第2213回 序盤戦のフランスリーグ(2) 3連勝は2強とサンテチエンヌ

 6年前の東日本大震災、昨年の平成28年熊本地震などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■ウェスレイ・スナイデルのデビューでようやくニースが初勝利

 前回の本連載ではモナコ、パリサンジェルマン、リヨン、マルセイユ、サンテチエンヌがリーグ戦で連勝スタートしたことを紹介した。サンテチエンヌを除く4チームはチャンピオンズリーグあるいはヨーロッパリーグを戦っている。またマルセイユだけが本大会出場をかけたプレーオフを戦っている。昨季の上位チームがほぼ順当に好スタートを切った中で唯一名前が出てこないのが昨季リーグ3位のニースである。
 本連載でも紹介したとおりハテム・ベンアルファをパリサンジェルマンに放出後、マリオ・バロテッリを獲得し、昨季はモナコ、パリサンジェルマンに最後は離されたが、3位に入った。1975-76シーズンに2位になって以来実に41年ぶりのトップ3入りである。前年の4位から一歩前進して3位、ファンは2位以上の成績を期待している。その期待に応えるために獲得したのがオランダ代表のウェスレイ・スナイデルである。リーグ戦2試合とチャンピオンズリーグのプレーオフ第1戦には出場せず、同じ背番号10のネイマールとは対照的なスタートであったが、8月19日、地元アリアンツ・リビエラ競技場で開催された第3節のギャンガン戦ではようやくスナイデルがトップ下として先発する。ギャンガンに押され気味の試合となったが、ニースは次第に持ち直し、前半終了間際の45分にプレアが先制点をあげる。さらに後半開始早々の47分にはバルターが追加点をあげる。65分にはバロテッリが登場する。スナイデルは直接ゴールには絡まなかったが、ゲームの流れを作るには十分な働きをし、ようやくニースは離陸したのである。

■3試合で5得点のモナコのラダメル・ファルカオ

 昨季の上位2強は順当に3連勝した。モナコはアウエーでメッスと対戦、昨季は降格圏内をさまよっていたメッスは上位チーム相手に守りを固める術を身につけており、モナコはなかなか得点できない。しかし、終盤の78分にゴールネットを揺らしたのはラダメル・ファルカオであった。この1点でモナコは最少得点で勝利したが、ファルカオは3試合すべてでゴールをあげ、すでに5得点と得点ランキングのトップに立っているのである。

■ホームデビュー戦で2得点2アシストのパリサンジェルマンのネイマール

 そのファルカオの得点王を阻止する候補はパリサンジェルマンの超大物、ネイマールである。ネイマールは第2節のギャンガン戦でデビューし、いきなり得点をあげる。アウエーゲームでデビューしたネイマールであるが、本拠地パルク・デ・プランスには第3節のトゥールーズ戦で初登場した。47,221人と真夏では考えられない数の観客が素晴らし-ショーを楽しんだ。トゥールーズに先制を許したパリサンジェルマンはネイマールが31分に同点ゴール、ネイマールは終了間際の91分にも得点をあげただけではなく、2つのアシストを決める。終わってみればパリサンジェルマンが6-2と大勝、2ゴール2アシストと大活躍のネイマールは2試合で3ゴールを奪っており、2試合で3得点をあげている。

■3連勝のサンテチエンヌ、第4節でパリサンジェルマンと直接対決

 そして第3節で連勝が止まったのがリヨンとマルセイユであった。ここまで首位のリヨンはボルドーを迎え、終盤まで3-1とリードしながら、88分と91分に連続してゴールを許し、3-3と追いつかれてしまった。 また新戦力の活躍が顕著なマルセイユはこの日も新加入のクリントン・エンジエが前半に得点を奪い、本拠地ベロドロームのファンを歓喜させる。実に開幕以来全ゴールが新加入選手によるものである。しかしアンジェに後半同点ゴールを許し、マルセイユも連勝がストップした。
 そして唯一欧州カップに出ていないチームで連勝したのがサンテチエンヌである。連勝して本拠地ジェフロワギシャールにアミアンを迎える。1部に初昇格したアミアンはいまだ勝ち点がない。サンテチエンヌは13分にジョナタン・バンバが先制点、40分にはブライアン・ダボが追加点、後半に入って66分にもダボがゴールをあげて3-0とアミアンを突き放す。
 モナコ、パリサンジェルマン、サンテチエンヌンの3チームだけが3連勝であるが、8月25日の第4節でパリサンジェルマンとサンテチエンヌが直接対決するのである。(続く)

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