第3772回 スウェーデンに完勝、ベスト16入り(1) ワールドカップ本大会では対戦歴のないスウェーデン
平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。
■2回目の監督代行となったアシスタントコーチのギ・ステファン
グループリーグ最終戦はウスマン・デンベレのハットトリックによってノルウェーに3-1と勝利して、フランスはグループリーグで3連勝した。グループ首位となって決勝トーナメントは中3日の6月30日に同じ北東部のイーストラザフォードでグループFの3位となったスウェーデンと対戦する。
そしてこの勝利を喜んでいるのは実母の葬儀のためにフランスに帰国したディディエ・デシャン監督に代わって指揮を執ったギ・ステファンコーチであろう。デシャン監督はノルウェー戦の翌日に米国に戻ってきた。デシャン監督不在中に勝利することがステファンにとっては最大のミッションとなった。実はステファンコーチがデシャン監督の代行として指揮を執ったのはこれが最初ではない。2022年に行われた3回目となったUEFAネーションズリーグ、6月に開幕したがその初戦のデンマーク戦はデシャン監督の父親が亡くなったため、不在となりスタファンコーチが指揮を執った。6月3日にスタッド・ド・フランスで行われた試合、フランスはデンマークに1-2と敗れてしまう。結果だけではなく、この試合ではキリアン・ムバッペとラファエル・バランの2人が試合中に負傷し退場してしまっている。
■負傷者、復帰者のいるチームに戻ってきたディディエ・デシャン監督
それと比べると、今回は勝利しただけではなく、試合中に負傷した選手もいなかった。ただ、フランスから戻ってきたデシャン監督の最初の仕事は記者会見でマルクス・テュラムの負傷によるスウェーデン戦からの離脱を発表することであった。また、エンゴロ・カンテも決して良いコンディションではないこともあわせて公表された。一方、ウィリアム・サリバは回復途上にあり、スウェーデン戦には100%に近い状態で出場できる見込みであることも発表された。
■欧州選手権本大会ではスウェーデンに勝ったことがないフランス
さてスウェーデンについては日本と同じグループFであったことから日本の皆様はよくご存じであろう。また2002年には訪日し、当時の天皇皇后両陛下ご臨席の中で試合を行っており、日本の皆様には特別な思いを持たれている方も少なくないであろう。
古豪と言われるスウェーデンであるが、フランスとワールドカップ本大会での対戦はこれが最初となる。欧州選手権の本大会では2回対戦歴があり、最初は1992年大会、スウェーデンで開催されたこの大会、フランスは予選で8戦全勝し、本命視されてスウェーデン入りした。開幕戦は地元スウェーデンと優勝候補のフランス、スウェーデンが先制したが、後半に入ってフランスはジャン・ピエール・パパンが同点ゴール、ドローとなった。フランスはイングランドと引き分け、ユーゴスラビアに対する制裁で代替出場となったデンマークに敗れ、グループリーグで敗退してしまう。
2回目の欧州選手権での対戦はポーランドとウクライナの共同開催となった2012年大会、グループリーグの第3戦で対戦する。スウェーデンは連敗し、すでに敗退が決定していたが、2-0でフランスに勝利する。
■最新の対戦の2020年のUEFAネーションズリーグではフランスが連勝
欧州選手権以外では2020年9月と11月にUEFAネーションズリーグで対戦している。フランスとスウェーデンは最上位のリーグAのグループ3に入る。新型コロナウイルスの感染拡大により、無観客で行われたが、9月のソルナでのアウエーゲームはムバッペのゴールで1-0、11月17日のスタッド・ド・フランスでのホームゲームも4-2とフランスが連勝している。これがスウェーデンとの最新の戦いである。
これまで両国は23回戦い、対戦成績はフランスⅠ2勝、スウェーデン6勝、5つの引き分けとなっている。フランスでスウェーデン人選手と言えば、パリサンジェルマンで活躍したズラタン・イブラヒモビッチが思い出されるが、今回の26人のスウェーデン代表には、フランスのクラブに所属している選手はいないのである。(続く)
