第3744回 ストラスブール、準決勝で敗退(4) ホームの第2戦も敗れたストラスブール

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■リーグフェーズを首位で通過したストラスブール

 カンファレンスリーグ準決勝のアウエーでの第1戦を0-1と落としたストラスブールであるが、リーグフェーズは首位で通過している。今季の欧州カップの他の大会を参照すると、チャンピオンズリーグのリーグフェーズの首位突破チームのアーセナル(イングランド)は決勝進出を決めたが、ヨーロッパリーグのリーグフェーズを首位突破したリヨンは決勝トーナメントの1回戦で敗れている。クラブ史上初の欧州カップの決勝進出にはホームでの2点差以上の逆転勝利が必要である。

■第2戦でカムバックしたバレンティン・バルコとグエラ・ドゥエ

 第2戦は5月7日、ストラスブールの本拠地ラメイノーで行われた。1984年の欧州選手権を最後にワールドカップ、欧州選手権の本大会の試合を開催していないストラスブールの街にとって、欧州カップは唯一の国際試合の機会であり、今季最後の試合で歓喜の逆転を果たしたい。
 ホームでの第2戦、ストラスブールには2人の選手が戻ってきた。第1戦の時点では負傷していたバレンティン・バルコとグエラ・ドゥエである。バルコはアルゼンチン代表のMFである。ドゥエはコートジボワール代表であるが、名前からわかる通り、パリサンジェルマンのデジレ・ドゥエの兄である。ドゥエ兄弟はアンジェ生まれでレンヌに所属していたが、2024年の夏に兄のバルコはストラスブールに、弟のデジレはパリサンジェルマンンに移籍している。デジレ・ドゥエの所属するパリサンジェルマンはチャンピオンズリーグで決勝に進出しており、兄弟で欧州カップの決勝に進みたいところである。

■パリサンジェルマンのナセル・アル・ケライフィ会長も観戦

 そしてストラスブールには思わぬ応援が現れた。パリサンジェルマンのナセル・アル・ケライフィ会長がストラスブールに駆け付けたのである。フランスのクラブが欧州カップで好成績を残せば、UEFAインデックスは上昇し、欧州カップ出場枠の増加などのメリットがある。ストラスブールが決勝に進出すればフランスはUEFAランキングで5位の座を確定できる。
 先勝しているラージョ・バジェカーノは第1戦と同じメンバーで臨む予定であったが、試合前のウォーミングアップでモロッコ代表のイリアス・アコマシュが負傷してアルフォンス・エスピノが先発する。

■終始試合を支配したラージョ・バジェカーノ、アレマオが決勝点

 マドリッドでの第1戦の2倍以上の3万人の観客の集まるスタジアムで試合はキックオフされた。試合開始から攻勢に出たのはラージョ・バジェカーノであった。8分に第1戦で決勝点を上げたアレマオがストラスブールの守備陣の間からシュートを放つが、ストラスブールのGKマイク・ペンデルスがセーブする。28分にもペンデルス自身がピンチをつくり、パンチングで逃れる。本来は早めに1点を返したいストラスブールであったが、なかなか攻撃のチャンスが作れない。ボール支配率は4割に届かず、時計の針が動いて行く。
 そして前半終了間際の42分、ラージョ・バジェカーノはCKのチャンス、フロリアン・ルジューヌのボレーシュートをペンデルスがクリアしようとするがクリアしきれず、アレマオがシュート、アレマオはストラスブールでも先制ゴールを決めた。失点の直後にストラスブールはドゥエがシュートするも得点にはならず、ハーフタイムを迎えた。
 後半に入ってもラージョ・バジェカーノが攻め、ストラスブールが守るという構図に変化はなかった。ラージョ・バジェカーノはストラスブールの4倍以上のシュートを放つが、ストラスブールのGKのペンデルスは前半同様好セーブを連発し、追加点を許さない。
 ようやくストラスブールが得点チャンスをつかんだのは時計の針が90分を回ってからであった。92分にマーシャル・ゴドーがシュートを放ち、ラージョ・バジェカーノの選手の腕に当たる。ストラスブールはPKを獲得したが、フリオ・エンシソのシュートはラージョ・バジェカーノのGKアウグスト・バタジャがストップする。第2戦も0-1で敗れたストラスブールは準決勝で敗退したのである。(この項、終わり)

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