第2745回 第2回UEFAネーションズリーグ開幕(22) クロアチアに勝利、有終の美を飾ったフランス

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■ファイナルズ出場一番乗りとなったフランス、最終戦でスウェーデンと対戦

 11月14日にリスボンのルッス競技場で行われたポルトガル戦に勝利したフランスはグループ3での首位を確定し、来年の10月に各グループの首位4チームを集めて行われるファイナルズへの出場権を獲得した。第5節を終えた時点でファイナルズへの出場権を獲得したチームはなく、フランスが一番乗りとなった。
 最終節は11月17日にスタッド・ド・フランスに戻ってスウェーデン戦である。スウェーデンは第5節ではホームでクロアチアに勝利し、ようやく初めての勝ち点をあげて、勝ち点3でクロアチアと並んだ。最下位になれば第3回大会はリーグBに降格となる。ライバルのクロアチアはポルトガルとホームで対戦、なんとかフランス相手に勝ち点をあげて、リーグA残留を図りたいところである。ところがスウェーデンは監督のジャンヌ・アンデルションが新型コロナウイルスに感染してしまい、コーチのピーター・ウェッテルグレンが代わりに指揮を執る。

■ポルトガル戦に続いて8人が先発したフランス

 フランスの17日の布陣であるが、いわゆる消化試合となったものの、ディディエ・デシャン監督はメンバーを落とすことなく、今年最後の試合に臨む。
 フランスの布陣であるが、GKは主将を務めるウーゴ・ロリス、DFは右からパバール、ラファエル・バラン、プレスネル・キンペンベ、ルカ・エルナンデス、MFは低い位置に2人、アドリアン・ラビオとポール・ポグバが控える。攻撃的な位置の右にはムーサ・シッソコ、左はマーカス・テュラム、FWは2トップで右にアントワン・グリエズマン、左にオリビエ・ジルーとなる。ポルトガル戦に先発したメンバーのうち8人がこのスウェーデン戦にも先発する。ラビオは本来の位置である守備的MFとして出場、キリアン・ムバッペはベンチスタートであるが、状態は良くなってきたとのことである。

■スウェーデンに先制を許すが、逆転したフランス

 試合は1週間前のフィンランド戦を思わせるような展開となった。4分にスウェーデンのビクトル・クラエソンがラビオとポグバをドリブルで抜き去ってシュート、バランもロリスも届かず、フランスはフィンランド戦同様、北欧勢に先制点を許してしまった。
 ここからのフランスはフィンランド戦とは違った。目を覚ましたフランスは立て続けにスウェーデンのゴールを襲う。スウェーデンのGKロビン・オルセンの好セーブが続いたが、フランスが同点に追いつくのは時間の問題であった。フランスの同点ゴールは16分、左サイドMFのテュラムがクロスを送り、これをジルーがシュート、相手のDFにあたってコースが変化し、同点ゴールとなる。テュラムの父リリアン・テュラムが最後にフランス代表としてアシストを記録したのは2003年のことであり、親子で17年ぶりのアシストとなった。
 そしてフランスの逆転ゴールは36分のことであった。左サイドでテュラムが面白いようにスウェーデンの選手を抜き去っていく。そしてクロスをあげると逆サイドのパバールがペナルティエリア内まで上がり、ボレーシュートでゴールネットを揺らす。パバールにとってはワールドカップの決勝のクロアチア戦以来の代表2ゴール目である。

■後半アディショナルタイムにキングスレー・コマンが追加点

 後半に入って58分にはこの日大活躍のテュラムに代わってムバッペが登場、ムバッペは出場早々得点を演出する。59分にムバッペのクロスをジルーがヘディングでこの日2点目を決める。ジルーはこれで代表通算44得点となり、いよいよティエリー・アンリの持つ51点が射程距離に入ってきた。
 88分にスウェーデンが1点を返し、1点差に詰め寄られたが、後半のアディショナルタイムにスウェーデンの最後のチャンスともいえるFKをフランスのルカ・ディーニュがボールを奪って逆襲、キングスレー・コマンにボールが渡る。最下位脱出のため、勝ち点が欲しかったスウェーデンはGKまで上がっていた。コマンは難なく得点を奪い、4-2でフランスは有終の美を飾ったのである。(この項、終わり)

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