第3347回 ドイツ、チリと連戦(3) ユニフォームを新調したフランス、メンバーを大きく入れ替えたドイツ

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■昨年9月12日はドルトムントで敗れたフランス

 フランスとドイツの力関係は、かつてはドイツがフランスをしのいでいたが、この10年はフランスが優っている。2014年のワールドカップ準々決勝でフランスはドイツに敗れて以来、ドイツ戦は勝利か引き分けであったが、昨年9月12日でドルトムントで対戦した際は1-2と敗れ、これが9年ぶりの敗戦となった。
 それからちょうど半年、再び親善試合で対戦することとなる。ディディエ・デシャン監督は就任以来、これが150試合目となるが、その中で最も多くフランスに土をつけたのがドイツであり、デシャンのフランスはドイツに3回敗れている。

■女子代表もラグビーも勝利したリヨンのグルーパマ競技場

 フランスは3月23日にドイツ、26日にチリとそれぞれ国内で試合を行うが、オリンピックの準備のためスタッド・ド・フランスが使用できないため、ドイツ戦はリヨンのグルーパマ競技場、チリ戦はマルセイユのベロドロームで行う。グルーパマ競技場は2016年にオープン、これまでにフランス代表はこのスタジアムで3回試合を行い、2勝1分、2021年9月7日のフィンランド戦以来となる。またちょうど1か月前には女子のヨーロッパネーションズリーグの準決勝が行われ、フランスは2-0とドイツを下している。さらに1週間前の16日にはラグビーの6か国対抗の最終戦のイングランド戦が行われ、試合終盤に逆転したフランスは2位になり、縁起のいいスタジアムである。チケットは前売りで早々と完売、ファンの期待も膨らむ。

■ユニフォームを新調したフランスのメンバー

 フランスは欧州選手権に向けてユニフォームを新調、メインカラーの青が明るい色調になり、左胸のエンブレムのサイズが大きくなった。フランスが初めてタイトルを獲得した1984年の欧州選手権、ワールドカップで準決勝に進出したその前後のワールドカップ、この時代のユニフォームも大きなエンブレムであり、1980年代のフランス代表へのリスペクトとオマージュを表している。
 上から青白赤という三色旗の新しいユニフォームを着用してグルーパマ競技場のピッチに立ったフランスのメンバーはGKはブリス・サンバ、DFは右からジュール・クンデ、バンジャマン・パバール、ダヨ・ウパメカノ、ルカ・エルナンデス、MFは中央の低い位置にオーレリアン・チュアメニ、右にウォーレン・ザイール・エメリ、左にアドリアン・ラビオ、FWは中央にマルクス・テュラム、右にウスマン・デンベレ、左にキリアン・ムバッペという陣容である。GKのマイク・メニャンは間に合わず、主将はムバッペが務める。そして前回の本連載で紹介した通り、アントワン・グリエズマンはデシャン監督の150試合という記念すべき試合に欠場し、自らの連続試合出場記録も82でストップした。

■勝利した9月とは多くのメンバーが代わったドイツ

 一方のドイツ、GKはマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン、DFは右からジョシュア・キミッヒ、アントニオ・リュディガー、ヨナタン・ター、マキシミリアン・ミッテルシュテット、MFは低い位置にロベルト・アンドリッヒとトニ・クロース、攻撃的な位置は右からジャマル・ムシアラ、イルカイ・ギュンドアン、フロリアン・ビルツ、FWは1トップでカイ・ハバーツという布陣である。主将はトップ下のギュンドアンが務める。前回の本連載で紹介した初招集はミッテルシュテットだけ、復帰組もクロースだけであるが、9月にドルトムントで勝利した試合にも先発していたのはGKと両ストッパーと主将の合計4人だけであり、大幅にメンバーが入れ替わった。
 ドイツはグルーパマ競技場で試合をするのは初めてであるが、1998年のワールドカップの準々決勝でリヨンのジェルラン競技場でクロアチアと対戦している。この時はワールドカップ初出場のクロアチアに0-3で敗れている。
 ただ、ナーゲルスマン監督はRBライプチヒを率いていた2019-20シーズンにチャンピオンズリーグのグループリーグでリヨンと同じグループGに入る。グループリーグ最終戦でRBライプチヒはリヨンで首位をかけて直接対決する。この試合でRBライプチヒは先行し、ドローで乗り切り、首位を確保した。若き指揮官はドイツをリヨンで再生させることができるのであろうか。(続く)

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