで、イール・ルースはコルシカ島のクラブである。マルティーグで行われたこの試合、ラカヨルは健闘し、試合の終盤まで相手に得点を許さなかったが、86分、ロスタイムの93分に失点し、0-2で敗れてしまった。

■カンペルレ、アジャクシオ相手に先制するが敗れる

 そしてコルシカ島を代表するクラブである1部のアジャクシオも7部に相当するDSEに所属するクラブの挑戦を受けた。アジャクシオに挑戦したのはブルターニュのフィニステール県のクラブ、カンペルレである。フィニステールとは「最果て」という意味であり、県全体が大西洋に突き出している。このブルターニュの街にアジャクシオがやってきた。満員の観衆4,000人の見守る中、ホームのカンペルレは17分に先制する。しかしながら、前回紹介したオセール同様、アジャクシオはプロの実力を見せる。28分に同点に追いつき、後半に入って58分に逆転する。
 このように2回戦から登場し、ここまで7つの相手を下してきた7部相当以下の3チームはベスト32決定戦で姿を消したが、いずれも上位を脅かす試合展開で、地元のファンを喜ばせたのである。

■1部勢対決を制したバスティア、ニース、マルセイユ

 さて、ベスト32決定戦の2日目には1部勢同士の戦いが3試合組まれている。バスティア-エビアン、ナント-ニース、マルセイユ-スタッド・ド・ランスの3カードである。
 バスティアは1月1日にロシアのクラスノダールから移籍してきたジブリル・シセが注目選手である。5年半ぶりにフランスのクラブに復帰したシセの第1戦かと期待され、フリアニ競技場には6,000人のファンが集まった。相手は昨年の準優勝チームのエビアンであったが、シセは結局出場せず、バスティアは20分のフローリアン・ラスパンティーノのゴールで1-0と勝利した。シセのフランス復帰はリーグ戦の再開初戦以降となったが、2003年にオセールの一員として優勝しているフランスカップでの活躍にも期待したい。
 ナント-ニース戦はリーグ戦ではすでにナントで対戦済み、9月25日に行われ、ナントが2-0と勝利している。実はこの両チームは1月15日にリーグカップの準々決勝でも対戦し、この試合もナントで行われる。ナントは前半戦を終わって7位と好調、片や古豪ニースは前半戦を終えて14位、2部から4季ぶりに復帰してきたナントはここで勝利して後半戦へ弾みをつけ、10季ぶりのリーグ一桁順位を確保したいところである。しかし、ニースは試合序盤と終盤に1点ずつ奪い、昨年に続きベスト32に残った。
 そして1部対決最後の試合はマルセイユとスタッド・ド・ランスの対戦、マルセイユはフランス代表でもあるGKのスティーブ・マンダンダが欠場、代役のGKは今季ルアーブルから移籍してきたブリス・サンバ、コンゴ共和国の選手で19歳、今季初の公式戦出場となる。ベロドロームの観衆は僅か5,000人、そしてマルセイユは得点を奪えず、0-0のまま90分が終了。低調なマルセイユの攻撃陣に対し、ブーイングの嵐、しかし、延長戦に入ってからそのブーイングを止めたのはアンドレ・ピエール・ジニャックであった。ジニャックは94分と115分に得点をあげ、今年最初の試合は大苦戦であった。

■ジャイアントキリングにあった1部勢はロリアンとサンテチエンヌ

 チエンヌ戦は14日に行われ、CFAのカンヌがPK戦で1部のサンテチエンヌを下す。  1部勢でジャイアントキリングにあったのはロリアンとサンテチエンヌのわずか2チーム、1部勢は14チームがベスト16決定戦へ進んだのである。(この項、終わり)

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