第3367回 ボルシア・ドルトムントが先勝(3) ロングフィードからニクラス・フュルクルクが一撃

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■バルセロナとの第2戦と同じメンバーのパリサンジェルマン

 ウェンブリーを目指して戦う準決勝を前に国内リーグ戦では対照的な成績の両チームであるが、両チームにとっては今季欧州カップで最後のホームゲームを戦うことになる。最後のホームゲームを先に迎えたのはボルシア・ドルトムント、シグナル・イドゥナ・パークは8万人以上の観衆で埋め尽くされた。
 この大観衆に白いユニフォームのパリサンジェルマンが立ち向かう。パリサンジェルマンの先発メンバーは、GKはジャンルイジ・ドンナルンマ、DFは右からアクラフ・ハキミ、マルキーニョス、ルカ・エルナンデス、ヌーノ・メンデス、MFは右からウォーレン・ザイール・エメリ、ビティーニャ、ファビアン・ルイス、FWは右からウスマン・デンベレ、キリアン・ムバッペ、ブラッドリー・バルコラ、すなわち逆転劇を演じたバルセロナ(スペイン)との第2戦と同じメンバー、同じポジションである。アウエーという不利をものともせず、逆転した勢いをそのまま持ち込みたいところである。

■黄色い壁、シグナル・イドゥナ・パークで迎え撃つボルシア・ドルトムント

 黄色と黒のユニフォームのボルシア・ドルトムントはGKはグレゴール・コベル、DFは右からユリアン・ライエルソン、マッツ・フンメルス、ニコ・シュロッターベック、イアン・マートセン、MFは右からマルセル・サビツァー、エムレ・ジャン、ユリアン・ブラント、FWは右にジェイドン・サンチョ、左にカディム・アデイェミ、中央にニクラス・フュルクルクというメンバーである。
 黄色い壁と言われるシグナル・イドゥナ・パークでボルシア・ドルトムントはチャンピオンズリーグでは直近の10戦は無敗であり、高い壁となっている。過去の欧州カップの4回の準決勝、ホームでは2勝2分と負けていない。パリサンジェルマンもこれまでドルトムントの試合は昨年12月に引き分けただけで、それ以外の2試合はいずれも敗れている。

■18歳54日で先発したウォーレン・ザイール・エメリ

 その黄色い壁を突き抜けるために起用されたのがザイール・エメリである。18歳54日でのチャンピオンズリーグの準決勝先発出場は歴代2番目に若い。ちなみに最も若かったのは17歳226日のユリアン・ドラクスラー(シャルケ04、ドイツ)、3番目は18歳134日のムバッペ(モナコ)である。ドラクスラーもムバッペもその後パリサンジェルマンに移籍したことは興味深い事実である。
 そのザイール・エメリやムバッペの構成する攻撃陣は積極的にパスを回してボルシア・ドルトムント陣内に攻め込んだ。しかし、ボルシア・ドルトムントはブロックを形成してパリサンジェルマンのゴール前への侵入を防ぐ。
 試合は中盤でのつぶしあいが多くなり、30分経過したところで枠内シュートはボルシア・ドルトムントが1本記録したのみ、パリサンジェルマンの強力攻撃陣も枠外のシュートが2本あったのみである。

■最終ラインからのロングフィードをゴールにつなげたニクラス・フュルクルク

 そのようなゴール前での展開の少ない試合であったが、最終ラインからのロングフィードから先制点が生まれた。36分、ボルシア・ドルトムントのストッパーのシュロッターベックが前線にパス、フュルクルクが抜けだしてこのパスをトラップし、左足でシュート、これが決まる。今季のチャンピオンズリーグでフュルクルクは3得点目、シュロッターベックは2本目のアシストとなる。パリサンジェルマンは前半終了間際にルカ・エルナンデスが負傷で退場するアクシデントに見舞われる。
 パリサンジェルマンはボール支配率でボルシア・ドルトムントを上回るものの、決定機を作ることができなかったが、前半は中央で構えていたムバッペを後半は左サイドにシフトさせる。この変更が功を奏し、ムバッペは51分にようやくシュートらしいシュートを初めて放つが、ポストを直撃、さらにこぼれ球をハキミがシュートしたが、今度は逆の左サイドのポストをたたいた。
 両チーム、選手交代をして攻撃を仕掛けたが、ゴールはフュルクルクの1点のみ、ボルシア・ドルトムントの黄色い壁を崩せなかったパリサンジェルマンはパルク・デ・プランスでの第2戦で逆転を狙うのである。(この項、終わり)

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