第3018回 2021-22フランスリーグフィナーレ(4) 4位はレンヌ、5位にニース

 平成23年の東日本大震災、平成28年熊本地震、平成30年7月豪雨、台風15号、19号、令和2年7月豪雨などで被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、復興活動に従事されている皆様に敬意を表し、被災地域だけではなくすべての日本の皆様に激励の意を表します。

■最終戦で欧州カップの夢が破れたストラスブール

 フランスリーグの最終節、来季のチャンピオンズリーグのグループリーグ出場権が得られる2位争いは、モナコ、マルセイユとも欧州カップ出場のかかった相手との対戦となり、得失点差に勝るモナコが2位か、と思われたが、後半アディショナルタイムの96分にRCランスのケピン・ガナゴに同点ゴールを決められて、勝利を逃すという劇的な幕切れとなり、2位にマルセイユ、3位にモナコとなった。
 最終節でマルセイユと対戦したストラスブールはヨーロッパリーグ出場となる4位の可能性もあった。ストラスブールは2019年にリーグカップで優勝し、2019-20シーズンにヨーロッパリーグに出場したが、その時はプレーオフで敗れ、グループリーグにたどり着けなかった。ストラスブールは17シーズンぶりの欧州カップの本戦出場を目指したが、マルセイユで夢破れた。

■劇的ゴールでモナコの順位を下げたRCランスも欧州カップには届かず

 そして後半アディショナルタイムにモナコのチャンピオンズリーグ本戦出場を阻むことになったRCランスであるが、欧州カップ出場のためには勝利が必要であり、こちらも16年ぶりの欧州カップ出場はならなかった。

■後半アディショナルタイムの同点ゴールで4位に入ったレンヌ

 4位の座を射止めたのはレンヌであった。レンヌは最終戦で前年リーグチャンピオンのリールと対戦した。リールは苦戦を予想されたチャンピオンズリーグではグループリーグを首位で突破したが、国内リーグでは前年に見せたような活躍を見せることができず、中位に低迷している。それでもホームでの最終戦には4万人を超える観衆が集まった。
 そのファンの期待に応え、リールは11分にティモシー・ウェアが先制点をあげる。勝ち点をあげないと5位以下の転落する危険性のあるレンヌは41分にバンジャマン・ブリジョーが追いつき、そのまま試合は終盤になる。そして88分、リールはウェアが勝ち越し点を奪う。この時点で他の会場もそのまま試合が終わると、勝ち点をあげられなかったレンヌは5位に落ちてしまう。
 ところがレンヌも後半アディショナルタイムにゴールをあげた。93分、セルー・ギラッシの同点ゴールでレンヌは勝ち点1を獲得、勝ち点66、得失点+42という成績で全日程を終了、来季はヨーロッパリーグで戦うことになる。レンヌはこれで5年連続で欧州カップ出場となるが、現在のフランスでこれを上回るのは12年連続となるパリサンジェルマンだけである。

■第37節で6位に陥落し、最終節も残り15分で2点差を逆転したニースは5位に

 そして5位にはニースが入った。ニースは5月8日に行われたフランスカップの決勝に進出したが、ナントに敗れたことは本連載で紹介した。フランスカップの勝者としては欧州カップの出場権を獲得することができなかったが、この時点でリーグ戦の順位は5位、6位のストラスブールに勝ち点3をつけており、4位のレンヌとは勝ち点2の差であった。決勝の3日後にはリーグ戦でレンヌを迎えて戦った。先制点を奪われ、ショックが残っているかとファンを心配させたが、逆転勝ちし、レンヌを抜いて4位を奪取し、3位のモナコとの勝ち点差は2となった。残り2試合でこの順位以上の成績を残すとファンは信じていた。
 しかし、前々回の本連載で紹介した通り、第37節のホームでの戦いでリールに1-3と敗れ、勝ち点でストラスブールに並ばれ、得失点差で6位に陥落し、最終戦を迎える。
 ニースの最終戦はアウエーのスタッド・ド・ランス戦、古豪同士の対戦となった。前節のショックが尾を引いているのか、ニースは前半に2点を連取されてしまう。ハーフタイムを迎える時点での順位は5位のストラスブールもリードされており、6位のままであった。
 ところが、残り15分となった75分にPKを得てアンディ・ドロールがこれを決め、モメンタムとなった。ドロールはその2分後に左足でシュートして同点に追いつく。ここで順位を5位に上げる。さらにその5分後の82分、ドロールはハットトリックとなる逆転ゴールを決める。この時点でレンヌを抜いて順位を4位に上げたが、上述とおり、レンヌが後半アディショナルタイムに得点をあげ、引き分けの勝ち点1を上積みし、4位がレンヌ、5位がニースとなった。ヨーロッパカンファレンスリーグへの出場権を得たニースは2年ぶりの欧州カップである。
 上位のチームのファンはジェットコースターに乗ったような最終節となったのである。(続く)

このページのTOPへ