第2063回 再始動したフランス代表(1) 続投するディディエ・デシャン監督の選んだ23人

 平成28年熊本地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。 この地震が1日でも早く収まることと、被災地の皆様の安全とご健康をお祈り申し上げます。

■13の椅子を争うワールドカップ予選

 フランスが地元開催で優勝を狙った欧州選手権、惜しくも決勝でポルトガルに延長の末に敗れた。あの7月10日のスタッド・ド・フランスでの敗戦からバカンスに入り、8月中旬から各国のリーグ戦が再開し、9月初めにはワールドカップ・ロシア大会の予選が開幕する。
 ワールドカップ予選の組み合わせ抽選会は昨年7月25日に行われた。欧州地区からは54か国が参加することになったが、6チームずつ9つのグループに分かれ、ホームアンドアウエー形式のリーグ戦を行う。グループで首位のチームは本大会出場が決まるが、2位のチームは上位8チームだけがプレーオフに進出し、4チームが本大会出場となる。開催国のロシアに加え予選を勝ち抜いた13か国、合計14か国が欧州からワールドカップに出場することになる。

■第2シードとしてオランダと同じグループAになったフランス

 予選の組み分けは、当時のFIFAランキングに従って6ランクにシードわけされた。この時点のフランスのFIFAランキングは22位、欧州地域では15番目となる。したがってフランスは第2シードに甘んじることになる。組み合わせ抽選の結果、フランスはグループAに入り、第1シードからはオランダ、第3シードからはスウェーデン、第4シードからはブルガリア、第5シードからはベラルーシ、第6シードからはルクセンブルクというメンバーの構成である。フランスは、今回の欧州選手権ではまさかの予選落ちとなったオランダが最大のライバルであり、首位で通過したいところである。

■続投することになったディディエ・デシャン監督

 欧州のサッカー界はワールドカップ、欧州選手権という偶数年に行われる国際大会が一つの区切りとなる。2012年の欧州選手権後に就任したディディエ・デシャン監督にとっての目標は今年の欧州選手権での開催国優勝であった。ステップとなる2014年ワールドカップでは8強に進出し、優勝したドイツに惜敗した。そして欧州選手権でも決勝に進出したが、作品は最後の最後で完成しなかった。デシャン監督の去就が注目されたが、続投を決定、2年後のワールドカップを目指すことになった。順調にいけば最低でも6年間の代表監督のポストにいるわけであり、近年の代表監督では長期政権となるが、デシャン監督自身はドイルのヨアヒム・レーブ監督が10年間代表監督の座にあることを引き合いにし、フランスで最高の選手たちの集まるチームを率いることに幸福を感じていると発言している。

■イタリア、ベラルーシとの連戦に臨む23人を発表

 デシャン監督の再出発になる9月初めの連戦は1日にアウエーのバリでイタリアと親善試合、6日にアウエーのミンスクでベラルーシと予選の第1戦を戦う。
 監督自身は変わらないものの、2年後を考えてどのようなメンバーで戦いを始めるのか、8月25日のメンバー発表は注目を集めた。
 デシャン監督の選出したメンバーはGKはアルフォンス・アレオラ、ブノワ・コスティル、スティーブ・マンダンダの3人、DFはセバスチャン・コルシア、ルカ・ディーニュ、ローラン・コシエルニー、レイバン・クルザワ、アディル・ラミ、ジブリル・シディベ、サミュエル・ウムティティ、ラファエル・バランの8人、MFはヨアン・カバイエ、エンゴロ・カンテ、ブレーズ・マツイディ、ディミトリ・パイエ、ポール・ポグバ、ムーサ・シッソコの6人、そしてFWはナビル・フェキル、アンドレ・ピエール・ジニャック、オリビエ・ジルー、アントワン・グリエズマン、アレクサンドル・ラカゼット、アントニー・マルティアルの6人という陣容である。
 このリストに見当たらない選手であるが、欧州選手権のメンバーのうち、負傷により選出されなかったのはウーゴ・ロリス、バカリ・サーニャ、キングスレー・コマンの3人である。それ以外で外れたのはクリストフ・ジャレ、パトリス・エブラ、モルガン・シュナイデルラン、エリキアム・マンガラの4人である。この4人のうち、先発メンバーだったのは35歳のエブラだけであり、エブラはこれで代表から退くとみられている。(続く)

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