第3677回 前半戦を終えたフランスリーグ(4) RCランス、首位で越年する
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■年内最後のリーグ戦となる第16節
前回の本連載では11月30日のアンジェ戦で勝利してリーグ戦では21年ぶりにリーグ戦で首位に立ったRCランスが次の第15節のナント戦でも勝利して首位をキープしたことを紹介した。今季のフランスリーグで首位の座を2週以上連続して確保したのはパリサンジェルマンとRCランスだけである。
今季のフランスサッカーは12月の最初の週末にリーグ第15節、そして2回目の週末にリーグ第16節を行い、3回目の週末は本連載第3663回から第3667回で紹介したフランスカップのベスト32決定戦、最後の週末はオフとなる。そして年が明けて最初の週末にリーグ第17節があり、前半戦が終了する。
■最下位のメッスに勝利したパリサンジェルマン、暫定首位になる
RCランスとパリサンジェルマンは12月に入ってからは白星を重ねた。第16節ではパリサンジェルマンは12月13日の土曜日にメッスとアウエーで対戦、RCランスは14日の日曜日にホームでニースと対戦する。すなわち、RCランスを勝ち点1差で追うパリサンジェルマンは土曜日に引き分け以上の成績を残せば、暫定首位となる。アウエーゲームであるがメッスは3連敗中で最下位に低迷、パリサンジェルマンの首位復帰のお膳立てはできている。
メッスのサン・サンフォリアン競技場は2万8500人の観衆で満員となるが、先制点はやはりパリサンジェルマン、31分にショートCKから李康成がクロスをあげ、ゴンサロ・ラモスがヘディングで決める。39分には左サイドからエンバイエがグラウンダーでゴール前にボールを供給、カンタン・ヌジャントゥが走りこんでゴールをあげる。ヌジャントゥは初ゴール、パリサンジェルマンでは今季17人目のゴールスコアラーとなった。この層の厚さ、攻撃の多彩さはスターのいた時代とは異なるところである。メッスも42分に波状攻撃からジェシー・ドミンゲがミドルシュートを決めてスタジアムを沸かせる。
パリサンジェルマンは後半に入ってデジレ・ドゥエが今季2点目となるゴールをあげ、メッスの反撃を1点におさえ、3-2と勝利した。勝ち点3を獲得したパリサンジェルマンは暫定ではあるが首位奪還、RCランスに勝ち点2差をつけたのである。
■RCランスを得意とするニースは国内外で8連敗中
その翌日の14日、RCランスはホームにニースを迎える。RCランスは首位になってから初めてのホームゲームである。RCランスはニースを苦手としており、過去11試合の戦績は1勝2分8敗である。現在7連敗中であり、RCランスにとっては最も対戦成績の悪い相手である。一方のニースは、この試合の直前の11日にはヨーロッパリーグでブラガ(ポルトガル)に敗れ、6連敗で敗退が決定していることは本連載で紹介したが、国内リーグでも11月1日のパリサンジェルマン戦以降5連敗、順位も12位まで落としている。国内外で8連敗中で満員のフェリックス・ボラール競技場での試合に臨む。
■マチュー・ウドルからのクロスをオドソン・エドゥアールがヘディングで2点
試合は15分にRCランスが左サイドから攻める。マチュー・ウドルがゴール前にクロスをあげ、オドソン・エドゥアールがヘディングシュートで先制する。連敗中のニースであるが、この日は積極的に攻撃に出る。ニースのフランク・エズ監督はニースでは今季が2季目であるが、ニースの前はRCランスに7シーズン所属し、4シーズン監督を務めていた。この試合が監督として1部リーグで200試合目となる。ニースは17分にはモハメドアリ・ショーが、37分にはヒシャム・ブダウイがシュートするが、いずれもRCランスのGKロバン・リセが防ぐ。
後半に入ってもリセは48分のイサク・ヤンソンのロングシュートをセーブする。GKの好セーブの連続でRCランスの攻撃陣は意地を見せる。57分、ウドルの左からのクロスをエドゥアールがヘディングで追加点を決めた。1点目と同じような形での追加点となった。
RCランスは2-1でニースに勝利、勝ち点3を獲得し、暫定首位のパリサンジェルマンを一夜で引きずりおろし、首位で越年したのである。(続く)
