第3745回 パリサンジェルマン、リーグ5連覇(1) パリサンジェルマンとRCランスの優勝争い
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■パリサンジェルマンに首位を明け渡した秋の王者RCランス
前回までは4月最終週と5月初めに行われた欧州カップの準決勝を紹介してきた。フランス勢ではチャンピオンズリーグのパリサンジェルマンが5月30日のアーセナル(イングランド)との決勝に進出した。5月に入るとタイトル争いに絡むチームも限定されてきた。フランス国内に目を転じると5月23日に決勝が行われるフランスカップはRCランスとニースの争い、そしてフランスリーグも5月17日に最終戦を迎える。本連載ではリーグ戦の前半戦を終えた時点で取り上げ、RCランスが首位で折り返し、秋の王者となったことを紹介している。 今季のRCランスは欧州カップにも出場せず、国内タイトルに専念できる体制にあったが、後半戦2試合目となる1月24日のアウエーのマルセイユ戦で敗れ、パリサンジェルマンに首位を明け渡した。
■チャンピオンズリーグのために2試合を延期したパリサンジェルマン
その後はパリサンジェルマンもRCランスも勝ち点を重ねるが、チャンピオンズリーグを戦うパリサンジェルマンは、1回戦のチェルシー(イングランド)との2戦の間の3月17日に予定されていた第26節のナント戦を4月22日、準々決勝のリバプール(イングランド)との2試合の間の4月11日に予定されていた第29節のRCランス戦を5月13日に延期した。パリサンジェルマンだけではなく、フランスのクラブが欧州カップで好成績を残すことはフランスサッカー界にとっての利益となる。そしてパリサンジェルマンはこの厚意に応えて、勝ち抜いている。
■暫定首位になったこともある試合消化数の多いRCランス
他方、リーグ戦リーダーの試合を先送りにしたことから、目に見える順位争いは混とんとした。3月20日から始まった第27節を迎える時点で前節の試合の日程を変更し、試合数が1つ少ないパリサンジェルマンが18勝3分4敗で勝ち点57で首位、順調に26試合消化したRCランスは18勝2分6敗で勝ち点56で2位である。ただし、この第27節で先に試合を行ったのはRCランスであった。金曜日の3月20日、RCランスはアンジェをホームに迎える。満員のフェリックス・ボラール競技場での試合、13分のフロリアン・トーバンの先制点から始まり、RCランスはゴールラッシュ、5-1と大勝して勝ち点を59に伸ばし、暫定首位となったのである。
その翌日、パリサンジェルマンはニースとアウエーで対戦、ちょうどチェルシーに勝利した直後で、月末のインターナショナルマッチデーの前ということで、チェルシー戦とは大きくメンバーを入れ替えて臨んだ。アウエーながら8割近いボール保持をしたパリサンジェルマンであるが、なかなか先制点を奪うことができなかった。ようやく先制したのはハンドで得た42分のPK、ヌーノ・メンデスが決めてスコアを動かした。後半は両チームの勢いがそのままスコアに反映され、パリサンジェルマンが3点追加、勝ち点3を獲得し、RCランスに奪われた首位を一夜で取り戻した。
■首位攻防戦が延期となった第29節
4月10日から始まる第29節、この週の看板カードはRCランス-パリサンジェルマン戦であった。RCランスは28試合戦って勝ち点59(19勝2分7敗)で2位、パリサンジェルマンは27試合戦って勝ち点63(20勝3分4敗)であり、ホームのRCランスが勝利すれば勝ち点差を1に縮めることができる。ただ、この試合はパリサンジェルマンのチャンピオンズリーグの準々決勝のリバプール戦の第1戦と第2戦の間の週末ということで、延期され、両チームの勝ち点差は4のまま第30節を迎えた。4月16日から行われた第30節、金曜日に登場したRCランスはトゥールーズに勝利し、パリサンジェルマンとの勝ち点差を1に詰める。そして日曜日にパリサンジェルマンはホームでリヨン相手に序盤で失点を重ね、後半アディショナルタイムに1点返すのみで、RCランスを突き放すことができなかった。
そしてパリサンジェルマンは延期されていた第30節のナント戦を4月22日に行い、この試合で3得点を奪い、RCランスと同じ試合消化数で勝ち点4差をつけたのである。(続く)
