第3676回 前半戦を終えたフランスリーグ(3) 21年ぶりに首位に立ち、首位をキープしたRCランス

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■フロリアン・トーバンが先制点を決める

 11月の最後の週末に行われたフランスリーグ第14節、29日の土曜日にパリサンジェルマンが敗れ、マルセイユが引き分けたため、30日に試合を行うRCランスには首位浮上のチャンスがやってきた。RCランスはアンジェとアウエーで対戦、レイモン・コパ競技場は満員の観衆で埋まる。
 アンジェはRCランスとは相性が悪いが、満員の観衆を沸かせたのはアンジェであった。9分にシディキ・シェリフが見事なヘディングシュートを決めたが、オフサイドフラッグが上がり、得点は認められなかった。RCランスは組織的な守備でアンジェの攻撃を止め、その後は両チーム互角の展開となる。均衡を破ったのは前半終了間際の45分、RCランスは右サイドでルーベン・アギラーが前方にフィード、これをエドゥアールが受けて右サイドからクロス、中央に上がってきたフロリアン・トーバンがペナルティエリアの外から左足で強烈なシュートを放ち、先制点をあげてRCランスはリードしてハーフタイムを迎える。

■トーバンが追加点、終盤のアンジェの反撃を断ち切り、RCランスが首位浮上

 後半に入っても両チーム攻めあいながら時間が経過するが、この試合2点目を決めたのもトーバン、73分に右サイドからドリブルで持ち込んでシュート、これがアンジェの選手に当たってそのままゴールイン、2018年のワールドカップ優勝メンバーが健在であることを示した。
 2点リードされたアンジェであるが、終盤に反撃を試みる。76分には左サイドからの攻撃、クロスをゴール前でプロスパー・ピーターがヘディングシュート、至近距離からのシュートをRCランスのGKロバン・リセはストップするがはじいたボールをアンジェの19歳、アルーナ・ジブランがヘディングで押し込んで1点差に迫る。さらに84分、ピーターがトップスピードでペナルティエリア内に持ち込んだところをRCランスのマラング・サールが倒してしまい、主審はペナルティスポットを指さす。しかし、VARの結果、反則は取り消され、RCランスは2-1で逃げ切り、21年ぶりの首位に立ったのである。

■首位RCランスの真価が問われるナント戦

 RCランスは勝ち点1差でパリサンジェルマンを押さえて首位に立った。前回と前々回の本連載で紹介した通り、パリサンジェルマンから首位を奪ったモナコとマルセイユはその翌節に勝ち星を逃し、パリサンジェルマンに抜かれて首位から陥落している。また21年前のRCランスも首位だったのは1節だけ、第15節のRCランスは真価が問われる。
 第15節は12月最初の週末に行われ、6日の土曜日の17時からRCランスはアウエーでナント戦、21時からパリサンジェルマンは、ホームでレンヌと対戦する。すなわち、RCランスはナントに勝利すれば、パリサンジェルマンにこの第15節で首位を奪われることはない。

■ナントに勝利して首位をキープしたRCランス

 RCランスとナントはこれが通算100回目の対戦となる。ただ、ナントはこの時点で16位、試合を支配したのはRCランスであり、次々にナントのゴールを襲うが、ナントのGKアントニー・ロペスがセーブを連発、ホームで意地を見せる。しかし、首位奪還の前節で活躍したトーバンがこの日も先制点を決める。34分に右サイドのアギラーからのクロスをヘディングで決める。ナントはその直後にPKを得て、一旦はGKがはじいた球をそのまま押し込んで同点に追いつく。
 後半に入っても優位に試合を進めたのはRCランスであった。77分にウェスレイ・サイードのシュートが決まったが、VARの末、オフサイドで取り消される。しかし、その2分後、サイードはCKからのゴール前での混戦から勝ち越し点を決める。モナコもマルセイユもそして21年前のRCランスも果たせなかった首位奪還後の首位キープを成し遂げたのである。
 そして追う立場になったパリサンジェルマン、この第15節での逆転は不可能であったが、パルク・デ・プランスでレンヌに5-0と大勝したのである。(続く)

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