第3794回 新代表監督・ジネディーヌ・ジダン(3) ホーム初戦のイタリア戦は発売即完売
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■在任中最後の試合で勝利したミシェル・イダルゴとエメ・ジャケ
次回のワールドカップ終了までの任期となったジネディーヌ・ジダン新監督にファンの期待は高まる。通常、監督が退任するのは不本意に終わった結果の後であり、その立て直しとして新監督が就任するので、新監督に対する期待は大きい。
フランス代表で過去50年間に退任した監督で最終戦に勝利したのは1984年に退任したミシェル・イダルゴと1998年に退任したエメ・ジャケだけである。イダルゴは欧州選手権での優勝、ジャケはワールドカップ優勝をそれぞれ花道に退任している。
ミッシェル・プラティニ、ジェラール・ウリエ、ジャック・サンティーニ、レイモン・ドメネク、ローラン・ブランという実績を残した監督も最終戦は黒星であった。またイダルゴの次に就任したアンリ・ミシェルは解任される前の最後の試合は引き分けであったが、相手はキプロス、弱小国相手の引き分けでワールドカップ予選中に解任され、プラティニが後任となった。
■優勝後も監督を続けたロジェ・ルメールとディディエ・デシャン
ミシェルは唯一、予選期間中に退任した監督であるが、それ以外の監督は大会終了時あるいは予選終了時に交代している。
優勝した監督としては2000年欧州選手権のロジェ・ルメールが相当し、翌年の2001年のコンフェデレーションズカップでも優勝したが、2002年のワールドカップ韓日大会では敗退、最終戦はデンマークに0-2と敗れ退任している。
また今回退任したディディエ・デシャンも、2018年のワールドカップで優勝し、2020-21シーズンのUEFAネーションズリーグで優勝し、代表監督として2つのタイトルを獲得しているが、2026年のワールドカップで退任、最終戦の3位決定戦はイングランドに敗れ、その前の準決勝ではスペインに敗れ、有終の美を飾ることができなかった。ただ、デシャンはフランス代表監督として歴代最多の185試合を戦い、120勝35分30敗、試合数で言えば2位のドメネクは79試合、2位の2倍以上の試合を経験している。勝利数は120,2位のイダルゴとドメネクは41勝であるから2位のほぼ3倍の数字を記録している。
■因縁の相手イタリアとホームでの初戦を迎えるジネディーヌ・ジダン監督
このように素晴らしい成績を残したデシャンの後任として新監督になったジダンであるが、国民の期待は大きい。その期待の表れがチケットセールスである。
前々回の本連載で紹介した通り、新シーズン最初のインターナショナルマッチデーは9月下旬から始まる。9月下旬から10月初めにかけて公式戦であるUEFAネーションズリーグ4試合を戦う。初陣は9月25日のアウエーでのトルコ戦、第2戦は28日のアウエーでのベルギー戦とフランス国外での試合が続く。そしてホームでの初戦は第3戦の10月2日のイタリア戦を迎え、第4戦はホームで5日にベルギーを迎える。
ホームゲームはいずれも8万人収容のスタッド・ド・フランスで行われるが、イタリア戦は発売と共に売り切れる。このところワールドカップでは予選落ちが続いているイタリアであるが、ジダンのフランス代表としてのラストゲームは2006年ワールドカップドイツ大会決勝のイタリア戦である。ジダンはこの試合でPKをパネンカで決める。試合は延長戦となり、延長後半にイタリアのマルコ・マテラッテイと口論になり、頭突きをする。これがテレビモニターに映り、一発退場となる。試合はPK戦となったが、ジダンはPKスポットに立つことなく、フランスは敗れてしまう。この悔しさはジダンのみならず、20年前のフランス国民が感じている。その因縁の相手とジダンはホームでの初戦で対戦する。
■監督のウエアやシューズのサプライヤーも話題に
そして大スターの監督就任で注目を集めているのがサプライヤーである。ジダンと言えばアディダス社の広告塔、アディダスの商品を使用し、選手としても監督としても最後の所属クラブとなったレアル・マドリッド(スペイン)でもアディダス社の製品を使用していた。ただ、フランス代表はナイキ社の製品を使用する。ジダンもウエアはナイキ社の製品を着用することなるが、シューズはアディダス社のものを使用すると言われている。そのように身につける商品のサプライヤーまで注目を集めるスター監督が誕生したのである。(この項、終わり)
