第3815回 ヨーロッパリーグ開幕(2) 中村敬斗の活躍でリヨンが白星発進

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■17年ぶりの対戦となるリヨンとアンデルレヒト

 フランス代表が最も対戦歴が多い国がベルギーである。しかし、クラブレベルになるとフランスのクラブとベルギーのクラブの欧州カップにおける対戦はそれほど多くない。ベルギーを代表するアンデルレヒトがこれまで最も対戦歴の多いクラブがパリサンジェルマンであるが、それでも6試合に過ぎない。それに続いてボルドーとリヨンの4試合となっている。
 リヨンとアンデルレヒトが最初に対戦したのは2003-04シーズンのチャンピオンズリーグのグループリーグである。ホームもアウエーもホームチームが1-0で勝利したが、リヨンはグループリーグを首位突破、対するアンデルレヒトは最下位となって敗退している。次は2009-10シーズンのチャンピオンズリーグのプレーオフでの対戦である。7連覇の後のリヨンはリーグ3位で予備戦3回戦からの参戦、ホームもアウエーも勝利して本選に出場、準決勝まで進出している。通算成績はリヨン3勝、アンデルレヒト1勝で17年ぶりの対戦となった。

■9月初めに加入した中村敬斗が初先発

 両チームとも前後の週末に国内リーグ戦を戦うことから、リーグ戦とは若干メンバーを変えて臨むが、注目はリヨンの左ウイングに入った中村敬斗である。9月初めにスタッド・ド・ランスから移籍、9月12日のパリFC戦の終盤にオペンダに代わって出場、リヨンでのデビュー戦となった。それから4日後、ブリュッセルでのヨーロッパリーグの開幕戦は先発で起用された。中央にロイス・オペンダ、左に中村、右にカイエル・ブダーシュと並べた。ブダーシュも新加入でニースから移籍してきた。当初中村はジョーカーとして後半の勝負どころで投入する役割としてリヨンは獲得したが、週末にリーグ戦を行う中での週半ばのスケジュールで先発に起用された。

■ノア・ナーティが先制点、追加点を挙げた中村

 アウエーのリヨンが開始直後から試合の主導権を握る。8分に右サイドからブダーシュがクロスをあげる。このクロスがアンデルレヒトの選手にあたって跳ね返ったボールを拾ったのがノア・ナーティであった。ナーティがミドルシュートを決めて先制する。
 16分、中村がドリブルでアンデルレヒトの選手を次々とかわしながら前進する。中央のブダーシュにパスを送り、ブダーシュがシュートするが、これがアンデルレヒトのGKに防がれる。左サイドからの攻撃の起点として機能してきた中村の見せ場がやってきたのは22分のことであった。
 そして22分、今度は左サイドからの展開となり、ペナルティエリアに侵入した中村がシュート、これがアンデルレヒトの選手にあたって、そのままゴールインする。その後も中村は左サイドから攻撃を続け、リヨンの攻撃の軸となることを初先発の試合で証明した。アンデルレヒトも34分にミハイロ・ツベトコビッチがリヨンのGKレミ・デカンと一対一になるという決定機を迎えるが、デカンがシュートをブロックする。前半は終始押し気味に試合を進めたリヨンが2点をリードして後半を迎えた。

■アンデルレヒトの反撃を1点に押さえたリヨンが勝利

 後半に入り、また中村は見せ場を作った。52分に左サイドを持ちあがり、中央のオペンダにパス、オペンダはシュートを放つがポストを直撃し跳ね返ってくる。これをタイラー・モートンが押し込んだが、モートンのポジションがオフサイドであり、追加点は認められなかった。58分にも中村が起点となって攻め込み、最後はブダーシュがシュートを放つが、これはアンデルレヒトのGKがファインセーブする。
 この後はアンデルレヒトが盛り返した。61分にはリヨンの守備陣のパスをカットして右サイドからクロスをあげる。これをゴール前でフリーになったツベトコビッチがダイビングしながらヘディングで決める。アンデルレヒトは昨季はトロワに所属しフランス2部で得点王になった新加入のタフィク・ベンタイブを投入する。アンデルレヒトはチャンスをつかむが、デカンがファインセーブを見せ、リヨンはリードを守り切り、白星発進したのである。(続く)

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