第3812回 チャンピオンズリーグ開幕(2) 予備戦2回戦から本戦に出場したスロバン・ブラチスラバ

 平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨、令和6年能登半島地震、令和8年熊本地震、令和8年千葉豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■国内リーグでは第1節も第2節も終盤に追いついてドローのパリサンジェルマン

 欧州カップも開幕し、前回の本連載ではフランス勢で最初にチャンピオンズリーグを戦ったリールについて紹介した。リールは国内リーグ戦では好調で2勝1分であったが、チャンピオンズリーグではスペインのレアル・ベティスに2-3で敗れ、今季公式戦初黒星となった。
 リールと正反対の結果となったのがリールの翌日にチャンピオンズリーグの初戦を迎えたパリサンジェルマンである。本連載でも紹介した通り、フランスリーグ開幕前にはUEFAスーパーカップでイングランドのアストン・ビラを下したが、RCランスとのチャンピオンズトロフィーで敗れて、リーグ開幕を迎える。第1節はレンヌに先行され、フェラン・トーレスの2ゴールで追いつき、ドロー。第2節は前回の本連載で紹介した通り、リールと対戦、この試合も2点差をつけられたが、後半アディショナルタイムの2ゴールで追いつきドローに持ち込んだ。

■モナコには逆転負け、未勝利でチャンピオンズリーグを迎えるパリサンジェルマン

 そして第3節もモナコと力のあるチームとの対戦が続く。モナコはここまで連勝でパルク・デ・プランスに乗り込んできた。パリサンジェルマンは序盤から攻め続け、再三モナコのゴールを襲うが、モナコのGK、フィンランド代表のルーカス・フラデツキーの好守に阻まれる。昨季は正GKはフィリップ・ケーンであったが、今季は36歳のベテランがゴールを守る。それでも31分、パリサンジェルマンは左サイドのクビチャ・クバラツヘリアからのクロスをゴール前に駆け上がった主将のマルキーニョスが押し込んで先制点、リーグ戦3試合目にしてようやく初めてリードを奪ったのである。その後もパリサンジェルマンが攻め込むが、追加点が奪えなかったのが痛かった。
 後半に入り、モナコは少ないチャンスをものにする。58分にフラビオ・ナジーニョが同点ゴールをあげ、72分にはスタニス・イドンポのゴールで逆転する。それまでの2試合同様、パリサンジェルマンはリードされた終盤に猛攻をかけるが、オフサイドでゴールが取り消されたり、シュートがポストに嫌われたりする。後半アディショナルタイムにもチャンスをつかむが、同点に追いつくことができず、1-2と敗れ、初黒星、リーグ順位は15位でチャンピオンズリーグの開幕を迎えたのである。

■スロバキア時代から強豪のリーグで8連覇中のスロバン・ブラチスラバ

 対するスロバキアのスロバン・ブラチスラバを紹介しよう。チェコスロバキア時代はチェコのスパルタ・プラハと鎬を削るスロバキアの雄であった。1993年からスロバキアとチェコに分かれ、分離当初はナンバーワンの地位をキープしたが、1990年代末から王者の座から遠ざかる。2010年代から復活し、2018-19シーズンからリーグ8連覇中であり、これはチェコスロバキア時代も達成していない。

■予備戦2回戦から勝ち抜き、2年ぶりの本戦出場を決める

 スロバキアのUEFAインデックスは20位台であるため、スロバキアリーグのチャンピオンはチャンピオンズリーグは予備戦2回戦からの参戦となる。予備戦2回戦ではジョージアのイベリア1999を1勝1分で退け、3回戦はスウェーデンのミェルビーに連勝する。本戦出場をかけたプレーオフの相手はスロベニアのNKツェルニである。ブラチスラバで行われた第1戦は1-1のドロー、ツェルニでの第2戦は90分を終えたところで、1-1となり、延長戦に入る。延長後半の110分にパナマ代表としてワールドカップにも出場した新加入のクリスティアン・マルティネスが決勝点を入れて2シーズンぶりの本大会出場を決めたのである。
 プレーオフを勝ち抜いて本戦に出場したチームは7チームあるが、そのうち3チームはプレーオフから参戦、1チームは予備戦3回戦から出場し、予備戦2回戦から参戦したのはスロバン・ブラチスラバとフェネルバフチェ(トルコ)、予備戦1回戦から勝ち上がったのはアゼルバイジャンのサバフである(続く)

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