第3604回 2025-26フランスリーグ開幕(3) 昨季2位のマルセイユは黒星、3位のモナコは白星発進

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■古巣と戦うバランタン・ロンジエ

 前回の本連載では今季1部に昇格した3チームの紹介とその初戦について紹介したが、今回はそれ以外のチームについて紹介しよう。
 まず、今季の開幕戦は8月15日の金曜日に行われた。レンヌのロアゾンパークでのレンヌ-マルセイユ戦で長いシーズンが始まった。
 レンヌは昨季12位と例年よりも悪い成績で昨シーズンを終え、今季は多数の選手を補強している。その中の1人がマルセイユから獲得したバランタン・ロンジエであり、マルセイユのファンからこれを批判する厳しい言葉の横断幕を掲げられている。
 一方のマルセイユは昨季2位、ルイス・エンリケ、バランタン・ロンジエなどを放出し、ピエール・エメリク・オーバメヤンなどを獲得している。サウジアラビアのアル・カディシーヤから古巣に戻ってきたオーバメヤンはすでに36歳であるが、これまでにマルセイユだけではなく、ボルシア・ドルトムント(ドイツ)、アーセナル(イングランド)、バルセロナ(スペイン)、チェルシー(イングランド)など欧州のビッグクラブでチャンピオンズリーグで戦ってきた。マルセイユ在籍時にはヨーロッパリーグで活躍しており、今季のチャンピオンズリーグでの活躍に期待したいところである。開幕戦はベンとスタートとなった。

■一方的に攻め、数的有利なマルセイユがレンヌに敗れる

 試合はキックオフ直後からマルセイユが一方的に支配する。攻撃をシュートまでつなげるものの、シュートの精度を欠き、なかなか得点には結びつかない。守勢一方のレンヌは31分にアブデルハミド・ブードラルが退場処分となり、残り1時間を10人で戦うことになる。レンヌは前半のうちにFWの選手をベンチに下げ、DFの選手を投入、前半アディショナルタイムのマルセイユのアドリアン・ラビオの左足のシュートはポストに当たり、なんとかマルセイユの先制点を許さずに前半を終える。
 後半に入ってもマルセイユの攻撃は続くが、相変わらずシュートは枠内に飛ばない。63分にはオーバメヤンをピッチに送り込む。これに刺激を受けたのか、66分にようやくマルセイユは初めての枠内シュートを放つ。このままドローで試合終了かと思われたが、後半アディショナルタイムの91分に今季初めてのゴールを決めたのはレンヌのルドビック・ブラであった。マルセイユは一方的に押していた試合で黒星スタートとなったのである。

■大型補強を行った昨季3位のモナコ

 開幕2日目の16日には3試合しか行われなかったが、昨季3位のモナコ、4位のニース、6位のリヨン、8位のRCランスと上位チームが登場した。
 モナコは昨季15位、すなわち残留チームの中では最下位のルアーブルと対戦した。モナコは今季、大物を多数獲得した。まずイングランド代表のエリック・ダイアーをバイエルン・ミュンヘンから獲得した。デンマーク代表のミカ・ビエレスがシュトゥルム・グラーツ(オーストリア)から、スペイン代表のアンス・ファティがバルセロナ(スペイン)から加わった。そして最大の驚きはフランス代表としても活躍したポール・ポグバが加入したことである。ポグバはユベントス(イタリア)に所属していたが、ドーピング検査で陽性となり、処分を受けて出場停止となり、2024年11月に契約解除となった。そのポグバを獲得したことは大きな話題となった。

■ルアーブルを圧倒したモナコが勝利

 さて、大型補強を行ったモナコに対する関心は高く、8月のバカンス中の試合としては1例の1万2000人近くの観衆がルイ二世競技場に集まった。ポグバとアンス・ファティはベンチ外であったが、ダイアーとビエレスは先発出場した。試合はモナコが圧倒する。前半こそアレクサンドル・ゴロビンのクロスがオウンゴールを誘って1点だけだったが、後半は移籍してきたダイアーがヘディングシュートで追加点、マグネス・アクリウシェもゴールを決め、ルアーブルの反撃を1点におさめ、3-1でと勝利したのである。(続く)

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