第3691回 欧州カップ、リーグフェーズが終了 (7) リール、最終節勝利でプレーオフ進出

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■トップ8入りを確定した首位リヨン、敗退が決定したニース

 前回までの本連載ではチャンピオンズリーグに出場したフランス勢を紹介したが、今回はヨーロッパリーグを戦うフランス勢を取り上げよう。
 最終節まで決勝トーナメントの行方が分からなかったチャンピオンズリーグと対照的にヨーロッパリーグのフランス勢は3チームのうちリヨンとニースはすでにポジションが決まっている。リヨンはここまで6勝1敗でトップ8入りを確定している。一方、ニースは1勝6敗で25位以下が決定、すなわち敗退が決まっている。

■勝ち点9の21位で最終節を迎えるリールは2026年は5戦全敗

 唯一、最終節に決勝トーナメント進出がかかっているがリールである。 リールは3勝4敗の勝ち点9で最終節を迎え、21位である。トップ8入りは不可能であるが、この時点の16位の勝ち点は11、勝利すれば、シード権を獲得してプレーオフに臨むことも可能である。逆に敗れた場合、30位のチームが勝ち点6であり、下位のチームに逆転されて、プレーオフを逃すことも十分に考えられる。
 最終節は1月29日21時に一斉にキックオフを迎えるが、リールはホームでフライブルク(ドイツ)と対戦する。フライブルクはここまで5勝2分と負けなしで3位、この5勝の中にはフランス勢のニースとの試合も含まれており、ほぼトップ8入りを確実にして最終戦に臨む。一方のリールであるが、調子を明らかに落としており、今年に入ってからは国内リーグ戦での3連敗に加え、チャンピオンズリーグの第7節のセルタ・ビゴ(スペイン)戦、フランスカップのベスト16決定戦のマルセイユ戦を含め、今年に入ってから5連敗しており、1勝もしていない。

■後半アディショナルタイムにオリビエ・ジルーがPKを決めたリール

 多くの負傷者を抱えたため、調子を落としているリールであるが、この試合、主将のバンジャマン・アンドレが負傷から戦線復帰する。また、ベテランのオリビエ・ジルーはベンチスタートで好機にピッチに投入されるであろう。
 何とか今年になって初勝利をあげようとするリールは攻撃を仕掛けるが、なかなかフライブルクの守備陣を崩すことができず、前半は両チーム無得点である。他の会場の試合の中で、勝ち点8の24位で最終節を迎えたセルチック・グラスゴー(スコットランド)がユトレヒト(オランダ)をリードしているため、ハーフタイム時点でリールは1つ順位を落として22位となっている。
 後半に入って先に得点機をつかんだのはフライブルクであった。56分にフライブルクは鈴木唯人がチュクビケ・アダムにフィード、アダムはリールの守備陣を交わしてシュートするが、これはゴールにはならなかった。逆に64分にリールのマティアス・フェルナンデス・パルドがペナルティエリア内でチャンスをつかむが、競り合いに負けてしまう。70分過ぎまでに3人の選手交代をしたフライブルクに対し、リールのブルーノ・ジェネジオ監督は動かない。74分にフライブルクはマキシミリアン・エッゲシュタインが危険なプレーでレッドカード、リールは残りの15分強、数的有利となる。リールはここで動き、ジルーを投入する。そして時計の針は90分を回る。アディショナルタイムは3分と表示、ここでフライブルクのシリアケ・イリエがフェルナンデス・パルドをペナルティエリア内で倒してしまう。リールはジルーがPKを決めて、1-0と勝利し、勝ち点3を加え、最終順位を18位としてプレーオフ出場を決めた。

■首位でリーグフェーズを終えたリヨン、最終節を飾れなかったニース

 また、リヨンの最終戦はトップ8入りを目指す12位のPAOK(ギリシャ)と対戦、先制点を許すが、前半のうちに追いつく。後半逆転していったんは追いつかれたものの、終盤に2点を上げて4-2と突き放し、首位でリーグフェーズを終える。
 ニースはルドゴレツ・ラズグラド(ブルガリア)とアウエーで対戦、プレーオフを目指すルドゴレツ・ラズグラドに0-1と敗れてしまう。1勝7敗の33位でヨーロッパリーグを終えたのである。(この項、終わり)

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