第3002回 パリサンジェルマン、10回目のリーグ優勝(3) RCランスと引き分け、ホームで優勝決定

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■本拠地でMNMがそろい踏みしたパリサンジェルマン

 4月20日に行われたフランスリーグ第33節、パリサンジェルマン、マルセイユとも勝利し、両チームの勝ち点差は15のままとなった。残るは5試合、パリサンジェルマンが全敗し、マルセイユが全勝すれば、両チームは勝ち点で並ぶ。
 第34節、パリサンジェルマンはホームのパルク・デ・プランスにRCランスを迎え、マルセイユはアウエーでスタッド・ド・ランスと対戦する。第34節は週末に行われることもあり、キックオフ時間が区々であり、パリサンジェルマンは土曜日の4月23日21時から、マルセイユは日曜日の22日の20時45分からの試合となる。
 パリサンジェルマンにとっては後勝ち点1を獲得すれば優勝、すなわちRCランス戦で引き分け以上であれば、その時点で優勝が決定する。第33節は平日のアウエーの試合、さらにネイマール、リオネル・メッシを各陣容であったが、第34節は週末の夜、本拠地のパルク・デ・プランスでの試合、さらにMNMがそろって出場する。舞台は整い、4万7000人の満員のファンが優勝の瞬間に立ち会うために集まった。

■15年ぶりの欧州カップを目指すRCランス

 一方のRCランス、北部の名門チームであるが、1997-98シーズンに初めてのリーグ優勝を果たし、その翌季にリーグカップで優勝をしたのを最後にタイトルから遠ざかっている。さらに2010年代に入ってからはほとんどを2部で過ごしてきた。1部復帰した昨季はパリサンジェルマン戦に勝利するなどして7位、そして今季もこの時点で7位である。勝ち点を積み上げてリーグ戦での5位以内に与えられる欧州カップの出場権を得たいところである(この時点でフランスカップの決勝に残っているニースはリーグ戦では6位、ナントは10位)。もし、RCランスが欧州カップに出場すれば2007-08シーズン以来15年ぶりのこととなる。たとえ相手がパリサンジェルマンであろうと、前半戦のホームの試合では、後半アディショナルタイムに追いつかれるまでリードしていた。試合開始の時点で5位との勝ち点差は3であり、勝ち点が欲しいところであり、目の前の優勝は見たくないであろう。

■守りを固めるRCランスを攻めるパリサンジェルマン

 RCランスのキックオフで始まった試合であるが、この試合初のシュートはパリサンジェルマンのムバッペであった。一方のRCランスも主将セコ・フォファナがミドルシュートを放つ。試合はRCランスが引き気味になってブロックを形成、パリサンジェルマンが攻めて黄色と赤の壁をどのように崩すかをファンは見守った。
 試合はパリサンジェルマンがパスをつないで優勢に進めながらも、パリサンジェルマンはシュートを放つものの精度を欠き、RCランスはフォファナのカウンターアタック頼みで、前半は結局両チーム得点をあげることができなかった。このまま残りの45分、時計が進めばパリサンジェルマンの優勝が決まるが、得点をあげて勝利してこそ優勝にふさわしい姿であろう。

■均衡を破ったMNM、リオネル・メッシが先制点

 後半に入り53分にパリサンジェルマンはゴール前に攻め込むが、RCランスのDFがゴールライン上でクリアする。そして57分、RCランスのDFケビン・ダンソのタックルが2枚目のイエローカードとなり、RCランスは10人で戦うことになった。試合はさらにパリサンジェルマンの支配が強まったが、ここで活躍したのがRCランスのGKジャン・ルイ・ルカである。ルカがパリサンジェルマンのシュートを次々とセーブする。
 しかし、均衡を破ったのはMNMであった。68分にムバッペ、ネイマールとパスをつなぎ、最後はメッシに渡る。メッシは左足で20メートルのシュートを話し、ルカの守っていたゴールを破った。
 RCランスは終了間際にコランタン・ジャンのゴールで追いついた。勝利で試合を締めたいパリサンジェルマンは後半アディショナルタイムにムバッペがシュートを放つが惜しくも枠から外れ、1-1のドローで試合が終了する。
 パリサンジェルマンはサンテチエンヌと並ぶ10回目のリーグ優勝を果たしたのである。(この項、終わり)

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