第3800回 パリサンジェルマン、UEFAスーパーカップ連覇(1) イングランドのアストン・ビラと対戦
第3800回の連載を迎えることになりました。連載開始以来26年で3800回もの連載を続けることができたのは読者の皆様のおかげです。読者の皆様に改めて感謝するとともに、引き続きのご愛読をよろしくお願いいたします。
■リーグ戦開幕前に公式戦を戦う3チーム
8月下旬のシーズン再開に向けて、各クラブはバカンスをから復帰してきた。フランスにおいてリーグ戦は8月21日のマルセイユ-ストラスブール戦で始まるが、リーグ開幕前に公式戦を戦うチームがある。それがチャンピオンズカップの優勝チームとしてUEFAスーパーカップに出場するパリサンジェルマン、チャンピオンズリーグの予備戦3回戦に出場するリヨン、カンファレンスリーグのプレーオフに出場するモナコの3チームである。この中で最も早く試合を行うのはリヨン、8月4日に予備戦3回戦の第1戦を迎える。次はパリサンジェルマンであり、13日にキックオフされる。モナコの出場するカンファレンスリーグのプレーオフは8月20日とリーグ開幕直前となる。欧州カップのプレーオフ以下に出場するリヨンとモナコは、別の機会に紹介するとして、まず、タイトルが直接かかっているUEFAスーパーカップを紹介しよう。
■連覇を目指すパリサンジェルマン、昨年に続きイングランド勢と対戦
パリサンジェルマンは昨年に続く出場であるが、昨年の模様は本連載の第3600回と第3601回で紹介した通り、ヨーロッパリーグを制したトットナム・ホットスパーをPK戦で下し、2回目の出場で初めての優勝となった。
2年連続の出場となる今回の相手のヨーロッパリーグの覇者はアストン・ビラ、昨年に続くイングランド勢との対戦となる。
本連載でも紹介した通り、アストン・ビラはヨーロッパリーグの決勝トーナメント1回戦でリールに連勝した後、準々決勝ではイタリアのボローニャに連勝、準決勝は同じイングランドのノッティンガム・フォレストに第1戦は0-1で敗れたが、第2戦のホームで4-0と逆転勝ちして決勝に進んだ。トルコのイスタンブールで行われた決勝ではドイツのフライブルク相手に3-0と勝利し、リーグフェーズでは7勝1敗、ノックアウトフェーズでは6勝1敗という成績で久しぶりの欧州でのタイトルを獲得した。アストン・ビラにとっては1995-96シーズンのリーグカップ以来のタイトルとなった。
■44季ぶりにUEFAスーパーカップに出場するアストン・ビラ
アストン・ビラが最後に欧州のタイトルを獲得したのは1981-82シーズンのチャンピオンズカップである。当時のUEFAスーパーカップはホームアンドアウエー方式で開催され、カップウィナーズカップで優勝したスペインのバルセロナと対戦、1983年1月19日にバルセロナのカンプノウで行われた試合はバルセロナが1-0で勝利したが、26日にビラパークで行われた試合は、80分にアストン・ビラが1点を入れて2試合合計スコアで追いつき、延長前半にアストン・ビラが2点を上げて、3-0と勝利する。2試合通算得点で3-1としたアストン・ビラがスーパーカップを獲得している。
アストン・ビラはスーパーカップに44季ぶり2回目の出場となる。昨季はヨーロッパリーグを制しただけではなく、国内リーグでも4位になっている。また、シーズン中には公式戦で10連勝を記録し、これはチームにとって111年ぶりの偉業となった。
■パリサンジェルマンの監督も務めたウナイ・エメリ
このチームを率いるのがスペイン人のウナイ・エメリである。本連載にもしばしば登場している名将であるが、2016年から2018年までの2季、パリサンジェルマンを率いている。スペインのセビリアからパリサンジェルマンに移籍したが、就任1季目はチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦でバルセロナと対戦、第1戦で4-0と大勝しながら、第2戦では1-6と逆転負けを喫する。また国内リーグでも5連覇を逃し、モナコに優勝をさらわれる。就任2季目もチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦で、スペインのレアル・マドリッドに敗れる。ただ国内三冠を花道に退任した。その後、アーセナル(イングランド)、ビジャレアル(スペイン)を経て、2022年のシーズン序盤の10月にアストン・ビラの監督に就任、古豪を見事に復活させたのである。(続く)
