第3765回 最大の難関、セネガルに勝利(2) シュート1本におさえられた前半のフランス

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■北アイルランド戦と全く同じ先発メンバーのフランス

 2026年6月16日、ニューヨーク近郊のイーストラザフォードのメットライフスタジアム、ディディエ・デシャン監督の最後のチャレンジが始まった。青のジャージー、白のショーツ、赤のソックスのユニフォームに身を包んだスターティングイレブンを紹介しよう。
 GKはマイク・メニャン、DFは右からジュール・クンデ、ダヨ・ウパメカノ、ウィリアム・サリバ、テオ・エルナンデス、MFは低い位置にオーレリアン・チュアメニとアドリアン・ラビオ、MFは高い位置に右にミカエル・オリーズ、左はデジレ・ドゥエ、トップ下はウスマン・デンベレ、FWは1トップでキリアン・ムバッペである。国内最後の試合となった北アイルランド戦と同じメンバーである。4年前の準優勝を知らないメンバーはオリーズ、ドゥエの両シャドーの2人、そしてウーゴ・ロリスがGKを務めた大会でメニャンは控えメンバーであった。そして伝統的に4バックのフランスであるが、ワールドカップと欧州選手権で連続して同じコンビで臨むことはデシャン監督の就任以来なかった。しかし、今回のウパメカノとサリバは2024年の欧州選手権もコンビを組んでおり、初めてのことである。

■フランス生まれの多い今回の出場選手

 24年ぶりのフランスとの対戦となるセネガル、GKはエドゥアール・マンディ、DFは4バックで右からクレパン・ディアッタ、カリドゥ・クリバリー、ムーサ・ニアカテ、MFは中盤の底にイドリッサ・ゲイエ、右にはラミン・カマラ、左はパプ・グイエ、FWは右はイスマイラ・サール、左にサディオ・マネ、中央はニコラス・ジャクソンである。カマラとディアッタはモナコ、ニアカテはリヨンとのこうち3人がフランスのクラブに所属しているが、セネガルは26人のメンバーのうち10人がフランス生まれである。フランスで生まれ、フランスのサッカー教育を受け、そして欧州各地のクラブで活躍し、アフリカの代表チームのメンバーとしてワールドカップに臨む。今回のワールドカップにはフランス生まれの選手が98人出場している。そのうち23人はフランス代表であるが、残り75人は他国の代表であり、13人のアルジェリア、12人のハイチ、11人のコンゴ民主共和国に次いでセネガルの10人がいる。
 世界ランキング的にはグループ内で1位のフランスと14位のセネガル、グループ内で1位と2位の対戦が第1節で組まれているのはグループCのブラジル-モロッコ、グループFのオランダ-日本、グループLのイングランド-クロアチアとこのグループIのフランス-セネガル戦だけである。

■固い試合運びの両チーム

 前半はランキング上位同士が初戦で対戦するため、固い試合運びとなった。フランスのキックオフで始まる。セネガルは固い守備ブロックを組んで24年前の再現を狙う。フランスは徹底的に最前線のムバッペにボールを集める。オリビエ・ジルーの持つフランス代表として歴代最多得点にあと1点と迫りながら、6月初めの親善試合2試合ではノーゴール、記録は本大会に委ねられた。ムバッペがボールを収めてそのままシュートにつなげても、オリーズ、デンベレ、ドゥエに託すという選択肢もある。ところが、ムバッペはトラップが大きいのか、マークをしているクリバリーに押さえらえてしまう。

■2回の得点機のあったセネガル、シュート1本のフランス

 両チームとも前線にボールを繋げず、この試合最初のシュートは18分のデンベレ、シュートは枠から外れる。逆にこの試合最初の得点機は25分のセネガル、左サイドからドリブルで持ち込んだジャクソンのシュートはニアサイドのポストに当たり、フランスは救われた。さらに前半アディショナルタイムの51分、マネが左サイドを崩し、マイナスのクロスを上げる。ファーサイドにいたサールは絶好のチャンスを得たがうまくミートすることができず、シュートはクロスバーの上。両チームスコアレスでハーフタイムを迎えたが、前半のフランスはシュート1本におさえられたのである。(続く)

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