第3781回 スペインにまたも敗れる(1) 準決勝でフランスに連勝しているスペイン
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■ワールドカップでは3大会連続8回目の準決勝進出
前回大会の準決勝の再現となったモロッコ戦では、前半こそモロッコの低い位置での守備に手こずり、得点をあげることができなかったフランスであるが、後半にキリアン・ムバッペとウスマン・デンベレのゴールで2得点をあげる。モロッコにはほとんど攻撃の機会を与えず、2-0と前回の対戦と同じスコアでモロッコを下した。
フランスの準決勝進出は3大会連続で8回目のことである。1998年大会で優勝して以来、準決勝を逃したのは2002年大会と2010年大会、2014年大会だけである。
■FIFAランキング上位4か国が争う準決勝
さて、今回の準決勝の組み合わせは7月14日にフランス-スペイン戦、15日にイングランド-アルゼンチン戦である。大会期間中にFIFAランキングが更新されたが、最新のランキングで1位から4位までのチームが残った。また直近の大陸別選手権の成績を考えると2024年の欧州選手権でスペインが優勝、準優勝はイングランドであり、フランスは3位(欧州選手権には3位決定戦はなく、準決勝敗退)である。
また、同時期に開催された2024年の南米選手権で優勝したのはアルゼンチンである。これらの大会で優勝あるいはそれに準じる成績を残すことがFIFAランキングに直結するが、番付通りのチームが最後に残った。
■初めて米国北東部を離れるフランス
フランスはグループリーグで全勝したことにより、ここまでの6試合はすべて米国の北東部での試合、しかも、ニューヨーク近郊のイーストラザフォード、ボストン、フィレデルフィアで2試合ずつ行ってきたが、南部のダラスでの試合となる。準決勝で勝利すれば、決勝はイーストラザフォード、敗れた場合はマイアミとなる。1998年大会以来、フランスが準決勝を逃したのは3大会だけと紹介したが、1998年大会以降の準決勝は4大会とも勝利している。1998年大会以前に準決勝に進出したのは3回(1958年大会、1982年大会、1986年大会)あるが、そのいずれも準決勝で敗退しており、1998年の自国開催のワールドカップがフランスのサッカーの歴史を変えたと言えるであろう。
■ワールドカップ本大会での対戦は1回しかないスペイン
そのフランスの対戦相手はスペインである。意外なことにこれまでフランスとはワールドカップ本大会では1回しか対戦歴がない。それが2006年ドイツ大会である。この大会、フランスは難なく欧州予選を突破したが、スペインはプレーオフ経由で本大会出場。本大会に入ってからのグループリーグではフランスは2試合連続引き分けで、最終戦にトーゴに勝利して2位通過、一方のスペインは3連勝で首位突破、両チームは決勝トーナメントの1回戦で対戦し、スペインが先制したが、フランスはフランク・リベリー、パトリック・ビエイラ、ジネディーヌ・ジダンが得点をあげ、3-1と逆転勝利、フランスはこの大会で準優勝することになる。
ワールドカップ予選での対戦は2014年大会予選、スペインが1勝1分と勝ち越し、首位のスペインと2位のフランスが本大会に臨んだ。
両チームは親善試合での対戦が多かったが、最初のタイトルマッチでの対戦は1984年の欧州選手権の決勝である。パルク・デ・プランスで行われた試合、フランスが2-0と勝利して初めてのタイトルを獲得している。
そして直近の対戦は昨年6月5日にドイツのシュツットガルトで行われたUEFAネーションズカップの準決勝である。本連載の第3573回と第3574回で紹介した通り、スペインが22分に先制点を奪った後、得点を重ね、残り20分の時点で5-1と大きくリードした。ここからフランスは猛反撃するが、わずかに及ばず、4-5と敗れてしまった。
その前の対戦は2024年7月9日にドイツのミュンヘンで行われた欧州選手権の準決勝である。フランスは9分にランダル・コロムアニのゴールで先制するが、スペインは21分にラミン・ヤマルのゴールで追いつき、25分にはダニ・オルモが勝ち越し点を奪い、フランスは敗れている。
フランスは欧州選手権、UEFAネーションズリーグ、コンフェデレーションズカップの準決勝は1998年以降は9連勝であったが、この2024年欧州選手権でスペインにストップされ、2025年UEFAネーションズリーグもスペインに敗れたのである。(続く)
