第3690回 欧州カップ、リーグフェーズが終了 (6) ユベントスと引き分けたモナコ、プレーオフ進出
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■ファンを失望させ続けている近年のマルセイユ
前回の本連載では最終節を迎える時点でプレーオフ出場圏内の19位だったマルセイユがアウエーでクラブ・ブルージュ(ベルギー)に0-3と敗れ、勝ち点を積み上げられなかったことと、得失点差を著しく悪化したことが響き、プレーオフ進出となる24位以内に1つ及ばない25位になったことを紹介した。ライバルのパリサンジェルマンも最終戦でニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)と引き分け、トップ8入りを逃してしまう。
人気のある両チームはファンの期待に応えることができなかったが、特にマルセイユは近年、欧州カップでファンを失望させてきた。失望させてきたというには2つの意味がある。まず、惨敗してしまったケース、これはグループリーグで最下位になった2021-22シーズンや2022-23シーズンのチャンピオンズリーグが相当する。もう1つはよいところまで行きながらタイトルが取れなかったというケース、2017-18シーズンのヨーロッパリーグは決勝でアトレチコ・マドリッド(スペイン)に、2021-22シーズンのヨーロッパカンファレンスリーグは準決勝でフェイエノールト(オランダ)に、2023-24シーズンのヨーロッパリーグは準決勝でアタランタ(イタリア)にそれぞれ敗れている。このように悔しい結果を経験してきたマルセイユのファンは、得失点差で1点足りずに決勝トーナメント進出を逃した今季は新たなパターンの失望となった。
■プレーオフ進出が現実的な目標のモナコ
さて、フランス勢で最後に紹介するのがモナコである。モナコは、マルセイユと同じ勝ち点9で最終節を迎えるが、第7節のレアル・マドリッド(スペイン)戦で大敗、得失点差は-6となり、勝ち点9の3チームの中では最下位の21位である。最終戦の相手はユベントス(イタリア)である。ユベントスも本来の力を発揮することができず、この時点で勝ち点12の15位である。勝ち点13に6位から13位までの8チームがひしめいており、ユベントスは最終戦で勝利すればトップ8入りも不可能ではない。一方のモナコ、ユベントスに勝利すれば、勝ち点を12として並ぶが、得失点差で10ポイント差がついており、5点差で勝利してもユベントスを越えることができない。現実的な目標はプレーオフ出場権のある24位以内をキープすることである。
■名門ユベントスを圧倒したモナコ
1週間前にレアル・マドリッド戦で大敗したモナコであるが、チャンピオンズリーグでは3連勝中のユベントスに対し、果敢に攻撃を仕掛ける展開となった。開始早々の1分にはユベントスのGKの不用意なプレーからモナコのマグネス・アクリウシェがボールをカット、そのままシュートするがこれは枠を外れる。その後もモナコは攻め続け、14分にはフォラリン・バロガンがユベントスの守備陣2人にマークされながら、強硬に突破してシュートが決まるが、ユベントス側の抗議を受けて、主審はバロガンが突破する際のピエール・カルルに対するファウルを認め、ゴールは取り消された。ボール支配率は互角ながら、積極的に攻めたのはモナコ、31分にもアクリウシュのパスを受けたバンデルソンがシュートしたが、バーの上を通過する。38分にもバンデルソンはミドルシュートを放ち、GKにセーブされる。両チームともノーゴールでハーフタイムを迎える。
■21位をキープしてプレーオフ進出となったモナコ
気になる他の試合の状況であるが、モナコよりも下位の勝ち点8の5チームのうち3チームがリードしており、ハーフタイム時点のモナコの暫定順位はプレーオフぎりぎりとなる24位である。
後半に入っても前半と同様の展開となる。モナコはシュートを放つが、いずれもユベントスのGKマッティア・ペリンに阻まれる。試合は最終節では唯一のスコアレスドローとなった。両チームとも勝ち点1を積み上げ、最終順位であるが、ユベントスは2つアップさせ13位となる。モナコはそのままの21位となり、プレーオフ出場を確定したのである。(続く)
