第3689回 欧州カップ、リーグフェーズが終了 (5) マルセイユ、25位でプレーオフ進出ならず

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■勝ち点9でプレーオフ出場圏内で最終節を迎えるマルセイユとモナコ

 前回の本連載ではトップ8入り圏内だったパリサンジェルマンがホームでニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)と引き分け、最終順位が11位となってプレーオフに回ることを紹介したが、今回はプレーオフ圏内で最終節を迎えたマルセイユとモナコについて紹介しよう。
 マルセイユとモナコはいずれも勝ち点9であるが、得失点差でマルセイユが19位、モナコが21位となっている。この勝ち点でトップ8入りはすでに不可能であるが、24位以内のプレーオフ出場をキープし、もちろん16位以内のプレーオフでのシード権獲得を狙いたいところである。

■勝ち点6の32位のチームまでプレーオフ進出の可能性

 最終節を迎える時点で16位は勝ち点11、24位は勝ち点8である。数字的にプレーオフ出場が可能なのは勝ち点6のチームまで(勝ち点5のチームは存在せず)チャンスがある。勝ち点8は22位のPSVアイントホーフェン(オランダ)から26位のコペンハーゲン(デンマーク)までの5チーム、勝ち点7は27位のクラブ・ブルージュ(ベルギー)、勝ち点6は28位のボデ・クリムト(ノルウェー)から32位のアヤックス(オランダ)までの5チームである。

■マルセイユの栄光のシーズンのグループリーグでクラブ・ブルージュに連勝

 マルセイユは最終節でこの中のクラブ・ブルージュとアウエーで対戦することになった。マルセイユは勝利すればプレーオフ進出が確定するが、引き分けの場合は他のチームの結果による。
 マルセイユとクラブ・ブルージュはこれまでに1回、チャンピオンズリーグで顔合わせしている。それはマルセイユが優勝した1992-93シーズン、チャンピオンズリーグと名称が変わった最初のシーズンに、グループリーグで対戦し、マルセイユで3-0、ブルージュで1-0といずれもマルセイユが勝利している。戦前の予想も地力に勝るマルセイユ有利であった。

■押し気味に試合を進めながら、0-3で敗れたマルセイユ

 しかし、試合は思わぬ結果となった。立ち上がりから攻め込んだのはホームのクラブ・ブルージュであった。4分、クラブ・ブルージュは前方にロングフィード、これをベテランの主将のハンス・ファナケンが収めて、20歳以下のフランス代表のママドゥ・ディアコンにつなぎ、ディアコンが先制ゴールを決める。ディアコンは昨年までスタッド・ド・ランスに所属していたことから日本の皆様もよくご存じの選手であろう。立ち上がりの失点からマルセイユはボールを支配するようになり、立ち直ったかに見えたが、11分、クラブ・ブルージュのロメオ・フェルマントのシュートがポストに当たってゴールイン、マルセイユの選手は心をくじかれる。さらに16分、クラブ・ブルージュはマルセイユのGKジェロニモ・ルジと一対一になったが、これはルジが阻止した。
 2点を奪われたマルセイユであったが、ボール支配率ではクラブ・ブルージュを大きく上回りながら、シュートまで持ち込めない展開で前半を終える。
 後半開始時にマルセイユはイゴール・パイシャオンを投入、さらに53分にはピエール・エメリク・オーバメヤンもピッチに入り、ようやく攻撃がシュートにつながるようになった。先発出場のメイソン・グリーンウッドも触発されたようにシュートを放ち、マルセイユはシュート数で上回った。しかし、クラブ・ブルージュのベテランGKのシモン・ミニョレが好セーブを連発し、マルセイユの攻撃陣は天を仰ぐ。そして79分、前半の2得点の得点の起点となったアレクサンドル・スタンコビッチが3点目をあげ、マルセイユの欧州での戦いは終わった。
 結局、マルセイユは0-3で敗れ、勝ち点は9のまま、クラブ・ブルージュとオリンピアコス(ギリシャ)に勝ち点で抜かれる。そして得失点差は-3となり、最終節で勝利してマルセイユと勝ち点で並んだボデ・クリムト(得失点差-1)、ベンフィカ(-2)に得失点差で抜かれ、プレーオフに1つ順位の届かない25位となり、敗退が決定したのである。(続く)

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