第1705回 フランスリーグ、フィナーレ(4) 残留争いのソショーと引き分けたパリサンジェルマン

 3年前の3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■第35節でのパリサンジェルマン優勝の条件

 リーグカップ決勝の影響で水曜日の4月23日に行われた第34節のパリサンジェルマン-エビアン戦、試合終了間際のブレーズ・マツイディの決勝ゴールでパリサンジェルマンが地元ファンの前で勝利した。
 第34節を終了し、首位パリサンジェルマンは25勝7分2敗の勝ち点82、2位モナコは21勝9分4敗で勝ち点72、両チームの間の勝ち点の差は10、すなわち残り4試合で勝ち点10ということは次節の第35節にもパリサンジェルマンの優勝が決まるということである。
 第35節は4月25日の金曜日から始まるが、モナコは土曜日の夕方、26日17時にアジャクシオでの戦い、第34節を戦ったばかりのパリサンジェルマンは日曜日の昼下がり、27日14時にソショーでの戦い、両チームともアウエーでの戦いとなった。
 この第35節でパリサンジェルマンはソショーに勝利すれば優勝が決まる。また引き分けた場合でもモナコが引き分け以下であれば残り3節となった段階で勝ち点差が10となり、パリサンジェルマンに栄冠がもたらされる。

■下位チームと対戦する上位2強

 モナコの相手のアジャクシオは最下位ですでに2部降格が決まっており、一方のパリサンジェルマンの相手のソショーは降格圏内の18位、ただ、17位のギャンガンとは勝ち点2差であり、残り4試合で勝ち点を上積みするために死力を尽くして戦うことが予想される。

■降格の決まったアジャクシオ相手にゴールラッシュのモナコ

 第35節はこの上位2チームが対戦する相手の下位2チームの置かれた状況を如実に反映する結果となった。人材豊富な攻撃陣を誇るモナコのクラウディオ・ラニエリ監督はこの日はエマニュエル・リビエールとディミトリ・ベルバトフを2トップに起用する。過去10戦で1勝しかしていないアジャクシオ、ファンも期待していないのか僅か6000人という観衆、この閑散としたスタジアムに拍子抜けしたのか、モナコは押し気味に試合を進めるが、なかなか攻撃を組み立てることができず、前半は両チーム無得点に終わる。
 残り試合にすべて勝利しなければ逆転優勝のないモナコはハーフタイムでラニエリ監督が喝を入れ、後半は生まれ変わる。ゴールラッシュは53分から始まった。左サイドからのCK、ベルバトフはアジャクシオのDFとの競り合いに勝ってヘディングでシュートを決め、先制点をあげる。冬の移籍市場で獲得したベルバトフはチームに大きく貢献した。このゴールでモナコの攻撃は加速がかかる。アジャクシオのゴールを次々と脅かすが、次にゴールネットを揺らしたのもベルバトフであった。リビエールがジェームズ・ロドリゲスにつなぎ、ロドリゲスからのパスをペナルティエリア内で受けたベルバトフは冷静に決めて2点目。その直後にアジャクシオは1点を返すが、モナコの攻撃は止まらず、89分にはジョフリー・コンドグビアがゴールを決めてワールドカップ行きにデモンストレーション、さらにロスタイムにもルーカス・オカンポスが力強く得点、モナコが4-1で勝利する。

■モナコ戦に続き、チアゴ・シウバ痛恨のオウンゴール

 さて2日後のソショー、同じ下位でも1部残留に燃えるソショーのオーギュスト・ボナル競技場には満員の2万観衆が集まる。前半戦でのパルク・デ・プランスでの試合は0-5と完敗しているソショーであるが、1部残留の意欲にあふれ、全く異なる試合運びであった。しかし、地力に勝るパリサンジェルマンが試合を優勢に進める。そして先制点は前節のエビアン戦でブレーキとなったエディンソン・カバーニ、チアゴ・モッタからのパスを技ありのシュートで、先制点を決める。前半はパリサンジェルマンが1-0とリードして折り返し、優勝が近づく。
 しかし、56分、前々回の本連載で紹介したモナコ戦同様、名手チアゴ・シウバがまさかのオウンゴール、試合はそのまま1-1のままドロー、パリサンジェルマンの優勝はお預けとなり、フランスカップの決勝戦の翌週に行われる第36節以降に持ち越されることになったのである。(続く)

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