第3700回 欧州カッププレーオフ (4) パリサンジェルマンが決勝トーナメント進出
第3700回の連載を迎えることになりました。連載開始以来25年で3700回もの連載を続けることができたのは読者の皆様のおかげです。読者の皆様に改めて感謝するとともに、引き続きのご愛読をよろしくお願いいたします。
■好調な首位RCランスに対してアウエーで逆転勝ちしたモナコ
欧州カップのプレーオフの第2戦は第1戦の翌週に行われる。チャンピオンズリーグのフランス勢同士の戦い、パリサンジェルマン-モナコ戦は第1戦が2月17日にモナコで行われ、パリサンジェルマンが3-2と逆転勝ちし、第2戦は2月25日にパリサンジェルマンの本拠地パルク・デ・プランスで行われる。この2試合の間の週末に両チームはリーグ戦を戦った。2月21日17時にモナコはアウエーで首位のRCランスと対戦、21時5分からパリサンジェルマンはホームで最下位のメッスと対戦した。
キックオフの時点でRCランスとパリサンジェルマンの勝ち点差は1である。この第23節でまた首位が入れ替わることもありうる。ただ、RCランスは現在3連勝中、前節はアウエーでパリFCに5-0と勝利しており、8位のモナコとのホームの試合では星を落とすことはないだろうと思われていた。また、RCランスはホームゲームでは10連勝しており、このモナコ戦で勝利すればホーム11連勝となり、これは欧州の主要リーグではバルセロナの持つ記録と並ぶことになる。
試合はその通りの前半となった。開始早々の3分、RCランスはゴール前に上がったクロスからオドソン・エドゥアルドがボレーで決めて先制する。その後も攻め続けたRCランスは56分、ペナルティエリア外からサールが放ったシュートをモナコのGKケーンが逆方向に弾く。ところがそこにフロリアン・トーバンが詰めており、追加点となる。
これに対してモナコは63分にフォラリン・バロガンが1点返し、70分にはカイオ・エンリケからのFKをドニ・ザカリアがヘディングで同点ゴール、さらに72分にはRCランスの守備陣が中央付近でハイボールの処理を誤ったところをアンス・ファティが奪って独走、GKと一対一になったところでシュート、RCランスのGKロバン・リセの手に当たったボールはそのままゴールネットに吸い込まれ、モナコは逆転勝ち、3日前のパリサンジェルマンとモナコの試合と同じ展開となった。
■モナコのアシストにより首位を奪還したパリサンジェルマン
21時キックオフのパリサンジェルマンはメッス相手にデジレ・ドゥエ、ブラッドリー・バルコラ、ゴンサロ・ラモスのゴールで3-0と勝利、リーグ戦で首位を奪回してモナコとの第2戦を迎える。
■前半終了間際のマグネス・アクリウシュのゴールでタイスコアとなる
第1戦でレッドカードを受けて出場停止となったアレクサンドル・ゴロビンを欠くモナコはトップ下を置かずに臨む。第1戦でチャンピオンズリーグで記録の残る中で最多の30本のシュート、ボール保持率で82%を記録したパリサンジェルマンであるが、この試合ではRCランスを破った勢いのあるモナコが序盤から攻める。9分にはママドゥ・クリバリーが決定機を迎えるが、シュートミスをしてしまう。パリサンジェルマンは41分にバルコラがワンツーパスからシュートを放つが、クロスバーにはね返され、得点にはならない。このままハーフタイムかと思われた45分、モナコの右サイドのザカリアからのロングのクロスをパリsなジェルマンのGKサフォノフはかろうじて触ってクリアしたが、今度は左サイドから折り返され、最後はマグネス・アクリウシュがゴールを決め、タイスコアとなってハーフタイムを迎えた。
■この試合でも退場者を出して自滅したモナコ
ムードに乗るモナコであったが、第1戦と同じミスをしてしまう。クリバリーが55分、58分と立て続けにイエローカードをもらい、退場してしまう。第1戦もゴロビンの退場で一気に試合の流れが変わった。モナコは今季9回目の退場、これは欧州5大リーグで最多である。パリサンジェルマンはその直後のFKからゴール前にボールをつなぎ、マルキーニョスがゴールをあげて、1-1,2試合通算得点でリードする。さらに66分にはアクラフ・ハキミのミドルシュートをモナコのGKフィリップ・ケーンがはじいたところをクビチャ・クバラツヘリアが詰めて蹴り込み、モナコは2得点が必要となる。
この1点で勝負は決まったが、モナコは後半アディショナルタイムの91分、テゼが1点返し、意地を見せたが、1点及ばず、パリサンジェルマンが決勝トーナメント進出を決めたのである。(続く)
