第2700回 パリサンジェルマンとリヨン、準決勝進出 (1) 未消化の第2戦を終了し、八強が出そろう

 新型コロナウイルスの感染拡大の中、第2700回の連載を迎えることになりました。連載開始以来18年で2700回もの連載を続けることができたのは読者の皆様のおかげです。読者の皆様に改めて感謝するとともに、引き続きのご愛読をよろしくお願いいたします。

■リスボンの2つの競技場で行われる準々決勝以降の試合

 前回の本連載ではチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で、リヨンがアウエーゴールの差でユベントス(イタリア)を下したことを紹介した。この試合が行われたのは8月日であったが、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントの準々決勝以降の組み合わせはその1月前の7月10日に決定された。
 今回の決勝が行われる予定だったのはポルトガルのリスボンにあるルッス競技場である。UEFAはこのスタジアムで決勝を行い、準々決勝以降はこのルッス競技場と同じリスボン市内にあるジョゼ・アルバラーデ競技場の2つの競技場を利用して集中開催される。

■パリサンジェルマンは準々決勝でアタランタと対戦

 準々決勝は8月12日から1日1試合のペースで行われ、初日にはフランス勢が登場、パリサンジェルマン-アタランタ(イタリア)戦がルッス競技場で行われる。2日目の13日にはRBライプチヒ(ドイツ)-アトレチコ・マドリッド(スペイン)戦がジョゼ・アルバラーデ競技場、14日と15日はこの時点で第2戦を終えていなかったチームの試合となる。14日はバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)とチェルシー(イングランド)の勝者がバルセロナ(スペイン)とナポリ(イタリア)の勝者とルッス競技場で対戦する。準々決勝最後の15日はリヨンとユベントスの勝者がマンチェスター・シティ(イングランド)とレアル・マドリッド(スペイン)の勝者とジョゼ・アルバラーデ競技場で準決勝進出を目指す。
 なお、準決勝は12日と13日の試合の勝者が18日にルッス競技場、14日と15日の試合の勝者が19日にジョゼ・アルバラーデ競技場で行われる。決勝はルッス競技場で当初の5月30日からほぼ3か月遅れの23日に行われる。
 試合の間隔も十分でない真夏に行われるため、特別ルールとして交代は最大5人まで認められることになり、各試合のキックオフは現地時間の21時となった。

■リヨンの相手はマンチェスター・シティ

 時間軸が前後するが、1回戦の第2試合が未消化だったチームのうち、リスボンでのファイナル8、準々決勝に臨む残り3チームについて紹介しよう。
 リヨンの対戦相手となるマンチェスター・シティとレアル・マドリッドの試合はユベントス-リヨン戦と同じ8月7日21時にマンチェスターで行われた。2月に行われた第1戦はホームのレアル・マドリッドが先制したが、アウエーのマンチェスター・シティが追いつき、最後はケビン・デブライネのPKで逆転して2-1で勝利している。マンチェスターのイテハド競技場での第2戦、アウエーのレアル・マドリッドはリーグ優勝の余勢をかって逆転劇を演じたいところである。しかし、マンチェスター・シティが9分にラヒーム・スターリングのゴールで先制する。レアル・マドリッドが前半のうちにカリム・ベンゼマが同点ゴールを決め、勝ち越し点を奪えば、タイスコアになる。しかしながら、後半に入って勝ち越し点をあげたのはマンチェスター・シティ、ガブリエル・ジェズスが得点を決めて、マンチェスター・シティは第1戦に引き続き、2-1と連勝し、リヨンと準々決勝で対戦することになったのである。

■準々決勝の好カード、バイエルン・ミュンヘン-バルセロナ

 8月8日にはミュンヘンでバイエルン・ミュンヘン-チェルシー戦とバルセロナでバルセロナ-ナポリ戦が行われた。バイエルン・ミュンヘンは第1戦はスタンフォードブリッジで3-0と大勝しており、コロナ禍による中断が明けてもこの勢いは変わらなかった。ブンデスリーガで2位に大差をつけて優勝したバイエルン・ミュンヘンはロベルト・レバンドフスキのPKを皮切りに4点を奪い、チェルシーの反撃を1点に押さえ、連勝して準々決勝に進む。
 ナポリでの第1戦を1-1と引き分けたバルセロナは、ホームのカンプノウで前半に得点を重ねた。フランス代表のクレマン・ラングレが先制点をあげ、リオネル・メッシ、ルイス・スアレスも得点をあげる。ナポリの反撃を1点に押さえ、3-1で勝利し、準々決勝でバイエルン・ミュンヘンと対戦するのである。(続く)

このページのTOPへ