第2824回 フランスカップフィナーレ(2) PK戦で8強入りしたモナコとリヨン

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■2021年の最強チームのモナコ、メッスに苦戦

 前回の本連載ではリーグ戦で首位を走るリールと2位でチャンピオンズリーグでも勝ち残っていたパリサンジェルマンがベスト8決定戦で対戦し、パリサンジェルマンが3-0と完勝、ベスト8一番乗りを決めたことを紹介した。
 この試合以外は4月6日から7日にかけて行われたが、両チームとリーグ戦で首位争いを演じるモナコ、リヨンはベスト8決定戦では苦戦した。
 4月初めの時点でモナコは首位リールとは勝ち点で4差の3位である。ホームにリーグ9位のメッスを迎える。2021年になってからはモナコは1回しか負けておらず、最も好成績を残しているチームである。メッスに対してはリーグ戦では8月にアウエーで戦い1-0と勝利、さらにホームではこのフランスカップの3日前の4月3日に対戦し、4-0と大勝してリヨンをかわして3位に浮上している。同じ条件で対戦することから、モナコの勝利は間違いなし、という予想であったが、何が起こるのかわからないのがサッカーの魅力である。モナコはメッスに対して優勢に試合を進めながらなかなか得点を奪うことができず、90分を終えた時点で0-0のままである。昨季からフランスカップは延長戦がなくなり、PK戦となる。PK戦はモナコは5人全員が成功させ、メッスを振り切ってベスト8に進出する。

■2点差を追いつかれたリヨン

 リーグ4位のリヨンはナショナルリーグの古豪レッドスターとアウエーで対戦した。第2792回の本連載で紹介した通り、レッドスターはRCランスを破ってベスト16入りしてきた。この試合でも粘りを見せた。リヨンは前半のうちに2点を奪ってハーフタイムを迎える。セーフティリードかと思われたが、レッドスターは61分と74分にゴールを挙げて同点に追いつく。試合はタイスコアのままPK戦になる。リヨンは5人全員が成功させ、モナコ同様に苦戦しながら8強入りしたのである。
 これ以外の1部勢はアンジェがスダン、モンペリエがシャトーブリアンといずれもナショナル2部のチームと対戦し、1-0という最少スコアで勝利する。結局8強入りした1部勢は5チームだけとなった。

■唯一の2部勢のトゥールーズ、ナショナル2部から2チーム

 また、唯一の2部勢としてベスト16入りしたチームがトゥールーズである。トゥールーズの相手はベスト16に進出したチームの中で最も低いリーグであるナショナル3部のチームのソーミュールである。トゥールーズはPKで先制、一旦は追いつかれたものの、後半に決勝点をあげてベスト8に進む。
 残り2試合はアマチュアチーム同士の対戦となった。ナショナル2部に所属するチーム同士の戦いとなったルミリー・バリエール-ルピュイはルミリー・バリエールが4-0と大勝する。
 またナショナル2部のカネアンルシヨンはナショナルリーグのブローニュ・シュール・メールと対戦、1部に在籍したこともある格上のリーグのチームを1-0と下してベスト8入りする。

■強豪同士、下部リーグ同士の対戦となった準々決勝

 ベスト8の顔ぶれは1部で2位から4位を占めるパリサンジェルマン、モナコ、リヨン、それ以外の1部勢はモンペリエとアンジェ、そして2部からはトゥールーズとプロチームが6つを占める。そして4部リーグに相当するナショナル2部リーグからルミリー・バリエール、カネアンルシヨンとなる。昨年もベスト8は1部勢6チーム、ナショナル2部勢2チームとよく似た構成となった。
 ベスト8が出そろった直後に4月20日と21日に行われる準々決勝の組み合わせ抽選が行われた。ここでもベスト8決定戦同様にファンを驚かせる結果となった。リーグ戦で3位争いを行うリヨンとモナコが対戦する。またパリサンジェルマンも1部勢と対戦することになり、中位のアンジェに乗り込む。1部勢で唯一1部勢との対戦を免れたのがモンペリエであり、カネアンルシヨンと近場のチームと対戦する。そして2部のトゥールーズはルミリー・バリエールが相手である。(続く)

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