第2501回 フランスリーグファイナル(3) ギャンガン、痛恨のPK失敗で2部降格

 8年前の東日本大震災、3年前の平成28年熊本地震、昨年の平成30年7月豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■サンテチエンヌ、ホームでモンペリエに敗れ一歩後退

 フランスリーグは最後の2節はすべての試合が同時にキックオフされる。5月10日から12日にかけて行われた第36節は、キックオフ時間の異なる試合が行われる中で順位争い、降格争いがファンの関心となった。
 まず金曜日の10日には4位のサンテチエンヌが5位のモンペリエを迎える注目の一戦が行われた。サンテチエンヌは3位リヨンと勝ち点の差はわずかに1、このところリーグ戦では好調で直近7試合で6勝1分、そしてホームでは12勝2分3敗とパリサンジェルマンに次ぐ成績を誇っている。一方、サンテチエンヌを勝ち点7差で追うモンペリエも残り3試合で奇跡の逆転劇を演じたいところである。前半は両チームとも好機はあったものの無得点、後半に試合は動いた。まず試合が激しくなり、イエローカードや負傷者が続出する。53分にはビデオ判定の結果、モンペリエのダニエル・コングレが一発退場となる。その後主イエローカードの多く出される試合となり、62分にはサンテチエンヌのレミ・カベラが2枚目のイエローカードで退場となる。10人対10人の戦いとなった直後の64分、守勢のモンペリエはガエタン・ラボルドが先制点をあげる。何とか同点に追いつこうとしたサンテチエンヌであったが、7分間の後半アディショナルタイムにも得点をあげることができず、チャンピオンズリーグ出場権争いから一歩後退した。

■18位のカーン、19位のディジョンがともに勝利

 翌日の11日には6試合が行われたが、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ争いにからむチームは出場せず、降格候補が出場した。16位のアミアン、17位のモナコ、18位のカーン、19位のディジョンが20時に別々の場所でキックオフを迎えた。
 降格圏脱出からあと一歩のアミアンは15位のトゥールーズを迎え、スコアレスドローとなる。17位のモナコはニームとアウエーで対戦したが、序盤にルノー・リパールに奪われた1点が重く、0-1で敗れてしまう。カーンはスタッド・ド・ランスを迎え、常に先行する試合展開で3-2と振り切り、勝利をあげる。またディジョンは後半戦になって順位を落としてきたが、4月に何とか持ち直す。しかし、このままでは降格となる。ストラスブールを迎えた試合で前半にPKで先制する。ところが後半に追いつかれてしまい、試合はアディショナルタイムに突入する。ここで後半途中から出場してきた韓国代表の権昶勲のゴールがディジョンに歓喜の勝利をもたらす。

■引き分け以下で降格が決まるギャンガン、先制を許す

 18位のカーン、19位のディジョンがともに地元で勝利したことから、12日に試合を行う最下位ギャンガンは土俵際に追い詰められたのである。試合前の段階でカーンとの勝ち点差は8、引き分け以下の場合は自動降格が決定する。ギャンガンお相手は同じブルターニュのレンヌである。ヨーロッパリーグとフランスカップでの活躍で年明け以降の本連載にもしばしば登場しているレンヌであるが、実はリーグ戦での戦績は振るわず、過去11戦で1勝しかしていない。先手を取ったのはレンヌ、15分に先制する。

■終盤に退場者を出したレンヌに追いつくも、PK失敗で勝ち越しならず

 試合はそのままレンヌが優勢に進めていたが、終盤の79分、レンヌのジェルジーノ・ニャムジがこの試合2回目の警告となり、退場となる。守備を固めるレンヌはエースのハテム・ベンアルファをベンチに下げる。逆転を狙うギャンガンは勢いづいた。87分にアレクサンドル・マンディが同点ゴールを決める。そしてアディショナルタイムに入ろうとする90分、レンヌはラミ・バンスバイミがペナルティエリア内で痛恨のハンドの反則を犯してしまう。これを決めればギャンガンは逆転勝利となる。キッカーは今季PKを失敗していないマーカス・テュラムである。しかし、テュラムのシュートはストップされてしまう。1-1の引き分けに終わったギャンガンは2部降格が決まったのである。
 そしてこの日は2位のリール、3位リヨンが勝利し、サンテチエンヌとの差を広げた。そしてリヨンに敗れたマルセイユは来季の欧州への道が絶たれたのである。(続く)

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