第3816回 ヨーロッパリーグ開幕(3) レンヌはアウエーでシュトゥルム・グラーツとスコアレスドロー

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震、令和8年熊本地震、令和8年千葉豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■期待の若手、主力を放出したレンヌ、アドリアン・トマソンを獲得

 前回の本連載ではヨーロッパリーグの開幕戦でリヨンがアウエーでアンデルレヒト(ベルギー)を破ったことを紹介したが、リヨンと同時刻にキックオフを迎えたのがレンヌである。今季のレンヌは21歳のジェレミー・ジャケをイングランドのリバプールに、スイス代表としてワールドカップにも出場したブリール・エンボロを米国のアトランタ・ユナイテッドに放出し、潤沢な移籍金を受け取った。
 注目の新加入はRCランスから獲得したアドリアン・トマソンである。リーグ開幕戦はパリサンジェルマンと対戦、終盤まで2点リードしながら追いつかれたものの、欧州王者から勝ち点1を奪う。第2節以降もルマン、アンジェ、マルセイユ相手に3連勝、難敵マルセイユ相手にはトマソンが移籍以降初ゴール、決勝点となっている。第4節を終えた時点でリーグ戦では3位であるが、3勝1分で首位リール、2位モナコと同勝ち点で、得失点差で上位を譲っている。

■攻め続けたが得点をあげることのできなかったレンヌ

 その好調なレンヌは、第1節でオーストリアのシュトゥルム・グラーツとアウエーで対戦する。シュトゥルム・グラーツは昨季のオーストリアリーグで2位、チャンピオンズリーグの予備戦3回戦でトルコのフェネルバフチェに敗れ、ヨーロッパリーグに転戦してきた。ちなみにフェネルバフチェはプレーオフでリヨンを下し、敗れたリヨンもヨーロッパリーグに転戦している。
 8分に、レンヌはトマソンのシュートがゴールネットを揺らすが、直前のプレーでトマソンのハンドがあり、ゴールは取り消される。一方のシュトゥルム・グラーツも34分にポール・フレデリック・コラーがヘディングシュートを決めるが、これもオフサイドでゴールにはならない。レンヌは優勢に試合を進め、シュトゥルム・グラーツの倍以上のシュートを放つが、結局得点を奪うことができずに0-0で引き分けた。

■欧州カップで17試合連続で勝利のないフランク・エズ監督

 レンヌのフランク・エズ監督は今季就任したが、ニース、RCランスの監督も歴任している。エズ監督は欧州カップで2023年以降17戦連続で勝利がない(5分12敗)。これは2014年から2021年にかけてマリボル、ムラ(いずれもスロベニア)を率いたアンテ・シムンザの18試合に次ぐ記録である。なお、シムンザはかつてベガルタ仙台の前身となるチームでプレーしていたことから、日本の皆様はよくご存じであろう。レンヌの次の試合は10月15日のOFIクレタ(ギリシャ)戦である。第4シード相手のホームでの試合で不名誉な記録に並ぶことを回避できるであろうか。

■リールからブルーノ・ジェネジオ監督が移籍してきたマルセイユ

 ヨーロッパリーグの第1節、2日目の9月18日にマルセイユが出場する。今季の欧州カップのフランス勢で6番目の登場となる。ここまでフランス勢の成績は3勝(パリサンジェルマン、RCランス、リヨン)1分(レンヌ)1敗(リール)と好調である。パリサンジェルマンが国内外でタイトルを重ねているが、フランスのサッカーの都はマルセイユであるというファンのプライドは健在である。常にマルセイユは注目を集める存在である。8月初めに行ったアスレチック・ビルバオ、アトレチコ・マドリッド(いずれもスペイン)とのプレシーズンマッチでは4万5000人の観客を集め、今季のシーズンチケットの販売枚数は5万枚に迫ろうとしている。
 マルセイユは昨季まで指揮を執ったハビブ・ベイエ監督に代えて、リールを契約満了となったブルーノ・ジェネジオ監督が新たに指揮を執ることになった。先述のエズとは対照的に欧州での成果を残している監督である。一方、財政的な問題から、フランスのサッカー経営管理総局とUEFAからマルセイユは選手の新規獲得を禁じられている。ピエール・エメリク・オーバメヤンを放出した攻撃陣はアミン・グイリ、アミン・アリ、イゴール・パイシャオンなどに頼るのである。(続く)

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