第1431回 初出場で決勝トーナメントに進出(2) コロンビアに勝利しグループリーグ2位通過

 昨年3月11日の東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、東北地方だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■第2節終了時の各グループの順位

 オリンピックの開会式前に行われた米国戦での逆転負けから開会式の翌日に行われた北朝鮮戦では一転してゴールラッシュで5-0と大勝したフランス。フランス選手団全体の士気高揚にも一役買った。
 さて、第2節が終了した段階での順位を確認してみよう。フランスの所属するグループGは米国は第2戦でもコロンビアに3-0と勝利して2勝(勝ち点6、得失点差+5)で首位、2位は1勝1敗のフランス(得失点差+1)、3位は1勝1敗の北朝鮮(得失点差-1)、4位が2敗のコロンビア(得失点差-5)である。
 その他のグループであるが、開催国の英国がシード国となっているグループEは英国とブラジルが2勝で並び、得失点差でブラジルが首位になっているが、首位は最終節の直接対決で決まる。そして連敗しているニュージーランドとカメルーンはこの段階での得失点差ではニュージーランドが上位である。
 また、日本がシード国となっているグループFは第1戦を勝利した日本とスウェーデンが第2戦で対戦しドロー、得失点差で上回るスウェーデンが首位で、日本は2位、3位は第2戦で南アフリカに勝利したカナダで、最下位は2敗の南アフリカである。

■12チーム中8チームが決勝トーナメントに進出する女子サッカー

 女子サッカーは8チームの決勝トーナメントへの道を12チームで争うため、各グループで2位までに入った6チームと3位になった3チームのうち成績の良い2チームに次の道が残されている。
 フランスは第3戦で引き分け以上であれば決勝トーナメント進出、また負けても得失点差や他のグループの成績により、決勝トーナメントに進出する公算が強い。コロンビアに勝利すれば北朝鮮-米国戦の結果によるが、2位以内に入る公算が高い。首位になればグループリーグで3位のチームと対戦できるが、2位以下の場合はグループリーグの首位チームと対戦しなくてはならない。第3戦ではオリンピック初出場のコロンビア相手に決勝トーナメントに向けた戦いをしたいところである。

■「女アンリ」エロディ・トミを先発で起用

 ブルーノ・ビニ監督は北朝鮮戦と同じ4-2-3-1フォーメーションを採用するが、選手を入れ替え、コロンビア戦に挑む。
 GKはサラ・ブハディ、3試合連続の出場となる。DF陣は右からコリン・フランコ、ウェンディ・ルナール、ローラ・ジョルジュ、ソニア・ボンパストール、MFは守備的な位置にこの試合で代表180試合目となるサンドリーヌ・スーベイランとカミーユ・アビリー、攻撃的な位置には右にエロディ・トミ、中央にルイーザ・ネシブ、左にガエタン・ティネを配置する。そして1トップはマリー・ロール・デリーである。
 北朝鮮戦の先発メンバーからエリーズ・ビュサグリア、ユージェニ・ルソメが外れ、スピードのあるトミとアビリーが加わり、ビニ監督の狙いも明確になってきた。

■一方的に試合を支配、スピードスターが期待に応える

 フランスは北朝鮮戦同様、この試合も開始直後から敵ゴールを襲う。3分にはティネがビッグチャンスをつかむが得点ならず、しかし5分には「女アンリ」の異名をとるスピードスターのトミがセンターサークル付近からのネシブのフィードに追いつき、トミのスピードにはだれもついていくことができず、簡単に先制点を奪う。
 その後も、フランスはしばしば好機をつかむが得点には至らない。前半だけでバーまたはポストに当たったシュートは3本、しかしサッカーの女神はフランスの選手の蹴ったボールをことごとくゴールの外側にはじき出す。またこれまでの2試合では失点を重ねていたコロンビアのGKサンドラ・セプルメダが好守を見せる。
 ハーフタイムを迎えたところで気になるのが、もう1つの試合の米国-北朝鮮戦である。北朝鮮が大量得点差で勝利した場合は、フランスの首位突破の可能性もある。しかしこの試合も米国が1点先制、どうやらフランスの首位通過は難しそうである。
 後半のフランスはベテラン選手を交代させながら戦うが、1-0というスコアのままで勝利、米国も北朝鮮に勝利したため、フランスは2位でグループリーグを通過、初出場ながらグループリーグを突破したのである。(この項、終わり)

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