第2674回 2019-20フランスリーグ2部フィナーレ(1) 上位5位までが昇格圏内にある2部リーグ

 平成23年の東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、昨年の台風15号、19号などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■2部の優勝争いを演じたロリアンとRCランス

 前回までの本連載では第28節でフランスリーグが打ち切りとなったことを紹介してきた。特に第2672回以降は2部リーグ降格の可能性がある18位争いについて取り上げてきた。結局2部の3位から5位までのチームで行われるプレーオフを勝ち抜いたチームが1部の18位と戦う入替戦はなくなり、1部の18位は残留となったところまで紹介したが、今季の2部は終盤戦、そしてシーズン打ち切り後の展開もスリリングなものとなった。今回から2部リーグについて紹介しよう。
 今季の2部リーグは20チームで行われ、首位を争いの中心となったのは前年6位だったロリアン、5位だったRCランスである。折り返しの時点では首位はRCランスであったが、後半戦になってすぐにロリアンが首位奪還、その地位をキープしてきた。1部から降格してきたカーンとギャンガンはいずれも中位争いにとどまり、ナショナルリーグから昇格してきたのはロデス、シャンブリー、ルマンであったが、シャンブリーが中位に進出したが、ロデスとルマンは低空飛行が続いた。
 第28節を迎える段階での首位のロリアンの勝ち点は54、ロリアンを追って勝ち点50のRCランス(得失点差+14)、トロワ(+9)が2位争いをし、4位のACアジャクシオは勝ち点49(+15)、5位のクレルモンは勝ち点47(+8)、ここまでが1部への昇格圏内である。そして6位のルアーブルは勝ち点41、7位のギャンガンと8位のバランシエンヌは勝ち点勝ち点39となっており、5位と6位の間は若干差が開いている。

■主に金曜日に開催される2部リーグ

 第28節は1部と同じ3月最初の週末に行われたが、開催曜日が1部とは大きく異なっている。2部リーグは基本的に金曜日に行われる。3月6日の金曜日に8試合、7日の土曜日に1試合、9日の月曜日に1試合が行われる。この週末の1部リーグは金曜日1試合、土曜日6試合(うち1試合は新型コロナウイルスのため行われず)、日曜日3試合が行われており、1部と2部でこれだけキックオフの日時が異なる。2部リーグが6日の金曜日に多数の試合を行っているが、ちょうど4日の水曜日と5日の木曜日にはフランスカップ準決勝が行われたが、セミファイナリスト4チームはいずれも1部勢(パリサンジェルマン、リヨン、サンテチエンヌ、レンヌ)であった。このように週の半ばの試合を戦うのは1部勢が多いため、金曜日に2部の試合が割り当てられるのである。
 また、日程を考えるにあたり、注目チームのテレビ中継についても忘れてはならない。土曜日の試合には首位のロリアンが登場し、月曜日の試合には2位のRCランスが出場する。これらの試合はいずれもテレビ中継があり、ファンは1部昇格のかかった上位チームの試合をテレビで観戦することができるのである。

■無観客で行われたシャンブリー-ルマン戦

 新型コロナウイルスの影響に関しては、3月6日に行われたシャンブリー-ルマン戦は無観客で行われることになり、これがフランスのトップレベルにおける最初の措置を行った試合となった。結局、フランスにおける無観客試合はこの試合と翌週のチャンピオンズリーグのパリサンジェルマン-ボルシア・ドルトムント(ドイツ)戦だけであり、中止となった試合は翌日のストラスブール-パリサンジェルマン戦だけである。この時点では、誰もがこの第28節が最終節になるとは思っていなかった。

■3位トロワ、17位のパリFCに対してホームで痛いドロー

 3月6日20時、8試合同時にキックオフされた。16チームの中で最も高い順位のチームは3位のトロワであり、ホームにパリFCを迎える。トロワもストラスブールと同じグランテスト地方であるが、7000人近い観客を集めてキックオフ。同勝ち点で並ぶRCランスは2日後に最下位のオルレアンとホームと対戦することを考えれば、ある程度の点差で勝利しておきたいところである。相手のパリFCもこの時点で17位であり、危険水域から脱したいところである。トロワは先制したが、追い付かれ、結局1-1のままドロー、暫定で2位に浮上したが、勝ち点を1しか積み上げることができなかったのである。(続く)

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