第1015回 最終章を迎えたグループ7(4) フランス2位確定、プレーオフ出場へ

■「10番」不在、4-4-2システムのフランス

 赤と黒がチームカラーのギャンガンの本拠地に青いユニフォームのフランス代表が初めて訪れた。フォーメーションは予想されていたとおり、4-4-2システムである。GKはスティーブ・マンダンダ、DFは右サイドはバカリ・サーニャ、左サイドはパトリス・エブラ、中央にはウィリアム・ギャラスとエリック・アビダル、守備的MFは右にラッサナ・ディアラ、左にジェレミー・トゥーララン、攻撃的MFは右サイドにシドニー・ゴブー、左サイドにティエリー・アンリ、そして2トップは、右にニコラ・アネルカ、左にアンドレ・ピエール・ジニャックという布陣である。
 直近の試合である9月9日のセルビア戦とメンバーを比較すると、GKはセルビア戦で退場処分となり、この試合出場停止となったウーゴ・ロリスに代わって、マンダンダが入り、ヨアン・グルクフが負傷のため戦線を離脱している。さらに「10番」不在となるため、フォーメーションを4-2-3-1から4-2-2に変更し、試合はキックオフされたのである。

■フェロー諸島相手に序盤はてこずった攻撃陣

 フランス代表がギャンガンで試合をするのはこれが最初、加えてギャンガンは2部リーグのチームであるため、代表選手の中でこのルドルー競技場で試合を経験した選手は数少ない。昨季サンテエチエンヌに所属し、リーグカップでギャンガンと対戦したバフェタンビ・ゴミスくらいではないだろうかあるが、ベンチでキックオフを迎えている。このような不慣れな競技場での試合と言うこともあり、フランスは序盤から動きが悪く、キックオフから10分経ってもシュートが生まれなかった。最初のシュートは11分、かなり遠いところからトゥーラランが放つが、得点には至らない。その後もフランスは試合を支配するが、フェロー諸島の堅い守りに阻まれる。フェロー諸島は1勝1分6敗と言う成績で最下位であるが、ここまで8試合でわずか12点しか失点をしていない。今予選を戦っている9グループの最下位チームの中でモルドバの次に失点が少ないのである。
 気になるのはベオグラードでのセルビア-ルーマニア戦である。2位のフランスが最下位のフェロー諸島相手にてこずっているのと同様、首位のセルビアも5位のルーマニア相手に苦戦し、ノーゴールである。両チームが同じ結果で終われば、セルビアが首位突破となる。

■先制点と追加点を決めたジニャック

 ようやくゴールネットが揺れたのは34分、今年からフランス代表入りしたジニャックが先制点をあげる。さらにジニャックは39分にも追加点、ようやくフランスのエンジンが回転する。一方、セルビアもほぼ同時刻の37分にニコラ・ジギッチが先制点、ともにホームの観客を喜ばせる。
 後半に入り、フランスは53分にギャラスがCKからつかんだチャンスをヘディングでゴールに決め、3-0と差を広げ、勝利をほぼ確実なものにする。62分に、フランスのムッサ・シソッコがピッチに投入され、代表デビューを果たす。ベオグラードで戦っているセルビアも50分に2点目を上げ、勝利を確定的にする。この時点で首位セルビア、2位フランスという順位がほぼ決した。

■上位チーム5-0で大勝、セルビアは本大会、フランスはプレーオフへ

 そして、リードを奪われた下位のアウエーチームは足が止まってしまう。逆に上位チームはアクセルを踏む。試合は終盤になるとホームチームのゴールラッシュとなる。ギャンガン押し合いでは86分にニコラ・アネルカが4点目、88分には途中から出場したカリム・ベンゼマが得点をあげる。実はこのゴールがベンゼマにとって今予選で初めての得点である。
 セルビアも78分、86分、ロスタイムに入って93分とゴールを上げる。このようにベオグラードではセルビアの本大会出場の祝砲、ギャンガンではプレーオフに向けた景気づけのゴールが次々と生まれたのである。
 この結果、フランスもセルビアも5-0という今予選を通じて最高のスコアで勝利を収める。得点力不足に悩んでいたフランスはようやく大量得点をあげることができた。首位セルビアは本大会出場、そしてフランスはプレーオフ出場が決定したのである。(続く)

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