第3650回 パルク・デ・プランスでワールドカップ出場決定(5) 先発メンバー全員 を入れ替えたフランス

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■6大会連続で予選突破したフランス、最終戦は最下位のアゼルバイジャンと対戦

 フランスは11月13日にパルク・デ・プランスで行われたウクライナ戦で4-0と勝利し、ワールドカップ出場を決定した。フランスのワールドカップ出場は8大会連続17回目であるが、連続出場した最初の2回は予選を経験していない(1998年大会は開催国、2002年大会は前回優勝国)であるため、予選突破は6大会連続となる。
 さて、フランスが所属するグループDの第5節のもう1試合はアイスランドがアウエーでアゼルバイジャンに勝利して勝ち点を7に伸ばす。最終節を残した時点のグループDの順位は、フランスが勝ち点13で首位を確定、続いて勝ち点7でウクライナとアイスランドが並び、総得失点差で+4のアイスランドが-3のウクライナを上回っている。アゼルバイジャンは最下位確定で勝ち点1である。
 最終節はウクライナ-アイスランドという直接対決がポーランドのワルシャワで行われ、この試合に注目が集まったが、フランスもアゼルバイジャンとアウエーで試合を行う。

■15年ぶりに先発全員を入れ替えたフランス

 フランスにとってはすでに順位の決まったチーム同士の試合で選手をテストしたいところである。11月16日にバクーで行われる試合には負傷を抱えているエドゥアルド・カマビンガとキリアン・ムバッペ、累積警告により試合に出場できないマヌ・コネは遠征に帯同しないことがウクライナ戦の後に発表された。
 アゼルバイジャン戦の先発メンバーを紹介しよう。GKはルカ・シュバリエ、DFは右からマロ・グスト、イブラヒマ・コナテ、ルカ・エルナンデス、テオ・エルナンデス、MFは低い位置にウォーレン・ザイール・エメリとケフラン・テュラム、攻撃的な位置には右にマグネス・アクリウシュ、左にウーゴ・エキティケ、中央のトップ下にクリストファー・ヌクンク、FWは1トップでジャン・フィリップ・マテタという布陣である。
 3日前のウクライナ戦に先発したメンバーはおらず、メンバー総取り換えとなった。フランスが連続した2試合で全員が違うメンバーを先発させたのは2010年のワールドカップのグループリーグ最終戦の南アフリカ戦と、ワールドカップの後の初めての試合となった8月のノルウェー戦以来15年ぶりのことである。もっとも、この時はワールドカップ南アフリカ大会でグループリーグで敗退したことに加え、ワールドカップ期間中のメンバーの規律に問題があったことから、ワールドカップ明けの最初の試合は懲罰としてワールドカップメンバーを追放しており、その時とは意味が異なる。

■代表デビューしたルカ・シュバリエ

 主将はコナテが務め、GKのシュバリエは、今季はパリサンジェルマンのメンバーとして、そして昨季はリールのメンバーとしてチャンピオンズリーグで活躍しており、本連載の読者の皆様ならば、よくご存じであろう。リールでの活躍が認められ、昨年11月に代表入りしたが、マイク・メニャン、ブリース・サンバに次ぐ第3GKとしての位置づけであり、試合に出場する機会はなかった。ようやく第3GKがゴールを守る環境が整い、これが代表でのデビュー戦となる。

■圧倒的に力の差のあるフランスとアゼルバイジャン

 フランスの世界ランキングは3位、また近年はワールドカップのみならず欧州選手権でも予選の成績は安定しており、2020年欧州選手権予選でトルコに2019年6月に敗れて以来、ここまで28戦負けなし(22勝6分)である。対するアゼルバイジャンは世界ランキング128位、今予選でもウクライナに引き分けた以外は全敗であり、総得点2で総失点は13であり、フランスの13得点3失点とは全く逆の数字となっている。これまでにアゼルバイジャンはフランスと3回対戦しているが、3戦全敗であることに加え、1点も得点を記録することはなく、15失点している。このように力の差があることに加え、両チームの順位も決まっていることからフランスのファンは楽観的に考えてキックオフを迎えたが、予期せぬ展開となったのである。(続く)

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