第971回 2008-09フランスリーグ・フィナーレ(1) マルセイユは首位をキープ、ボルドーが2位に浮上

■上位勢が登場した第32節の日曜日

 今季のフランスサッカーの最大のニュースはリヨンの8連覇が途絶えたことであろう。2002シーズン以来、常にフランスリーグを制してきたリヨンであるが、今季は首位で折り返してきたものの、2位との差は僅差であり、第964回の本連載で紹介したとおり、4月11日と12日に行われた第31節でついにマルセイユに首位の座を奪われたのである。今回からはリーグ終盤の模様を紹介したい。
 第31節を終了した時点の順位を振り返ると、首位マルセイユが勝ち点61、2位リヨンの勝ち点は60、そして3位のボルドーは勝ち点59である。そして勝ち点56でトゥールーズ、リール、パリサンジェルマンが並んでおり、7位のレンヌの勝ち点は51、優勝争いは上位6チームに絞られたと考えていいであろう。
 第32節は4月18日と19日に行われたが、上位3チームと6位のパリサンジェルマンが日曜日の19日に登場した。
 土曜日の試合では4位トゥールーズ、5位リール、7位レンヌがそろって負けてしまう。日曜日はロリアン-マルセイユ戦とパリサンジェルマン-ルアーブル戦が17時にキックオフされ、21時に2位リヨンと3位ボルドーの直接対決の火蓋が切って落とされる。

■マルセイユ、逆転勝ちで首位をキープ

 首位マルセイユにとっては、リヨン-ボルドー戦のキックオフ前に勝利して、首位を確保しておきたいところである。ロリアンのイブ・アランマ競技場は人気チームの来訪で満員となる。リーグ中位のロリアンとマルセイユの勝ち点差は23と開いているが、マルセイユに勝利して地元ファンを歓喜させたいところである。そしてその地元ファンの期待に応え、ロリアンは8分にケビン・ガメイロが先制点を挙げる。マルセイユはまさかの先制点を許してしまったのである。自力の差は明白で、マルセイユは一方的に攻め続け、ボールを保持し、次々とシュートを放つ。しかしながらゴールネットを揺らすことはできず、マルセイユはリードを許したままハーフタイムを迎える。ハーフタイムにはパルク・デ・プランスでパリサンジェルマンが1-0とリードしているニュースが入る。このままで行くと、首位をボルドーあるいはリヨンに奪われる可能性があるばかりではなく、パリサンジェルマンとの勝ち点の差も2に縮まってしまう。
 後半に入り、マルセイユはボール保持に難があったハテム・ベンアルファをベンチに下げ、代わりにベテランのシルバン・ビルトールを投入する。一方的に攻めながら得点をあげることができないマルセイユは、リズムを変えるために若手からベテランへ切り替えた。この采配が的中し、59分にアルゼンチン人のレナート・シベリが同点ゴールを決める。そして79分にはブラジル人のブランダンが勝ち越し点を奪い、2-1と逆転勝ちし、首位の座を確保したのである。

■興味深い戦績のボルドー-リヨン戦

 マルセイユの勝利により、ボルドー-リヨン戦は首位奪回の可能性がなくなってしまったが、負けたチームは首位争いから交代するとともに、4位に浮上したパリサンジェルマンの射程距離内に入ることになる。ボルドーは折り返してから好調であり、またリーグ戦のホームゲームでは29試合負けなしと言う記録を続けている。ボルドーが最後にホームゲームを落としたのは2007年10月のことであるが、その相手はリヨンである。
 このボルドー-リヨン戦に限ると、ホームのボルドーは過去9シーズン勝利がなく、4分5敗と言う散々な成績である。ところがボルドーがホームで最後にリヨンを下した試合は10年前のことになるが、この勝利によってボルドーは1998-99シーズンのリーグ優勝を果たしたのである。このように過去10年の戦績を振り返るだけで興味深い点の多いカードである。

■ボルドーに敗れたリヨンは3位に転落

 試合は緊迫した熱戦となった。試合を優位に進めたのはボルドー、前半終了間際の43分にアルー・ディアラがゴールを決めてリードする。後半に入り、リヨンも同点を狙うが時計の針は動いていく。そして時計の針が90分となった時、ロスタイムの表示は6分、長いロスタイムの間にリヨンは同点のチャンスを何度か迎えるが、ゴールネットを揺らすことはできず、ボルドーが勝利する。前節引き分けて首位から陥落したリヨンは2試合連続して勝ちから見放された。
 この結果、第32節を終了した段階で首位マルセイユ(勝ち点64)、2位ボルドー(62)、3位リヨン(60)、4位パリサンジェルマン(59)となり、リヨンは3位に後退したのである。(続く)

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