第3272回 親善試合でスコットランドに快勝

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■10月のインターナショナルマッチデーに行われるスコットランドとの親善試合

 来年ドイツで開催される欧州選手権、その予選でフランスは6連勝、ベルギーとともに10月13日に予選突破一番乗りとなった。この6試合でわずか1失点、昨年のワールドカップからの勢いが続いている。
 予選はあと2試合残しているが、いずれも11月に行われ、10月のインターナショナルマッチデーのもう1試合はスコットランドとの親善試合である。2019年にUEFAネーションズリーグが始まってからは親善試合の機会が減り、年に1試合か2試合のペースとなった。今年については9月12日のドイツ戦と10月17日に行われるスコットランド戦の2試合だけである。

■スコットランドも欧州選手権予選を突破

 親善試合の機会の減少している現在、マッチメイクは以前にも増して難しくなっている。9月に対戦したドイツは、昨年末のワールドカップ以降低迷が続いている相手であった。一方、スコットランドは好調である。欧州選手権予選ではグループAに第2シードとして入る。第1シードのスペインにホームで勝利し、フランスと同様に開幕5連勝で10月を迎えた。10月12日のアウエーでのスペイン戦は終盤に連続ゴールを許し、初黒星であったが、試合消化数の異なるスペインを押さえて首位をキープする。10月15日にスペインが3位のノルウェーに勝利し、スコットランドとスペインは2位以内を確定する。スコットランドは21世紀になって低迷し、ワールドカップも欧州選手権も予選敗退が続いていたが、欧州選手権は2020年大会に続いて2大会連続で欧州選手権に出場することになる。またワールドカップも直近の2022年大会はプレーオフに進出し、本大会まであと一歩であり、復調の兆しは見える。
 上り調子のスコットランドはドイツとは対照的な親善試合の相手である。会場はリールのピエール・モーロワ競技場、9月から10月にかけてラグビーワールドカップで5試合が行われた。最後の試合は10月8日のトンガ-ルーマニア戦、それからサッカーの試合は行われておらず、9月26日のリーグ戦のリール-スタッド・ド・ランス戦以来久しぶりのサッカーの試合となる。

■ベストに近いメンバーで臨むフランス

 さて、フランスの先発メンバーであるが、親善試合であるということ、負傷者が続出する時期であることからメンバーを大幅に入れ替えるという考え方もある。他方、勢いのある相手であることからベストに近いメンバーで臨むという考え方もある。ディディエ・デシャン監督は後者を選んだようである。GKはマイク・メニャン、DFは4人で右からジョナタン・クロース、バンジャマン・パバール、イブラヒマ・コナテ、テオ・エルナンデス、MFは3人、右にアントワン・グリエズマン、中央にオーレリアン・チュアメニ、左にエドゥアルド・カマビンガ、FWは右にウスマン・デンベレ、左にキリアン・ムバッペ、中央にオリビエ・ジルーという布陣、オランダ戦と比較すると4人が入れ替わっているが、その半数の2人はFWである。そして注目はパバールであろう。昨年のワールドカップでは銀メダルを授与されたが、初戦の豪州戦に先発出場しただけだった。ようやく今年の3月のアイルランド戦であった。以後、試合に継続的に出場しているがオランダ戦には出場していない。

■スコットランドが先制、バンジャマン・パバールの2本のヘディングシュートで逆転

 試合はスコットランドが先に仕掛けた。7分にスコットランドの神童と言われる22歳のビリー・ギルモアがフランスからインターセプトしたボールをシュート、フランスは先制を許す。
 これに対してフランスは15分に左CKのチャンスを得る。グリエズマンの蹴ったボールをパバールがヘディングで鮮やかに決めて同点となる。25分にはパバールがムバッペのクロスを再びヘディングでシュートを決め、フランスは逆転する。フランス代表の試合において1試合でヘディングシュートで2点をあげたのは1998年ワールドカップ決勝のジネディーヌ・ジダン以来のこととなる。
 37分、パバールがヘディングシュートをした一連のプレーでスコットランドのリアム・クーパーがジルーにペナルティエリア内で接触する。主審はノーホイッスルであったが、デシャン監督は抗議、VARの結果、PKとなり、ムバッペが決めて、3-1となる。
 後半に入ってもフランスは試合を優勢に進め、キングスレー・コマンのゴールもあり、4-1と勝利したのである。(この項、終わり)

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